1番遠い共感『赤と青のガウン』
自分は文章で「スゴい」とか「なんか」とかを多用する
だからどの立場でって感じだけど、「なんかスゴい素敵な文章」で読んでてめちゃ心地よかったです
書店に平積みされてるのを見かけて「留学記っておもしろそう〜」程度で買ったもんだから
もちろん彬子女王のことは知らなかった
なんなら皇族は苗字がないってことも小学生で習ったぶりに思い出して懐かしい気持ちになった
だから1人で飛行機に乗って飛び回ったお話が印象的。
外交官用の色違いパスポートで怪しまれたときにプリンセスジョークで締めてるエピソードは、
頭の中で様子を浮かべて1人電車の椅子でふふふってなった
自分も一度は「だって皇族だもん〜」ってちょけてみたい
あと自分は本当に気を抜くと「なんか」って買いちゃう。
仕事で調べ物をしてるときのメモ書きにも「なんか」が多用されていて、翌日読み返してまとまってないなぁと思うことも多々あるくらい「なんか」を多用する
だから本の中で一度「なんか」が出てきたときはスゴい嬉しいというか、変な親近感を感じて思わずニコニコしちゃった
家の椅子で読んでたときでよかったなぁ
本を読んでいると、この人もいまどこかで生活をしていて、悩んだり喜んだりしてるんだなぁって思うことがある
好きなアーティストのライブに行って「この人本当に地球に生きてたんだ!」って思う感覚とにてるというか
30年近く生きていて、この感覚は何度か経験しているけど、いつもその瞬間に世界がぐわっと広がるような気持ちになる
共感って多分こういうことをいうんだと思う
今回は皇族に対してそれができちゃったんだから、めちゃおもしろい気分
今後生きててこんなに遠い共感はないと思うからスゴい読書体験だったなぁと思いました
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