授業外でオンライン学習者コミュニティーを作る方法
冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?
出勤途中の村上です。今日お話したいのはオンラインコミュニティを作るために授業以外でどんなことができるかということです。これが最近いろんなところで話題になるのは、とりあえず Zoom などで授業はオンライン化する事が何とかできるようになったということがあるんですが、それで失われてしまったものとして、やはり廊下ですれ違ったり、食堂で一緒にご飯を食べたり、それから駅から学校まで歩く途中で一緒になったり、バスの中で一緒になったりとか、そういう偶然が全くなくなってしまったので、学習者コミュニティをまったく育てることができなくなってしまったという相談を受けることがあるからです。
この Podcast でも前に何度かお話ししたことがありますが、そういう時に例えば日本語教師映画パーティーをクラスの中でやるとか、あるいは学校単位でやるとか、あるいは雑談チャンネルに偉い人がちゃんと定期的に、例えば校長先生とか学校の先生とかそのグループの中で「偉い人」と思われている人が「今日も空が青いですね」とか、そういう雑談を定期的に投稿すること、例えばお昼ご飯について投稿してもいいんですが、その一方で仕事とか授業に関することはその雑談チャンネルには一切書かないとか、そういうことを僕の方からご紹介することがよくあります。
そしてこれは #Zoomでハナキン0107 でお伺いしたんですが、皆さんの方からはどういう事例が出たかと言うと、アルゼンチンの相川知子さんのアイデアで、 Instagram の投稿をハッシュタグとかを使うのではなくて、一つのアカウントをクラスのみんなで共同管理して、いろんな人が投稿して、それが盛り上がっているという事例があるそうです。相川さんは#Zoomでハナキン0107 にはいらっしゃらなかったんですが、その場にいた別にいた方が相川さんのそういう事例を話してくださいました。
後は交換日記をやっているという話もありました。 ぬいぐるみを持たせてそのぬいぐるみを持っている人が 日記を書く当番になるんだそうです。 それもオンラインコミュニティを作るのに役に立つということです。
それからSlackではなくてディスコードという、昔はゲーマー専用のslackと言われていたんですが、最近はもういろんな学校とかでも使われているチャットツールがあるんですが、その中におすすめの日本語学習アプリとかおすすめの日本の音楽とかドラマとか映画とか、そういうものをシェアするチャンネルを作ったら、それでも盛り上がっていたという話もありました。
後はペットですね。ペットの自慢もすごく盛り上がったという話があります。僕はペットを飼ってないんですがペットを飼ってる人にとってはこれもすごく盛り上がるネタみたいですね。
少し真面目な話になるんですが、自分で授業のまとめを作ってそれをスクラップボックスというツールで公開してお互いに共有しているという例もありました。
こんな感じで、授業の内容だけをオンライン化しても、それだけでは学習者コミュニティは育たないんですね。授業の内容自体を協働学習っぽくする事がまず第1には日本語教師と大切ですぐに授業中にできることなんですが、でもそれ以外に授業外にこういうスペースを作ることでパンデミックの前に学校で普通に日常的に行われていたような人間同士、学習者同士のふれあいをオンラインでも作ることができると思っています。
それでは本日の Podcast 「むらキャス」はここまでとなります。
そして冒険は続く。