夫婦東南アジア旅Day.18 カンボジア🇰🇭プノンペン〜シェムリアップへ長距離バスの旅~PUB STREETへ繰り出す夜~
2022年9月30日
東南アジア旅Day.18
今日は長距離バスに乗り、カンボジアの首都プノンペンからシェムリアップまで移動します。
早々にハプニング!バスに乗れない!?
今朝はハプニングから始まりました。
今日プノンペンからシェムリアップまでバス移動を予定していた私たちは、昨日オンラインで8時45分発のバスを予約。
時刻は8時30分。
ありがたいことにバスは各ホテルぐるっと周り、乗客をピックアップし、最後にバスターミナルで最終乗客を乗せてから発車するということで、バスのピックアップ場所に私たちがステイしていた"Poolside Villa"も入っていました。
これはラッキーラッキーと、昨夜イオンモールで買った美味しいおこわを呑気に美味しくいただいた私たちは、少し早めにフロントへ行き、チェックアウトをしていました。
「今日はどこへ行くんだい?」とフロントスタッフ。
英語が堪能な、スマートなお兄さんです。
「今日はバスでシェムリアップまで行くから、ピックアップを待っているんだよ。8時45分のバスを予約したんだ。」
ニコニコと答える私たちに、怪訝そうな顔をするスタッフ。
「え?このホテルは電話をしないとバスはピックアップに来ないよ?」
・・・・え???
「しかもこのホテルのピックアップ時間はもっと早い。45分はバスターミナルを発車する時間だよ・・・・」
・・・・・・・え????
3人で時計を見ると時刻は8時34分。
バスターミナルまでは、車で10分はかかります。
そう、間に合わない。
「なんでチケットを取る時に言ってくれなかったんだい!今からトゥクトゥクを呼ぶから、とにかく急いで行った方がいい!!」
お兄さんに急かされ、トゥクトゥクに乗り込みます。
よくわからないまま急かされながらも、私たちのために爆走してくれるトゥクトゥクのお兄さん。
そしてお兄さん、バスターミナルの場所を間違えてまさかのタイムロス!
結局バスターミナルに着いたのは9時過ぎでしたが、幸運にもバスはまだ発車しておらず、なんとかギリギリバスに滑り込むことができました・・・
「本当にごめん、遅れちゃった・・・」と息を切らしながら謝る私たちに、女性スタッフが「あら?全然大丈夫よ」と本当に大丈夫そうに、あっけらかんと返してくれました。
結局私たちがバスに乗り込んでから更に10分ほど経ってバスは出発。
トゥクトゥクのお兄さん、フロントスタッフのスマートなお兄さん、バスの皆さん、朝からありがとう・・・
トゥクトゥクに揺られながら、本気で乗り遅れたらどうするかを考えていました。
ちなみに私たちがステイしていたホテルには、バスチケットの予約を代行しますよ、というサービスがありました。
ただ、フロントスタッフに代行してもらうと、手数料がかかり料金が上乗せされることがあるため、私たちは極力自分たちでチケット予約の類はやることにしていたのです。
そのため、本来代行してくれたらそのままフロントスタッフがバス会社にピックアップをお願いするところ、私たちは自分たちでやっていたため、その点にすれ違いが起きたことが原因のようです。
自分達でチケットを予約した際に、ピックアップ場所にスタイ先ホテルが入っていた場合でも、一応フロントスタッフに「明日バスを予約したんだけど、○○時にここで合ってるかな?」と声をかけておいた方が良いと思います。
海外では、「困ってます!」「こうしたいんだけど、どう思う?」と発信したら結構みんな快く助けてくれるので、とにかく発信していくこと、それが大切なんだった・・・と改めて実感した朝でした。
"Giant Ibis"に乗り、シェムリアップへ
私たちが今回予約したのは「Giant Ibis」というバス。
プノンペン〜シェムリアップ〜バンコクを結ぶちょいう距離バスで、口コミも良く、コスパも良いバスだと思います。
乗客が乗り込むと、出発前に500mlペットボトルの水とパンが配られました。
東南アジアの長距離バスは、こんな風に軽食が付いていることが多々あります。
それと、バスが走り出してすぐに昼食のメニューを聞かれます。
何種類かの中から選べて、私たちはFried Noodle(炒め麺)をチョイス。
スタッフさんが引き換えチケットを渡してくれます。
バスのチケットは1人$16、日本円で約2,320円です。
シートもゆったり。
欧米人の姿もちらほら見られて、地元の人だけだなく、多くの旅人や旅行客に利用されているようです。
本日2つめのトラブル、バスのタイヤがパンク・・・?
無事バスに乗りこめた私たちは、ぼんやりカンボジアの景色を眺めながらバスに揺られ、あとはシェムリアップに着くまでゆったり過ごすだけ・・・
と思っていたのも束の間、新たな問題が襲い掛かります。
そう、トイレに行きたいのです。とても。
朝の私は何を隠そう頻尿なのです。
それなのに朝ドタバタしていて、出発前に最終トイレにいくことができなかったため、走り出して30分ほどで猛烈な尿意を感じ始めます。
トイレに行きたい、しかし出発してからまだたったの30分しか経っていないということは、トイレ休憩はまだ果てしなく遠いはず。
どうしよう、いっそ「トイレ行きたいです!」と運転手さんに叫ぼうか・・・!と逡巡していると、その矢先、ガン、という軽い衝撃が車体に走ります。
ん?と乗客みんなで顔を見合わせると、私たちの右後ろに座っていたアメリカ人のおじちゃんが「Flat tire .…(これはパンクだな)」とボソリ。
走り出して40分後、バスは再び止まることに。
しかも、東南アジアらしいなと思ったのですが、説明も何もないまましれっと近くの給油所に止まり、そのまま何も言わずに降りていくスタッフ達と、車内に取り残される私たち。
みんな顔を見合わせています。
しかし、そんな中ラッキーだったのは私、そう、これはトイレに行けるかもしれないチャンスが巡ってきたのです。
タイヤはこの通り見事にパンク。
大きなタイヤが裂けています。
バスのスタッフさん達がせっせと予備のタイヤに取り替えている間、私はせっせと給油所でトイレ探し。
しかしなんということか、トイレは見当たりません。
ただ、ここでトイレに行き損ねては困るということで、給油所の横の小さな売店のおばちゃんに「トイレ貸してくれませんか?」と聞いてみます。
英語があまり通じなかったのですが、トイレ、トイレと言っていると、お店の裏にあるおそらく従業員用のトイレを「あっちだ、あっちだ、」と指差して貸してくれました。
ああ、本当に今日は人に助けられてばかりです。
おばちゃんありがとう。
バスのスタッフと給油所の人たちが大きなタイヤを変えている間、乗客のみんなはバスから降りて来てその様子を眺めたり、バスの中で寝ていたり、思い思いに勝手に過ごしていました。
無事に新しいタイヤも装着され、パンクしたタイヤはみんなの荷物を入れるスペースに一緒に収納され、トイレにも行けたので、これでようやくまた出発できます。
"Travel is Troubles!"
私たちの好きな言葉のひとつです。
トラベルは、トラブルだ。
旅はトラブルの塊。
さあ今日も、旅の最中だからこそ体験できるトラブルを、楽しんでいきましょう。
素敵な休憩所でお昼ご飯
シェムリアップに向けて再出発してからわずか7分。
驚いたことに、バスは休憩所へ停まりました。
全然ここでトイレに行けたと知った時に私の衝撃たるや。
いやしかし、観光客向けではない現地のトイレを使うという経験ができたので、それはそれで良しとします。
おばちゃん、ありがとう。
そんなこんなで、私たちはこの開けた素敵なレストランで、ランチ休憩を取るようです。
カンボジアの美しい眺めが広がる、風通しの良い開放的な場所。
ここは"Batheay Restaurant"というお店です。
Giant Ibisの休憩場所に利用されているようですが、普通にプライベートでも訪れたいと思うほど、素敵な場所です。
せっかくなので窓際の席に座ります。
席に付くとお店のおばちゃんが声をかけにきてくれたので、最初にバスのスタッフさんからもらった引き換えチケットを渡し、食事が届くのを待ちます。
間も無く届いたFried Noodle。
東南アジアでは、こういう料理が本当に美味しいんですよね。
具材は豚肉、人参、葉野菜に卵。
オイスターソース風味で美味しかったですし、何よりもこの景色の中で食べるご飯は最高ですね。
私たちはバスの休憩時間として立ち寄ったので、おそらくFried Noodleやカレーなど、短時間で提供できるメニューから選ぶ感じだったと思います(正直疎覚えなのですが)。
他にも様々なクメール料理がいただける様で、またこの辺りを訪れることがあれば、今度はもっとゆっくり立ち寄って、景色と食事を楽しみたいと思いました。
プライベートで訪れたい、絶景フォトスポット
レストランの外はこんな感じ。
小さな離れの建物でも食事をいただく事ができ、カンボジアのファミリー達が食事をしていました。
水辺と、青空と、緑。
特に何かがあるわけではないけれど、カンボジアのこの長閑な風景が、何よりも絶景のフォトスポットです。
もしかしたら今は雨季なので水量が多くて、換気にはまた違った顔を見せてくれるのかもしれません。
店内にはドリンクや軽食を売っているお店も入っていて、さっきご飯を食べたばかりなのに、地元のおやつに思わず惹かれてしまいます。
誘惑に負けた私たちは、せっかくなのでココナッツケーキをおやつに買って食べてみることにしたのですが、これが大当たり。
もち米とココナッツで作られた、優しい甘さのもちもちパウンドケーキ。
ココナッツの食感がいいアクセントになって、たまりません。
他にもクメール衣装や雑貨などのお土産や、スナック菓子にペットボトルの飲み物等々、様々な商品が売られていて、ショッピングも楽しめます。
40分ほどのランチ休憩を楽しんで、またシェムリアップまでの旅が再開です。
のどかな景色の中を走るバス
シェムリアップまであと2時間とちょっと。
わたしはただひたすらに、ぼーっと車窓を眺めていました。
広がる自然、
何にもない、美しいその姿。
そしてその中に垣間見える人々の暮らし。
牛と、スコール後の水たまりと、椰子の木と、そして空。
蓮池も良く見かけました。
この景色を眺めているだけで、なぜか心の奥がじわっと温かくなって、自分の中にある硬いものや冷たいものが、溶け出していくような心地になったのです。
それはまるで春の雪解けのように。
世界中の旅行者が集う都市、シェムリアップ
午後3時50分、シェムルアップにあるバスターミナル"Giant Ibis Main Terminal"にてバスは停まりました。
バスターミナルにはトゥクトゥクが群がっていて、みんなバスから降りた乗客に片っ端から声をかけていました。
私たちはそんなトゥクトゥク軍団の中のひとりのおじちゃんにホテルまで送迎してもらうことに。
トゥクトゥクに揺られること8分、今回私たちがシェムリアップでお世話になるホテル"Noni Tree Hostel"に到着です。
今回も素敵なホテルをなおちゃんが見つけてくれました。
朝の9時過ぎに出発して、ホテルに着いたのは午後4時。
最初はどうなる事かと思いましたが、約7時間の旅の末、無事素敵なホテルに辿り着けました。
今回も素敵なホテルを見つけてくれたのはなおちゃん。
私たちがステイするのは、ホテルの3階にある広々としたツインルーム。
1階のフロントには、軽食も食べられるCafe&Barとプールまで付いていて、ふたりで1泊2,600円というお値段。
日本ならひとり1万円越え間違いなしです。
バスルームはこんな感じで、トイレとシャワーは一緒の区画にありますが、中はかなり広々。
実は扉の裏側には、ふたりでゆったり入れるサイズのバスタブもついていたのですが、お湯を抜く栓が壊れていて、残念ながら湯船には浸かれませんでした。
部屋に入ってすぐの所にある洗面台も大きくて清潔感があります。
ここが今日から5日間私たちのお家になります。
ホテル近くの楽しいレストランで晩御飯
今夜はホテルから歩いて5分ほどで行けるレストラン"Yellow Noodle Soup"で夕食をいただくことにしました。
このお店を選んだ決め手は、なんと言ってもお店の雰囲気。
外観から、おしゃれだけれども堅苦しくない、良さそうな雰囲気が漂っていたのですが、お店の前で入ろうか迷っていた私たちに、店員のお兄さんが気さくに話しかけてきてくれたのです。
しかも私たちが日本から来たと知ると、お兄さんは「日本語知ってるぜ!」と日本語で話してくれました。
海外の人たちは、「ありがとう」「美味しい」など知っている日本語の単語があるといつも、日本語知ってる!と言って気さくに話しかけてくれるのがとてもフレンドリーで嬉しいなあと思います。
もちろんお料理もとても美味しかったです。
PUB STREETへ
気さくなお兄さんにバイバイし、レストランを後にして、今夜は"PUB STREET"へ繰り出します。
PUB STREETとは、老若男女様々な人たちが集まるシェムリアップの繁華街。
わずか100m足らずの通りに、レストランやバー、雑貨屋さんや屋台がずらりと立ち並ぶ、とっても賑やかで活気のある場所です。
こんな風に、キラキラ光るバルーンを売るお兄さん達の姿をよく見かけました。
オープンテラスのバーやレストランでお酒を楽しむ大人達、
小さな子連れで雑貨屋さんを巡る家族、
カフェで夜な夜な色んな話に花を咲かす女の子達、
本当に色々な人が、この場所でそれぞれの夜を楽しんでいました。
宙に浮かぶ色とりどりのライトボックスとPUB STREETの文字。
まだコロナの影響もあってか、そこまでごった返した感じはありませんでしたが、この流行病が落ち着いたら、きっともっと物凄い賑わいを見せてくれるんだろうなあ、とそんなことをぼんやり考えました。
地元のスーパーをぶらり
PUB STREETからの帰り道、大きめのスーパーマーケットを見つけたので、せっかくなので少し店内を探索してみることに。
入ったのは"アジアマーケット"というお店で、日用品から食料品にお土産、お酒、品揃えが豊富でお値段もお手頃な、いいスーパーマーケットです。
こちらはパッケージが可愛らしい紅茶。
こちらのお茶も素敵なパッケージで、お土産にぴったりです。
東南アジアでは良く見かける"Tea Pandan(パンダンリーフのお茶)"や、" Tea Kaffir Lime Leaf(カフィアライムリーフ=コブミカンの葉)"など、無類のお茶好きの私としては飲んでみたい茶葉が沢山・・・!
こちらのレモングラスの紅茶も素敵なデザインです。
これはベトナムでよく見かけた、豚肉を炒って炒って、ふわふわのさきイカ状態になるまで炒って乾燥させたスナックです。
ベトナムでは、おこわに乗っているものを食べましたが、こんな感じでスナックとしても売られているんですね。
プノンペンでバスに乗り遅れそうになった時はどうなる事かと思いましたが、シェムリアップ初日、なかなか楽しい夜になりました。
明日は少し中心部から足を伸ばして、引き続きシェムリアップを探索。
気になっているカフェと、手作りチョコレートショップに行きたいと思います。
旅のスケッチ
トゥクトゥクのお兄さん、ありがとう
PUB STREETの風船売りのお兄ちゃん