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元不登校の、通信高校卒業試験の話。
ふと思い出した高校の卒業テスト。
私は小3から中2まで不登校。
全日制の高校に進学したが中退し、母の勧めで通信高校に再入学した。
NHK高等学校講座
クラスメイトは、同世代から学校に行けなかった20代、子育てが終わった方々も大勢おり、一番上は63歳だったと思う。
とても楽しい学校の思い出がたくさんあります。
私の普段の先生は、 NHKの高等学校講座。
テレビやラジオ視聴をして、レポートを東京の本校に郵送すると添削やアドバイスが書き込まれて帰ってくる。
通学は月に1回〜3回だけ、地元にある高校の校舎に行きます。
不登校で基礎学力が無かった私は、高等学校講座を見てもさっぱり分からない。
なので、月に数回通う学校の目的は、本校から帰ってきた仲間のレポートを丸写しすることだった。
皆に支えてもらった追試
3年が過ぎ、卒業間近の期末テストは、当然ながら5教科全て赤点。
ちなみに、すでにアウトドアレジャーの道を歩いているので体育は抜群です。
5教科は、追試を受けても合格するわけがないので、私は3年分の教科書や電卓をバッグに詰めて学校へ。
とりあえす、全ての問題を受け取って自力で解き、続いて先生にお願いをする。
「先生のお帰りなる時間は何時ですか?」
「それまでの時間、隣の教室を使わせてください」
でっかいバッグを抱え、大きな声で同級生たちに「行ってきます」と挨拶をしながら隣の教室に行く。
みんなに来てもらうためだ。
仲間たちは、自身の追試が終わり次第駆けつけてくれ、答えを教えてくれる。
漢字は辞書を引き、電卓を使いながら計算問題を解き、英語は教科書から写していく。
そして数時間後・・・「先生、出来ました!」
先生は、私の答案用紙を見て一言。
「みんなで協力して素晴らしい」
「しかし、普段の成績と差が激し過ぎて、とても本校には提出できない。」
「今から修正するぞ」
数学のここを、生徒らしいよくある間違いで、この数字にしなさい。
英語のスペルも、こう間違えなさい。
国語は文法を左右逆にして・・・。
「先生、こんなに間違った回答で卒業できるんですか?」と聞くと、
「大丈夫、俺は先生だぞ!」
こんな感じで卒業式を迎えさせて頂きました。
とても嬉しかった思い出
「ふざけている」と思われるかもしれませんが、私はそのふざけた姿を出来ることが嬉しかったんです。
ずっと不登校で引っ込み思案でしたし、何よりも仲間たちと先生にも助けてもらった事が嬉しかった。
高校生時代の懐かしい思い出です。
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子供の心が育つ本気の遊びと、大人への学びを講座・講演などで提供。
そして遊びの実技。アウトドアレジャーの企画運営も行います。
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アウトドアレジャーで笑顔を提供し続けて36年。
株式会社エアロクルーズ
代表取締役 小林豊治