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野外フェスで密状態。運営会社、出演者への非難轟々から考える仕事の考え方。

いつもお読みいただきありがとうございます。代表の竹村です。

私が独断と偏見で決めた先週の時事ニュースから1つピックアップして、仕事やビジネスに繋がる考え方をご紹介します。


首相の退陣か迷ったのですが、「しくじり」で考えるとこちらの方が説明しやすいかと思い、こちらをピックアップしました。



多くのメディア、知事、市長が声明を発表して皆さんご存知かと思いますので、細かな説明は省きます。

簡潔に説明すると、緊急事態宣言下で野外フェスを開催し、アルコールの提供、ノーマスク、密状態で開催された事がスクープされ、大問題になっていますね。



さて、いつも通り私は賛否を表明しませんが、運営会社は自治体に確認したが開催して良いと言われたから開催した。

という表明をしていました。


出演者が謝罪文を公表しても尚収まらない状態です。



さて、多くの人は、「密状態で」や「アルコール提供」などに対して問題視されるかと思いますが、この問題の本質はそこではありません。


問題点は大きく分けて2つ

1つ目

運営者のマネージメント能力の無さ。

これをしたらどうなるのか?という先読みが出来ない。


2つ目

運営者のマーケティング能力の無さ。

出演者の謝罪文で更に炎上し、自治体がOK言ったからやった。と開き直る始末。


詳しく解説します。

まず、マネージメント能力の無さ。

コロナとか関係なく、そもそも仕事を行う上で先読みの能力は必須です。

しかし、先読み能力は経験値に寄与する場合が多く、今回で言えばコロナ禍で開催した場合の事例が少ない中で、先読みができない状況です。

という事は、先読みが出来ないのであれば、やらない。という選択肢を取るべき案件です。

お金の問題はあるとしても、市の公共施設が今後使えないとなると、この先民間のホールなど使う形になるでしょう。

そうなった時、仮に1日借りるのに100万円で済んでいた公共施設のレンタル代が民間で借りると倍の200万円になるとしましょう。

10年続けば1000万円の負担増です。

さて、この1000万円は誰が負担するのか?

もちろん、消費者でしょう。

チケット代が上がるか、イベントの質を下げるかのどっちかですが、どっちにせよ消費者の負担です。


今回、アルコールのキャンセルや払い戻しが出来なかったと言っていましたが、その損失と今後の損失を考えた時にどっちが安いのか?

その先読みが出来ていれば、今回の事象は発生していない訳です。



次にマーケティング能力が無い。

出演者の謝罪文での炎上

自治体に確認したらOK言われたからやりました。

などなど、含めその言動や行動が消費者に与えるイメージを想像できていない。


今回であれば、謝罪文や言い訳と捉えられる行動、言動で間違いなく商品価値は下がりました。

マーケティングの失敗です。


アルコールを提供した。

密だった。

なども正直、都市部の繁華街行けば、そんな状況の飲食店は沢山あります。

その状況だけで言うならば、野外フェスを実行した事だけを叩くのはちょっと違う気がします。


しかし、規模や著名人が出る事を考えた時に、世の中に与える影響などを考慮すると、飲食店がやっているから良いじゃん。というのは浅はかな考え方です。


この運営会社はコロナで無くてもどっちにせよ窮地に追い込まれる会社だったんだと思います。


ビジネスを営む上で、経営者に限らず、

マネージメント能力とマーケティング能力は必須能力です。

1があれば、2、3、4と続く。

と想像できて、何をするべきなのか?を考える先読み能力がマネージメント能力です。

そして、何をすべきなのか?とは何をしないべきなのか?を考える事でもあります。

「しない」という選択をすべきという事が理解できるかどうかです。


売ることだけがマーケティングではない。

チケット売れたからOKでは無く、イベントに来ていただいた方がステータスとして自慢できるようなブランドに押し上げなければならない。

今回で言えば、イベントに行った人たちは、口が裂けても「イベント行ってきた」って言えないでしょう。

※まぁマネージメント能力がなければ普通に言う人もいるでしょうけど。

ということは口コミは広がらず、新しい集客は見込めないですね。


あのライブ楽しかった。この前のイベントすごい盛り上がったの。

と友達や知人の間で広めてくれるような状況でなければ、広告や宣伝では限界があります。

そう考えた時、今回の事象は、マネージメントも出来ず、マーケティングも出来ない会社が、ヒップホップというツール、出演者という商品だけに頼り切った企画であった事が問題であり、それが引き起こした問題だと思います。


最後までお読みいただきましてありがとうございました。


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