NewsPicksの「広告炎上のリスク管理」トピックスオーナーになりました
noteやツイッター(X)での発信に加え、NewsPicksでの発信もできることになりました。
NewsPicksはビジネス視点を持ったユーザーの多いプラットフォームだと思います。 NewsPicksでの執筆の目標は、今まで通り、社会的な視点を大切にしつつ、ビジネスサイドの方々との新たな繋がりを築くことで、広告から日本のジェンダーおよび人権意識向上に貢献する活動を展開していくことです。
炎上危機管理や社会視点について、国内外で市民と炎上広告を分析し代案をつくってきた経験から、実践的洞察を届けたいと思います。
NewsPicksのトピックオーナーとして、社会的な視点とビジネスの視点を融合させ、広告炎上のリスク管理に関する有益な情報を提供してまいります。この機会を通じて、社会派とビジネス界との対話を深め、思想と思考のシェアをしながら、共に成長していけることを楽しみにしています。
発信内容
「広告炎上のリスク管理」を専門テーマとして、以下の分野に関する情報発信を行ってまいります.
実際のNewsPicksの記事第一弾はこちらをご覧ください。
この記事では、企業コミュニケーションにおける炎上の位置づけを再考し、それを恐れるのではなく、インサイトを得る機会として捉えることの有用性を書いています。
NewsPicksトピックスオーナーとは?
なかなか日常の会話では伝えられない「持っている専門知」の価値をあげて以降、というのがNewsPicksさんの思惑みたいです。機会を頂けてうれしい限りです。
発信トピックス「広告炎上のリスク管理」とは
日本ではX(旧ツイッター)でたびたび炎上が話題になります。直近では、タイツメーカーの広報態度に批判が集まったり、
萌え絵が公共広告で使われることが問題提起されたり、
女性の表象や男女の対比表現が物議を醸したり。
企業側は、良かれと思って作った広告や発信に、想定外の批判が上がることで委縮してしまうことも多いでしょう。
なぜ炎上リスク管理が難しいかというと、
物議を醸す表現は時代と共に変化するからです。
企業発信内容に対する批判は広告主と市民の意識や価値観にギャップがある限り絶えません。
消費者と企業の思考の共有を増やし、企業が消費者の多様な価値観や思想を知ることで企業のリスクマネジメントにつながるという考えに基づき、このトピックス「炎上のリスク管理」を設定しました。
私が課題として感じているのは、
消費者と企業の思考の共有が、
もっぱらSNS上での炎上として行われてしまうことです。
企業は「消費者のため」と思って発信したメッセージが、消費者には不快に受け取られる。
広告主は面白いと思ったユーモアが、消費者からすると女性差別だった。
広告に注目して炎上の歴史を遡ると、
1970年代「私作る人、僕食べる人」という食品の広告が、
2010年代ではSNS上で数々の広告のジェンダー、主に女性の表現が、
2020年代では、ジェンダー炎上に加え、社会派の広告の表現が十分でないと批判され、炎上してきました。
私は、消費者と企業の思考のやりとりを、炎上よりも健全で建設的なものであってほしいと考えます。
炎上は、時に感情的で、突発的な言葉の投稿をもとに起きやすく、企業は、それらの投稿を言葉通りに確認することでは、消費者の考えをまっとうに受け取り、理解することが難しい。
消費者の属するコミュニティや背景、悩みを知る、あわよくば当事者として体験する機会がなければ、本当に「わかる」には至らない。
昨今の炎上事例から
それにしても、前述の新聞社の炎上広告のような、ここ10年のジェンダー炎上(企業が発信したジェンダー表象に批判が集まる炎上)を見ていると、企業は消費者のジェンダー意識に、企業コミュニケーション準備段階で敏感になれないものなのか、という声が聞こえてきそうです。
このような物議を醸す広告、および企業コミュニケーションが世に出てしまう背景には、当事者(今回の例では女性)やマイノリティ(今回の例では若者)についての無知、ジェンダーや人権意識の低さ、など一般消費者を保護する意識の欠如があります。
だからこそ、ビジネスで活躍する方々をオーディエンスとするNewsPicksで、この「炎上のリスク管理」について発信していきます。
NewsPicksを見てみてくださいね!