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苦い思い出も時がたてば笑い話になる

趣味を聞かれてオカリナとともにあげるのが「サッカー観戦」です。

かれこれもう20年以上、Jリーグのヴィッセル神戸を応援しています。2月18日に開幕した今年のJリーグ、まだ制限つきながら観客がスタジアムに戻ってきたのが嬉しいですね。

やはり、スポーツ観戦はスタジアム・選手・観客の三位一体が大原則です。昨年の東京オリンピックはその意味で返す返すも残念でした。

サッカー観戦の楽しみが日常生活に戻ってきた喜び──コロナ禍の前は仕事がないかぎり、ホームの試合はノエスタ(ノエビア・スタジアム)に足を運んでいました。

相手選手を抜き去るドリブル、キーパーのファインセーブ、そしてなによりゴールの瞬間の「ヤッター!」という雄叫び──ハラハラドキドキ、思わず夢中になる、そんな一年がスタートして楽しみでなりません。

「彼こそが海賊」の苦い思い出

ところで、試合が始まるときヴィッセル神戸の選手たちがピッチに姿を見せる際に流れる入場曲があります。

「彼こそが海賊」。そう、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲です。畳みかけるようなリズムと勇壮なメロディー。ヴィッセル神戸というチームのめざすべき姿を表現しています。

★ヴィッセル神戸のオフィシャルサイトはコチラ

「VISSL 」は英語の勝利「VICTORY 」と船」VESSEL」を合わせた造語です。「勝利の船出」を意味し、国際港湾都市神戸をイメージするとともに、市民の夢を乗せ、勝利に挑戦し続けるクラブであることの誓いを込めています。               (ヴィッセル神戸のオフィシャルサイトより)

この「彼こそが海賊」という楽曲、私には苦い思い出があるのです。

リーナ★リーナ元町教室に通いだした2018年暮れ、レッスンと並行して翌年(翌月)に控えた発表会に向けて元町教室の出し物(生徒さんたちのオカリナ合奏)を練習していました。それが「彼こそが海賊」でした。

しかし、当時の私のレベルではついていくことができず、早々と挫折してしまい、教室の出し物には参加を断念しました。みなさんの足を引っ張るのが申し訳なくて。


リーナ★リーナのレッスンでは、さくらい先生がよく「拍の取り方」を指導されます。要は「リズム感」ですが、私はどうもこれが苦手なようです。

ただ、さくらい先生は同時に「できない箇所があってもいいんです」とも言われます。

できない箇所を1時間も2時間も練習してみても、その日も、あくる日もできない。それが1年経ったら、なぜかできるのです。もちろん、1年練習するわけではありません。できない箇所を放置して、別の曲をどんどん演奏していくのです。そのうちできるようになっているのです。(ブログより)

先日、オカリナの練習でこの教えを体感しました。約3年ぶりに「彼こそが海賊」の楽譜を引っ張り出して吹いたら詰まることなく演奏できたのです。

でもね、レッスンで難しい箇所にぶちあたると、ついつい高田純次さんの名言を思い浮かべてしまうんですよね。

「やっぱり人間は難しいことに挑戦したほうがいいよ。俺はいやだけど」

思い出づくりの「あいうえお」

先月、西宮のなでしこホールで行なわれたリーナ★リーナの第6回発表会、元町教室の出し物はビートルズの名曲「イエスタデー」でした。

時代を超えて世界中で最も愛されている楽曲の一つといっていいでしょう。
これまた高田純次さんの名言に「年とってやっちゃいけないこと。説教、昔話、自慢話」とあるのですが、やっちゃいます。


昭和41年(1966)、ビートルズの来日公演(日本武道館)を私は仲のよい友人らと3人でテレビ中継を観ていました。とはいえ、観ていたという事実だけで、肝心の公演の内容についてはまったく記憶がありません。

「イエスタデー」も演目に入っていますが覚えていません。いま思うと、中学生特有の背伸びをしていたようです。洋楽にはもともと関心はうすく、でも、洋楽を聴いている自分はちょっとカッコいいだろ? みたいな。

私の洋楽体験はビートルズに始まり、ビートルズに終わりました。

それはともかく、この「イエスタデー」について、ずっと失恋ソングと思い込んでいたのですが、そうではなかったようです。


実際は作曲者のマッカートニーが14歳の時、乳ガンで亡くなった母親への思いを歌っているのだ、と。たしかに、愛する人がなぜこの世から去っていくのかわからない、その困惑が歌詞に滲み出ているような……。

もちろん、この記事にあるように失恋ソングとしても解釈できるので、最終的にどちらの解釈に納得するかはリスナー一人ひとりにゆだねられます。

遠い日の思い出を「昨日のことのように」書いてしまいました。

よく言われるように、いくら巨万の財を築いた人でも、お金を持ってあの世へ行けません。あの世に持っていけるのは「思い出のアルバム」だけ。

ちなみに、思い出づくりの「あいうえお」というのがあります。

(あ)会いたい人に会う
(い)行きたいところに行く
(う)歌いたい歌をうたう
(え)遠慮しない
(お)美味しいものを食べる

嬉しいことも悲しいこともいろいろあったけど、振り返るといい人生だったと言えるよう、きょうも「オカリナのある生活」を楽しみたいと思います。

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(リーナ★リーナ元町教室の勇士たち)

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