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歴史という川

 いい国作ろう鎌倉幕府。
 語呂だと明るいイメージ源頼朝。

 そんなふうにイメージだけで暗記だけで終わって行った学生の日本史。しかし、日本史はまだ良い、城はどんな形か、着物は、家は?見る事が可能な物はまだあったから。
世界史なんてもっとひどい。イメージが出来なかったので、まるで覚えられずにいた。

 イメージが出来ないというのはそのままで、西洋の歴史は、知らない物ばかりで「物の映像」が無い…。映像で覚える事が普段の生活からあったので、映像が無いものは、無い…、想像力には限界がある。

 世界史と日本史を上下に並べたら、違いとかわかりやすいかも。それは個人の感想ではある、今だから、気付いたから、学び直す機会なんだろうなぁと思う。

 例えば、銀河鉄道の夜、に、タイタニック号によく似た話が出てくる。あれは、タイタニック号沈没事件と、宮沢賢治の生きた時代、両方を先ず知識に入れて、初めて「1912年」の世界と日本の「明治時代」が重なる。
 
 関東大震災1923年は、大正時代だ。
 11年後、数字なら11年経ったと判る。
 大正12年と表記されると、私の中ではもう何だろう…明治時代、大正時代は、別物になってしまっていた。
 恐ろしい事だ。
 当時の私は、自分が、数個の時代を生きる事を想定していなかった。
 また、なぜ、時代に名前が付いて、変わるのか、を理解していなかった。
 江戸時代なんて、1853年ペリー来航まで、おおまかに、江戸時代なのだ。そういうものだと、誤認していた。
 将軍1人につき、時代名は変わったとしても、将軍の名前を歴代覚えるだけで終わったから。
  
 昭和天皇の崩御に際しこんなに他人の心電図をずーっとか?というほど見ていて、狼狽えた。
 テレビが怖いと感じていたくらいに、他人のことを、見せて来る番組が嫌いだった。
 私が安堵できるのはアニメだけ。
 昭和から平成になった。
 20世紀から21世紀に。
 平成の天皇陛下が、色々考えて変えたいとお話してくれたあの放送は、私心底、感謝でいっぱいだった。

 で、そういう事に改めて気付いたのは、なんと、平成時代の末期(2017)だ。
 ゴッホの年表を見ていて、唐突に、何か今までの蓄積が点から線に、繋がって見えた。
 1853〜1890年という短めの生涯で、日本の絵を見て真似た、とかを読んで、こう、一個一個の出来事(開国)や絵(浮世絵)とか人物(浮世絵師)とかが、やっとひとまとめに括れた。

 物語は、自分たちの目から見て、語られる。
日本から見た、日本の話。
世界から見た日本の話。
さらに。
自分に起こる、自分の目から見た自分だけの話。
 てんこ盛り過ぎる。
 興味の部分から、摘んで見ても良い。

 
 
 
 
 
 

 

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