aebuchi

健康・美容分野専門メディア編集者。 Jウエルネス研究会 主宰。 ジャパメイドビューティ研究会 主宰。

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マガジン

  • Jウエルネスメディア(J-wellness media)

    日本にはウエルネスの魅力があふれています。 歴史文化自然がある一方、先進的な科学、技術があります。多様なニーズの長寿時代に求められる個別、高品質化、進む国際化の中での日本の価値、魅力について発信していきます。

最近の記事

健康・美容ビジネスが、「人」や「街」や「地域」をつなぐ 

健康・美容ビジネスが、「人」や「街」や「地域」をつなぐ   「コロナ禍」という薄暗く長いトンネルに入ってから、二年が過ぎた。残念ながら、いまだに出口は見えていない。それでも我々は、かすかな光を探しながら歩き続け、わずかでも心地よい居場所を探し、トンネルを出た先の世界を思い描き、準備する。想いや行動は、さまざま。世界が止まったかに思えても、実は、持ち越してきた課題と向き合う貴重な時間となった。美容・健康ビジネスも、新たな姿を考え、整えるチャンスだ。皆が期待するエステティックの本

    • 「Well-Beauty」スタイルの幕開け!

      「Well-Beauty」スタイルの幕開け! 今年も9月13日~15日、Diet&Beauty Fair2021が開催された。コロナ禍での制限付きにも関わらず、開催を待ちに待った来場者と出展企業との商談で活気ある3日間となった。この10年、「働く女性の美と健康を応援する」をテーマに開催してきたが、今年は特に、「フェムテック」、「フェムケア」への関心が高く、シンポジウムやセミナー、関係ブースに多くの人が集まった。フェムテック分野は女性の社会進出や女性の地位向上、ジェンダー平等

      • 健康長寿時代の「美ボディ」づくりへ

        18年10月号   健康長寿時代の「美ボディ」づくりへ   日本女性のやせ過ぎは国際データ(※l)比較においても突出しているが、今年9月に発表された「平成29年国民健康・栄養調査」の結果も、女性の「やせ」(BMI<18.5kg/㎡)の割合はいずれの年齢も10%超で、特に20歳代女性のやせは21.7%と大きな割合を占めていた。若年女性のやせは骨量の減少や低出生体重児出産のリスクなどから改善目標(「健康日本21」の第2次)とされており、加えて、カルシム不足(※2)などの栄養バラン

        • 「おもてなし」を強化するテクノロジーにチャンス

          18年8月号 「おもてなし」を強化するテクノロジーにチャンス   フィンテック、リテールテック等々・・・最近のメディアでテックの文字を目にしない日はない。ピューティテックではスキンケアやメイクアップにおいても、ビッグデータやAI、XRを駆使し、バーソナライズゃ予測、没入感にと様々な挑戦が始まっている。いまやテックは全産業にとっての喫緊の課題だ。ところが、日本では、企業の推進役のCDO (チーフ・デジタル・オフィサー)が50名足らずだという。その先駆け、元日本ロレアルCDOの長

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          23本

        記事

          価値ある「日本らしさ」を探求

            18年7月号 価値ある「日本らしさ」を探求   サッカーワールドカップを機にTVで、「日本らしさ」「日本人らしさが議論されていた。チームの結束や組織力を重視した戦い方や、試合後の整然と片づけられた選手のロッカールームやゴミを集めるサポータの姿が紹介されていた。その番組では、「勤勉」というキーワードで締め括った。いま、海外展開を推し進めるキーマンたちは、日本の強みは、まさに 「製品」であり「勤勉さ」と「マネジメント」だと言い切る。これまでも、スパや観光の分野で「日本らしさ」

          価値ある「日本らしさ」を探求

          健康、長生き、美しく。次の課題は「生きがい」?!

          18年6月号 健康、長生き、美しく。 次の課題は「生きがい」?!   高機能を重視したアンチエイジング化粧品市場は、昨年から4.4%増加して7,080億円(富士経済2017年予測)に拡大した。その内スキンケアは5,244億円(昨年比5.5%増)と、毎年5%前後の拡大を続けている。2015年に話題となった「プリオール」(資生堂)、「エファージュ」(サントリーウエルネス)といった50歳向け、60歳向けの年代訴求の化粧品もいまや完全に定着し一市場を築いている。加えて、昨年の「リンク

          健康、長生き、美しく。次の課題は「生きがい」?!

          多彩に広がるエステティックの可能性に期待

            18年5月号 多彩に広がるエステティックの可能性に期待   高齢化が進む中で、美容や健康へのニーズはますます高まる。総務省の家計調査で、歳を重ねるほどにサプリメントや、スポーツ施設への出費が増していることからも分かる。中高年層のニーズを捉えたこうした産業はここ数年拡大傾向で好調を維持している。一方で、「エステティックサロン市場規模」は、昨年も3,579億円(前年比100.2%、矢野経済研究所 調べ)。ここ数年横ばいが続く。メインターゲットの美容人口 (15歳~64歳女性)

          多彩に広がるエステティックの可能性に期待

          「無理なダイエット」「賢いダイエット」の二極化?!

          18年4月号 「無理なダイエット」「賢いダイエット」の二極化?!   スポーツ庁が「週1日以上運動・スポーツをする成人の割合」が51.5%(前年度42.5%)と9ポイント増加し、初めて5割を超えたと発表した(※)。運動参加率が低く将来の健康状態が懸念されてきた20代女性に至っては17.6ポイントも増加した。全体的に参加率は改善し、中でも高齢者と若い女性の運動参加が顕著となった。この改善理由には2年後に迫る東京五輪ムードの高まりもあるが、この数年の中高年から若年層にも広がる健康

          「無理なダイエット」「賢いダイエット」の二極化?!

          「日本らしさ」を超えた“新価値”で勝負する

          18年3月号 「日本らしさ」を超えた“新価値”で勝負する   昨年の中国からの訪日外国人旅行者数は730万人、「化粧品・香水」の購入率が80%、平均購入者単価は、49,151円(※)という。購入総額で2,880億円、訪日外国人旅行消費額全体の7%にも上る。ひと頃の「爆買い」が収まったというもののアジア客のインバウンドの買い物市場は無視出来ない規模になってきている。しかも、帰国後本人やその知人による越境ECや、再訪日時の購入へと繋がっていくのだという。インバウンドアウトバウンド

          「日本らしさ」を超えた“新価値”で勝負する

          「内外美容」「インナービューティ」のその先は?!

          18年2月号 「内外美容」「インナービューティ」のその先は?!   「内外美容」の概念が登場したのは2000年頃。サプリメントメーカー各社は、体の内側からのアプローチとして美容素材の豊富なサプリメントやドリンクを次々と投入した。それはコラーゲンを始めとする美容素材拡大の歴史と言ってもよい。各社は含有量や美容成分の種類を競った。「アミコラ」(明治)や「フラコラ」(協和)の大ヒットもこの頃。そして2011年の資生堂 「IN&ON(インアンドオン)」の化粧品と美容食品の発売が、「内

          「内外美容」「インナービューティ」のその先は?!

          「ヘルステック」「ビューティテック」新時代の幕開け

          18年1月号 「ヘルステック」「ビューティテック」新時代の幕開け   年末に、映画「ザ・サークル」を観た。ネットワークが支配する近未来サスペンス。情報化社会の行く末やSNSとの関係、個人情報の扱い方を改めて考えさせられた。いま、政府は、サイバー空間とリアルライフを融合する「Society5.0」社会を目指して着々と準備を進めている。個人データ管理や運用の整備は喫緊の課題。産業界でも俄かにヘルステック、ビューティテックと囁かれ始め、新時代の到来を実感せざる得ない。多くの個人デー

          「ヘルステック」「ビューティテック」新時代の幕開け

          何処のどんな層に何を売るのか

          2017年8月号 何処のどんな層に何を売るのか   今年発売された抗シワ化粧品の販売が好調だ。訪日外国人にも人気だという。想定外の若年層や男性客にも購入されているという。近年、「ジャパン ブランド」を武器に海外進出を急ぐ化粧品企業は多い。一方、エイジングケア 訴求で団塊世代を狙う企業も多く、国内のエイジング市場は年々拡大傾向だ。ところが、見えづらい小さな文字や使いづらい容器は少しも解消されない。まだ誰も経験したことがない超高齢社会と、一気に進む国際化の社会が必要とするのは、ど

          何処のどんな層に何を売るのか

          健康長寿社会の中に確かなポジションを

          2016年5月号 健康長寿社会の中に確かなポジションを   2015年のエステティック市場規模は3,563億円。前年度比99.8%だった(矢野経済研究所、今年1月発表)。05年の4,000億円超えをピークにこの数年は3,500億円規模で微増減を繰り返している。その理由について、多くの業界関係者はまず「新しい美容サーピス」や「多機能なホームケア用美容機器」の登場を挙げる。そして、これら美への選択肢の多様化と、最近の度重なる業界内の不祥事が、エステティック離れを促進する結果を招い

          健康長寿社会の中に確かなポジションを

          インナービューティはライフスタイルに

          2015年3月号 インナービューティはライフスタイルに   いま、バラエティやコスメセレクトの店頭、百貨店、モールの提案型コスメ売り場を見ても、美容サプリメントや美容ドリンクが化粧瓶の横でごく当たり前に売られるようになった。市場はこの 10年で約3倍になった。ナチュラルな食材も人気だ。亜麻仁、荏胡麻、オリーブオイル、アサイー、酵素・乳酸菌飲料、雑穀など。最近のココナッツオイルの過熱ぶりは、05年当時の空前の健康ブームを彷彿とさせる。これを受けて、近頃はオーガニックコスメ専門店

          インナービューティはライフスタイルに

          インバウンド拡大をチャンスに

          2015年7月号 インバウンド拡大をチャンスに   平日の銀座中央通りには、アジア系の外国人のグループが溢れ日本人の 姿はほとんど見受けられない。どこの国かと見紛うほどだ。特に4丁目の百貨店から新橋方面にかけて、道行く人から日本語は聞かれない。景色は一変した。5月には、新橋駅前に、店員の6割が中国人という家電量販店も登場した。6月の百貨店売上発表では、訪日外国人の来店が多い三越銀座店は32.8%増と大幅に伸びたと報じられた。昨年の訪日外国人客数が 1,300万人を突破したと話

          インバウンド拡大をチャンスに

          美容・健康産業20年の軌跡

          2021年8月 美容・健康産業 急拡大期    2003年頃。時は「健康バブル」真っ只中。TVでの健康番組は大きな影響力を持っており、話題の食材やサプリメントが翌日の店頭で品切れを起こすほどでした。ダイエットサプリメントは次々とヒットを飛ばし健康食品市場は初めて1兆円規模に到達しました。CoQ10やαリポ酸が注目素材として登場し大きな話題を呼びました。  エステティックでは初の上場企業が登場し、市場規模が4000億円を突破。「セルライト」が話題となり対応する様々な施術や機器

          美容・健康産業20年の軌跡