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【球速を上げるにはどこを鍛えれば良いのか?】

今回は「球速アップ」に直結する筋肉についてお話をします。

高校年代以上になってくると本格的に身体作りを行なって、筋トレをする選手が増えてきます。
その時に「目的」を決めずに全身のウエイトトレーニングを行うと、野球のパフォーマンスアップには繋がってきません。

基本的に野球選手は「除脂肪体重(ほぼ筋肉量)」を増やしていくと良いと言われていますが、その中でも意識してつけてほしい筋肉があります。

〈球速と体重の関係性について〉

よく「球速を上げるためには体重を増やせ!」と言われています。

ですがデータ上ではそこまで関係性が無いことが証明されています。

体重を増やしていく中で、一緒に筋肉量が増えていけば問題ないですが、「体脂肪率」が増えていく身体作りはよくありません。

体重が重いほどオーバースロー投手の球速向上には関係性が無いことが分かりました。

あくまでも大切なのは「筋肉量を増やしていく」ことです。

〈球速と除脂肪体重の関係性について〉

今度は「球速と除脂肪体重」の関係性について話していきます。

どのスポーツでも、除脂肪体重が高ければ高いほど競技レベルは高くなっていることが認められています。

野球を科学する 著:笠原政志

図のように除脂肪体重とオーバースロー投手の球速向上には関係性があることが分かりました。

除脂肪体重とは簡単に言うと「筋肉」のことです。

体脂肪率が高くなっているだけでは、筋肉量が増えているとは限りませんので、しっかりと除脂肪体重に目を向けることが大切です。

〈ではどこの筋肉量を増やしていけば良いのか?〉

全身の筋肉量を測定した際に、「球速が速い選手たちは下半身の筋肉量が多い」ことが分かっています。

特に「大腿部(太もも)と下腿(ふくらはぎ)」の筋肉量が多いことが分かっているので、筋トレをする際は重点的にやりましょう。

大臀筋(お尻)・ハムストリングス(太もも裏)・下腿三頭筋(ふくらはぎ)

ただし大前提として、投げ方・投球スタイルによって身体作りをしていくことが大切です。

今の自分に必要なトレーニングを考えてやりましょう!

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