あづまきよし

脱サラしてフリーランスのライターになり、実用書を中心に約80冊手がける。過労によりダウンしたのを機にリタイア。競馬でいえば第4コーナーに入った年齢なので、本に書けなかった話や好きなこと(旅、歴史、サッカー、オカリナ)を書き残しておきたい。

あづまきよし

脱サラしてフリーランスのライターになり、実用書を中心に約80冊手がける。過労によりダウンしたのを機にリタイア。競馬でいえば第4コーナーに入った年齢なので、本に書けなかった話や好きなこと(旅、歴史、サッカー、オカリナ)を書き残しておきたい。

最近の記事

幸せ色の「ドレミの歌」

資料を調べるため神戸市立図書館へ行ったとき、最寄りの地下鉄大倉山駅付近の街路樹イチョウがみごとに黄葉していてしばし見とれました。 秋の深まりをイチョウ並木の黄葉で知る…。神戸市の「市の木」はクスノキで、市内に多く見かけるのですが、いかんせん、常緑樹なので四季の変化は感じにくい。 さらに、我が家は海まで1キロもない街中にあり、紅葉もあまり見かけず、結果、イチョウ並木の黄葉で深まる秋を感じることに。 黄葉(紅葉も)って、落葉広葉樹が落ち葉になる前に葉の色が変わること。つまり

    • 「青い山脈」は永遠に

      「ひとりカラオケ」をしてきました。 昨今は「ひとり焼肉」「ひとりキャンプ」など、「ひとり○○」が流行りだそうですが、そうしたトレンドに乗ったわけではありません。 オカリナの練習でよく利用するカラオケボックスなのに、純粋にカラオケを楽しんだことがなかったのに気づきまして。 昭和から平成に御世代わりしたころ、私は『カラオケ産業に商機あり』(第一企画出版、1991年)を上梓しました。デビュー作です。当時はカラオケの世界にどっぷり浸って、歌いまくったものですが…。 最多記録は

      • 「彼こそが海賊」ブラボー!

        最近は週末が楽しみでなりません。 週末は“Jリーグの日”と決めていて、あと2試合を残すのみとなったV争いで我らがヴィッセル神戸が首位に立ち、連覇が見えてきたのです。ブラボー! 先月まで首位にいた町田ゼルビア、サンフレッチェ広島がまさかの失速で、負けなしで追い上げてきたヴィッセルが抜き去ったのです。 強くなったなあと思います。かれこれ20年以上神戸のサポーターをしていますが、最初のころはホームゲームでよく負け、「あり得ない!」と憤慨することが多かった…。 次節にも優勝が

        • ツンデレ讃歌「黒ネコのタンゴ」

          我が家の愛猫は、昼間は窓際でのんびり日向ぼっこをするか、自分の寝床で眠って大半を過ごしています。ネコは眠るのが仕事ニャン…。 夕方、娘が仕事から帰ってくると玄関で出迎え、その脚にスリスリしてまるで「お帰り~、寂しかったよ~」と全身で喜びを表現。だけでなく、娘がトイレに入るとドアの前で待ち構えたりして、しばらくはミャーミャーと鳴きながら付いて回ります。 私が遊びの相手をしてやろうと近づくと、「なに?」という顔で寄るな、さわるなのオーラ全開。それを無視して撫でようとすると「シ

          「麦の唄」のメッセージ

          『花と緑の歳時記365日』(俳句αあるふぁ編集部)を手にとり、拾い読みしていると面白い句が…。 いくさよあるな麦生に金貨天降るとも 中村草田男 「麦生」(むぎう)は麦の生えていること、その場所。句意は、たとえ麦畑に天から金貨が降ってくる世界になろうとも、戦争にだけはなるな…と。 まるで昨今の世情を詠んだ句ですがさにあらず。昭和24年作。中村草田男は「降る雪や明治は遠くなりにけり」で知られますが、それはさておき。 麦は秋に種まきをして翌年の6月から8月に収穫します。なの

          「麦の唄」のメッセージ

          「ガンダーラ」に旅立った

          人の記憶はあてにならない、とつくづく思います。 「男の顔は履歴書」。この名言、私はずっとエイブラハム・リンカーン(米国第16代大統領)のものと思っていました。間違いではないけど、正確ではなかった。 閣僚人事に関する話のなかで「男は40歳になったら自分の顔に責任を持たなくてはならない」とリンカーンが答えたエピソードを踏まえ、故・大宅壮一が「男の顔はその人の人生の履歴書である」と著書に書いたのが真相。 名言そのものはとてもわかりやすいですよね。男の40歳といえばある程度社会

          「ガンダーラ」に旅立った

          心の原風景「夕焼け小焼け」

          「春はあけぼの」で始まる『枕草子』で、清少納言は続けて「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬は早朝」としたためました。 毎日、あたりまえのようにやってくる夕方ですが、確かに秋はいつもより趣が深く、ちょっとセンチメンタルな気分になったりします。 夕焼けを眺めながら抱く感情は、人それぞれでしょう。 知り合いの元大学講師の女性から聞いた話です。彼女は80歳を超えたいまも福祉活動に取り組んでいる、とてもお元気なおばさんですが、10年ほど前に長年連れ添ったご主人を亡くされ、呆然自失となった

          心の原風景「夕焼け小焼け」

          「ムーンライト伝説」に萌える夜

          「中秋の名月!  お月さまがきれいですよ」 知り合いの女性からLINEがきて、慌てて夜空を見上げたのが先月中旬。日々の忙しさに月を見る余裕がなくなっていた我が身を反省しました。 秋の夜空は澄みたり、月がことさらに明るく輝いてきれいですよね。別に詩人でなくとも、つい物思いにふけったりします。 旧暦8月15日(9月17日)の名月からひと月後の十三夜を「後の月」といい、今年は10月15日です。十五夜に次いで美しいとされる名月を待ちわびつつ、私の脳裏に浮んだのはかぐや姫ではなく

          「ムーンライト伝説」に萌える夜

          いまは昔の「平城山」

          仕事部屋の本棚を整理していたら、内田康夫『平城山を越えた女』の文庫本を見つけ、“浅見光彦シリーズ”のファンとしてしばし感慨に。 ただ、そのときは「平城山」という言葉に反応してしまいました。 というのも、社会人になったばかりのころ、会社の先輩に音大出身の男性がいまして、新入社員の歓迎会で「では、一曲歌います」と言って、突然、歌いだしたのです。それが、 「平城山」(ならやま) でした。半世紀前のカラオケがまだ普及してない時代、いわゆるアカペラです。さすが音大出身。朗々たる

          いまは昔の「平城山」

          心がウキウキする「Bella Ciao」

          あるとき、いつものようにyoutube をチェックしてたら、耳に残るノリのいい演奏動画を発見しました。 イタリア人とおぼしきチェロ奏者が、笑顔を振りまきながら弾いているのでつい引き込まれて…。論より証拠、その動画をご覧いただきましょうか。 Bella Ciao - Cello Cover (Money Heist) (youtube.com) 曲名はどうやら「Bella Ciao」というらしい、と。さらにネットで検索すると、和訳で「さらば恋人よ」という歌だったのです。

          心がウキウキする「Bella Ciao」

          愛しからずや「芭蕉布」

          先週は仕事でずっと東京。休みの日、滞在先の近くにある「芭蕉庵」(松尾芭蕉記念館)に行きました。 隅田川のほとり、深川の地。訪れた日は、企画展「野ざらし紀行の旅340 周年記念」が行なわれていました。芭蕉が着用していた袈裟や、直筆の紙なども展示されていて、芭蕉ファン、俳句愛好家にはたまらないのでは? 現在の三重県伊賀市に生まれ、本名は忠右衛門宗房。芭蕉は俳号です。 芭蕉とはバナナのこと。最初、この事実を知ったときは江戸時代の人がなぜバナナをと思いましたが、正確にはバナナ(

          愛しからずや「芭蕉布」

          空を見上げながら「愛の花」

          オカリナ教室リーナ★リーナ、9月の課題曲はあいみょんの「愛の花」でした。スローテンポでやさしいメロディーの曲にもかかわらず、私にとって難易度の高いレッスンとなりました。 理由は簡単で、休符がめちゃくちゃ多い曲なのです。講師のさくらいりょうこ先生はレッスンでいつも「拍の取り方」を指導されるのですが、それはメリハリの効いた、ノリのいい演奏には不可欠だから。 悲しいかな音楽的素養のない人間にとって(それだけではないけど)、休符が出てくるだけであたふたしてしまって指がスムーズに動

          空を見上げながら「愛の花」

          「船頭さん」が教えてくれる

          若いころは何とも思わなかったけど、最近は「敬老の日」が近づくと厳粛な気分になります。古希を過ぎて元気に日々を送れていることが感謝です。 国のほうではいま、高齢者の定義をこれまでの65歳以上から70歳以上に引き上げる議論が持ち上がっているそうな。 元気なシニアが増えましたからね。国の思惑はともかく見直しは当然でしょう。 老人ホームなどで慰問コンサートをしている知り合いの女性によれば、童謡「船頭さん」を歌うと必ずクスクス笑い、時には爆笑が起きると。歌い出しから、 村の渡し

          「船頭さん」が教えてくれる

          哀愁の海の「太陽がいっぱい」

          夏の盛りの8月中旬、アラン・ドロンの訃報を知りました。 享年88歳。フランス映画黄金期を代表する、世紀の二枚目俳優-―子供のころ、イケメン男子に対するおばちゃんのほめ言葉は「アラン・ドロンみたい」でした。 個人的な思い出はそれくらいで、出演作も「太陽がいっぱい」しか観ていません。細かいストーリーは覚えていませんが、最後のドンデン返しが強烈でしたね。 金目当てに殺人を犯し、殺した男に成り済まして財産を奪う冷徹で狡猾な青年を見事に演じ切っていました。 太陽が照りつける地中

          哀愁の海の「太陽がいっぱい」

          バーモントカレーと「ヤングマン」

          仕事で全国各地へ行くことが多いのですが、目的地に着いて昼飯時の場合、特別な事情がないかぎりカレーライスです。 カレーにハズレなし。早い、うまい、安いーー3つ目の安いは店によりますが、何よりカレーは美味しい! 不味いカレーに出会ったことないです。 専門店、チェーン店はもちろん、普通の喫茶店で出されるカレーもそれなりに満足できます。つまり、メニュー選びに頭を悩ませることなく、時間の短縮につながると。 最近は「ご当地カレー」もたくさんあって、地方へ行くときの楽しみのひとつ。い

          バーモントカレーと「ヤングマン」

          夏の終わりの「あー夏休み」

          オカリナ教室リーナ★リーナのレッスン、8月の課題曲はTUBEの「あー夏休み」でした。多くの刺激を受け、あっという間の90分間となりました。 最初に断っておくと、カラオケで私は絶対に歌わない部類の曲です。夏の海辺で繰り広げられる恋の駆け引きなど、私にとって別の惑星の話でしかないですから。 ただ、オカリナの教材としては最高だと思いました。普段もっぱらバラード系の曲を吹くことが多いので、テンポの速い曲はスキルの向上を促します。 今回のレッスンのポイントは「休符をしっかり押さえ

          夏の終わりの「あー夏休み」