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年齢ではなく、人が「老いる」とき

もう何年も前ですが、『元気のアプリ』で振付師の名倉加代子さんが紹介されていました。

その当時名倉加代子さんは73歳でしたが、現役でジャズダンスの振付をされていて、自ら踊ってみせながら振り移しをする様子が放送されました。全く年齢を感じさせないキレの良い動きは本当に素晴らしかったです。

その放送の最後に、彼女が元気づけられるという言葉が紹介されました。とても共感しましたし、まさに名倉加代子さんを言い表しているようでとても印象に残っています。
その言葉は、『年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。』というものでした。

ご存知の方も多いと思いますが、これはサミュエル・ウルマンという方の詩の一部で、引用された詩の全文はこちらです。

青春の詩  (訳:岡田 義夫)

青春とは人生の或る時期を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦闘や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月
の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く 驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる
事物や思想に対する欽仰、事に處する剛毅な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ探求心、人生の歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時こそ
人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。

【サミュエル・ウルマン、19世紀アメリカの実業家・詩人。マッカーサー元帥、松下幸之助などのファンを持つ】

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<原文>
Youth is not a time of life; it is a state of mind; it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees; it is a matter of the will, a quality of the imagination, a vigor of the emotions;it is the freshness of the deep springs of life.

Youth means a temperamental predominance of courage over timidity of the appetite, for adventure over the love of ease. This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty. Nobody grows old merely by a number of years. We grow old by deserting our ideals.

Years may wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear, self-distrust bows the heart and turns the spirit back to dust.

Whether sixty or sixteen, there is in every human being's heart the lure of wonder, the unfailing child-like appetite of what's next, and the joy of the game of living.In the center of your heart and my heart there is a wireless station; so long as it receives messages of beauty, hope, cheer, courage and power from men and from the Infinite, so long are you young.

When the aerials are down, and your spirit is covered with snows of cynicism and the ice of pessimism, then you are grown old, even at twenty, but as long as your aerials are up, to catch the waves of optimism, there is hope you may die young at eighty.

―Samuel Ullman’s “Youth”―


自分の人生の価値を決めるのは自分自身。
人生幕引きの際に、生涯を通じて青春だったと思えるような生き方をしたいものです。


akko@エアリージュ

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