私の純猥談 超々短編「INSANE」
「今すぐ追いかけて来てくれたら、きっと違う結末が待っていたんだろう。」
そう言う貴方に、「それはお互い様だ」と吐き捨てる。
日常の会話も、何処か宙に浮いてしまう。
サイレンの音が、叫び声の様にも聞こえる。
こんな関係にうんざりするのも、お互い様なのだろう。
後何回、傷付け合えば気が済むのだろうか。
後何回、抱き合えば打ち明けられるのか。
自問自答の様に、頭を駆け巡る卑猥な感情に、左右させられてしまう。
結局諦められずに、後悔も先に立たず。
諦めて、濱のあいつはもう掴めないのだ