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女性器切除(FGM/C)って何?

こんにちは!優衣です🦋

私が現在ボランティア調査を行っている、
”女性器切除(FGM/C)”について書きたいと思います。

女性器切除(FGM/C)って何?

”女性器切除(FGM/C)”という言葉を聞いたことはありますか?
女子割礼とも呼ばれ、女性の性器の一部を切除してしまう慣習です。

アフリカ・中東・アジアの一部の国で行われている慣習で、
世界30ヵ国で約2億人の女の子が経験しているとされています。

(引用:https://www.unicefusa.org/stories/its-time-end-female-genital-mutilation)

女性器切除(FGM)をする医学的根拠はありません。
女性器切除(FGM)を受けることで、
・激しい痛み
・HIV感染
・生理不順
・うつ
などのリスクや後遺症を女の子は背負わなければいけません。

なぜ女性器切除(FGM/C)は行われているのか?


きっとここまで記事を読まれた方の中には、
・なぜそんなことをするの?
・痛くないの?

そう思われる方が多いかもしれません。
かく言う私もそうでした。

女性器切除(FGM)は大人になるための通過儀礼結婚の条件として
行われていることが多いです。
たとえ健康上のデメリットを知っていたとしても社会に受け入れられて生きるための選択として女性器切除を行う女の子もいます。

私、優衣が聞いた女性器切除(FGM/C)の話

私は去年ケニアに行き、小学校で教育や女子割礼問題の啓蒙活動の
ボランティアをしてきました。

↑ 当時のボランティア活動の様子

ケニアでお世話になった家族のお母さんにFGMについてお話を聞きました。その方は自身が女性器切除(FGM)をされていました。
「あれはとても痛い。本当に痛かった。だから私はそんな思いを 娘たちにしてほしくなくて、彼女たちのFGMをさせてないの。」
女性器切除(FGM)が当たり前に存在する社会の中で、この決断をしたことは本当にすごいことだと感じました。

私はその方の娘さんにもお話を聞きました。
彼女も私と同じ大学生で、ナイロビ(ケニア首都)の大学に通っていました。女性器切除(FGM)の慣習に対して辞めるべきという立場をとっていました。
私と同じくらいの年の子だと、女性器切除(FGM)に反対する人もいると語ってくれました。
私は彼女の親世代が当たり前だと思っている女性器切除(FGM)に対して、
彼女たちの代は反対や廃絶するべきというギャップはなぜ生まれたのだろうと疑問に思いました。
彼女に私が感じる違和感と疑問を伝えると、
「教育だよ。教育は私たちに権利をもたらしてくれる。
だから私たちはセミナーやキャンペーンに参加するの。」

その言葉に衝撃をうけました。
教育やセミナーから知識を得ることで、
社会の中心になっていくような、ちょうど大人になる世代では
女性器切除(FGM)に対して意識の変化が生まれていることに気づきました。

↑女性器切除(FGM/C)について一緒に調べてくれている様子

今私が取り組んでいること

現在ケニア西部、クリア族の地域でボランティア調査活動をしています。

これからの活動予定
・女性器切除(FGM)についてのアンケート調査
・体験者の講演会を開催
・女性器切除(FGM)に代わる通過儀礼の模索

12月が最も女性器切除(FGM/C)が盛り上がるそうです。
現在11月中旬なので残り半月~1カ月の間にできることを全力でやりたいと思います。
もし女の子たちが女性器切除(FGM)をするか、しないかという選択に迫られたとき、
いじめを受けないか、これから生きていけるのかという不安や恐怖から、
女性器切除(FGM)をするという選択をしないように。
女の子が自分の身体のことを自分で決められるように。

最後に

ここまで記事を読んでくださりありがとうございます。
私はなにの問題に対して無知であること、知ろうとすることが
とても大切なことだと考えています。
きっとこの記事を読んでくださった方は、問題に対して
目を背けずきちんと向き合える方なのだと思いました。
本当にありがとうございます。

現在クラウドファンディングに挑戦中なので、
応援よろしくお願いいたします!


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