【医療費控除】年をまたぐ出費や助成金(金額未確定)に対応するには
私は毎年、医療費控除を申請する。
去年は特に出費が多かったので(不妊治療は怖い!)、絶対に申請しなくては!と固く決意していた。
今回、いざ申請のために計算を始めた段階で思わぬ壁にぶつかったので、この情報が誰かの参考になれば。
※医療費控除のなんたるかを理解している前提で記事を書いています。
年をまたぐ出費や助成金とは
私はまさにこの状態になった。
不妊治療で2回目の採卵を去年の10月末に行ったのだが、移植はこれから。つまり、不妊治療のステップに詳しくない人のためにも簡潔に説明すると、私の不妊治療はまだ全スケジュールが終了してはいない。治療が終了していないので、まだ助成金をもらっていない。
不妊治療の助成金は、1スケジュールにつき〇万円と決まっていて、スケジュールが終了しないともらえないのだ。
ここで、問題が発生する。
ちなみに私の出費スケジュールはこんな感じ↓
10月 投薬&採卵(入院)※この時に一番デカい出費が発生
11月 通院(助成適用)
12月 通院(助成適用)
1月 移植へ向けて投薬
2月 移植予定※この時もまあまあ出費が発生
3月 妊娠判定&助成金申請スタート
4月~5月 助成金の振り込み
つまり、令和2年度の10月~令和3年度の3月の治療スケジュールに対し、〇万円の助成金が令和3年度の4月~5月に入ってくる。
医療費控除の計算は年度につき1月1日~12月31日の間に発生した出費なので、上記のスケジュールでいえば令和2年度分は10月~12月の出費だけを申請することになる。
助成金はまだなのに。
厄介なのは、申請の際に、助成金や保険金など補てん金を受け取った額を記載&計算に含める必要がある、ということだ。
数か月後にもらう予定?そういう場合は「見込み額」でいいから計算に含んで申請してネ!と、国税庁は説明している。
補てん金の見込み額が決まっている場合
これが一番ラッキーかもしれないケース。
いくら貰えるか決まっているなら、その額を「見込み額」として計算に含み、その額を所定の位置に記載すればいい。
「かもしれない」とつけたのは、12月31日までに出費を終えて補てん金の入金を待つだけ~という人ばかりではないからだ。
例えば、12月に手術を受け(そして手術費用を12月中に支払って)、1月半ばに退院予定の人とか――考えれば色々なケースがありそうだが、補てん金の見込み額が決まっていたとしても、補てん対象となる医療費をすべて支払い終えていない場合、出費の額が分からないので計算できないのでは?
私の場合、仮に補てん金の見込み額を含んで計算し12月31日までの出費を計算したとしても、その補てん金は1月~3月の出費にもかかっているので、来年度の医療控除の申請時に計算が合わなくなる。
計算が合わない場合は再申請
再申請。なんて面倒くさいワードだろう。
蚊を家の中に入れるのと同じくらい避けたいことだ。
が、例えば今回の私のようなケースで無理して令和2年度分を申請してしまうと、令和3年度分の計算が合わなくなるので再申請することになる。
<今回の私の場合>
12月31日までの出費だけを計算し助成金は含まない場合
→令和2年度の出費は多くなる(助成金の振り込みがまだなので)が、令和3年度は出費に対して補てん金がデカすぎる
12月31日までの出費+助成金の見込み額を計算に含む場合
→見込み額が決定していないので無理
※令和3年の1月から不妊治療での新しい助成金の枠組みができたが、保健所に問い合わせると「まだはっきりとした見込み額はお伝えできない」という回答があった。申請用紙なども新たなフォーマットを準備中なんだとか。
私の場合、どうすればいいのか?
答えは「翌年に2年分まとめて申請」だった。
再申請より2年分まとめて申請!
助成金がいくら貰えるのかハッキリしていない。
助成金の額はハッキリしているが出費がまだ続いていて未確定。
こんな時は、無理して申請せず、助成金や出費の額がしっかり決まってから申請するほうが断然いい。
実際のところ、医療費控除については確定申告の時期を外しても申請できる。
が、申請の際には確定申告の用紙に一連の情報を記入+申請する年度の源泉徴収票が必要になるので、源泉徴収票をもらえるタイミングで申請することになる。
医療費控除の手続きは面倒だが、医療費の出費が多い人はぜひトライするべき手続きだ。
同世帯の家族の医療費をまとめて申請できる+世帯の中で一番収入がある人の名前で申請することで、還付率を少しでも上げようじゃないか。
税金は高いですからね。
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