記事一覧
私の純猥談 超短編「思案」
僕の苦しみを誰も知らない。
朝起きて何をしたとか、殆どどうでもいい情報が忙しなく通知される。
その中に、僕の目指す物は何一つとしてない。とは言っても、僕もその中の一部でしかないから、たくさんの通知に埋もれてしまう。
今日も君からの答えは聞けそうにもない。否、正確には君からの返信すらまだない。その答えだけで、君と僕の関係は一目瞭然だ。
君の日常すら、僕にはわからない。
昨日何をしたとか、どうでもいい
私の純猥談 超短編「11月の朝」
冬の朝が好きだ。自転車に乗って、空気を肺に入れて、深呼吸する。
冷たい空気が、一気に流れてきて少しむせこむ。
すると、鼻が痛くなる。少しだけ、物思いに耽ってみると思い出すのは、
いつだってなんでもない朝の事だったりする。
横で寝息を立てる君を、起こしてしまわない様に、ゆっくりと起き上がって、
ベットから抜け出す。静かに歯を磨いて、コーヒーを淹れる準備をする。
部屋を見渡すと、昨日の酒盛りの残骸と
私の純猥談 超短編「東京の夜」
妬ましい感覚に陥ったのは、この蒸し暑さが原因なのだろうか。
東京は今日も蒸し暑い。
お袋は顔を見せにこいだの、孫が見たいだの喧しい。
心配させてんだって事は、わかっているつもりだ。
そもそも、俺だってこんなはずじゃ無かった。
弱虫だってわかっている。俺はスーパーマンにはなれないし。
誰かを守るヒーローって柄でもない。主人公にはなれないんだ。
半年前に突然現れた君に、直ぐに取り憑かれた様な気分になっ
私の純猥談 超短編「感情論」
まさかの想定外な状況に
対応しきれない自分と、笑い転げたくなる様な不愉快な状態が
なんとも言えない感情を浮かび上がらす。
高く、遠くと、問えば
もっと、早くと、喚くのだ。
「猫は爪を立てるのが愛しい」と、
比喩サレ、照れ泣ク、
嗚呼、嗚呼、声出せば、明日は笑えるだろうか。
明日、僕はシニタイとして
ユカイ ユウカイ けふここまでと
遠く国鉄の男が泣く 環状線
明日、ボクらは何処へ向かえばいいのだろ
裏まどかの日常コラム「前世〇〇って言われたけど、興味ある?」
こんばんは。今日は、いつもと趣を変えて、コラムとして書いてみようと思い執筆しました。少し、不思議だなぁと思った事なので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
私のお客様の中に、女性でOさんという方がいらっしゃるのですが、その方はなんと見える系のお方でした。私も、Oさんを通じて何度か不思議な体験をしているので、もしご興味ある方がいらっしゃれば、その件についてもコラムを書こうかなと思います。
私、Oさんの前
私の純猥談 超短編「環状線」
約束はいつも無かった。
こんな筈じゃ無いと、振り返って見ても、
何方かが正解なのか見当もつかない。
やりたい事を、やりたい様に、やって来た
その結果がこれなのか。
僕が間違えていたのだろうか。
確かに間違いを犯したのは君なのに、なぜ悲しそうにするんだ。
いつだって僕が悪い。
大体の決着は簡単についたじゃないか。僕が折れて謝れば終わる。
でもなんで、君が悲しそうにするんだろうか。
いつだって、君が分
エロ体験談 No.1 30歳前半 イケメン会社員とのSEX SEX編
先程のミュージックバーよりも、遥かに格上に見えるこの店は、私の様な小娘には不釣り合いな気もした。でも、葵に綺麗にして貰った事を心の底から、感謝した。
今の私なら、Gパンとパーカーでボロボロだった数時間前より、見目は良いだろう。今度、葵に奢るだけじゃ気が済まなくなりそうだ。
「何を飲みますか?」
彼は、メニュー表を見せながら聞いてくれた。
「何か、お勧めを頂けますか?お酒は強いので、何でも飲めます