インバウンド拡大をチャンスに

2015年7月号
インバウンド拡大をチャンスに
 
平日の銀座中央通りには、アジア系の外国人のグループが溢れ日本人の 姿はほとんど見受けられない。どこの国かと見紛うほどだ。特に4丁目の百貨店から新橋方面にかけて、道行く人から日本語は聞かれない。景色は一変した。5月には、新橋駅前に、店員の6割が中国人という家電量販店も登場した。6月の百貨店売上発表では、訪日外国人の来店が多い三越銀座店は32.8%増と大幅に伸びたと報じられた。昨年の訪日外国人客数が 1,300万人を突破したと話題になったが、4月、5月単月も順調な伸びを示し(JNTO調べ)、今年12月までに1,600万人に届くという見方も現実味を帯びてきた。観光庁の2014年「訪日外国人消費動向調査」では、旅行消費額は2兆278億円。スパやエステティックなどの美容、健康サービスヘの消費は「その他」76億円(0.4%)に分類されるという。「買い物」(35.2%)に比べるとまだまだ小さい。国は2020年に 2,000万人消費額倍増の4兆円を目指すが、このときまでに「美と健康サービス」は、どれだけ魅力を発揮し、「モノ消費」から「コト消費」ヘシェアを広げられるかが勝負になる。
Diet&Beauty紙 7月号

いいなと思ったら応援しよう!