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富山でアルプス登山→ワーケーションした1週間の記録
お盆休み前の1週間を富山で過ごしてきました。
月・火は有休を取って薬師岳登山、水~金は富山市内で仕事をするプランをたて、ずっとやってみたかったワーケーション体験の記録を残してみます。
▼薬師岳登山の記録はこちら
ワーケーション1日目
ワーク@Tully's Coffee → Sketch Lab
前日は薬師岳登山を無事終え、富山市内の弟の家に宿泊。全身湿布人間で、階段の上り下りはもちろん、トイレから立ち上がることすら苦痛なくらい激烈な筋肉痛に襲われておりました。この日は午前中に富山駅前へたどりつくことは困難と判断し、ひとまず近所のTully'sにお世話になることに。もともと本屋に併設されていたのにその本屋が閉店してしまい、広い店内は読書スペースとして開放されていました。勉強しても仕事してもオンライン会議しても怒られないのですごくありがたかった。
午後からは打ち合わせもあったので、富山駅前CiCビルの「Sketch Lab」へ。
Sketch Lab(スケッチラボ)は、富山市が「未来共創」を推進する拠点として整備したビジネス交流・共創施設であり、会員制コワーキングスペースです。
Sketch Labを運営するのは産学官連携組織「とやま未来共創チーム」(事務局:富山市スマートシティ推進課)です。市内の起業家や大学教員などで構成され、Sketch Labの運営方針を決めるほか、具体のプログラムを企画・実施するなどしています。
平日昼間だったからか、入れ替わりはあるものの多くて3~4名程度の利用で、オープンスペースでオンライン会議をしてもよいかスタッフさんに尋ねると「大丈夫ですよ~」とのこと。涼しくて静かで集中モードに入れ、有休明けにも関わらずすごく仕事がはかどった!ドロップイン利用料金は500円/2h、私は6時間も居座ってしまったのでちょっと高くついたのが難点かも。あとドリンクを飲んでよいのか+コーヒーマシンの使い方がいまいちわからずで水しか飲めなかったのが残念。使用シーンとしては北陸新幹線の待ち時間とかちょっとしたスキマ時間で使うのがよいのかも。
ごはん@立山そば+廻転とやま鮨 富山駅前店
お昼休みの時間を使って家の近所のTully'sから富山駅へ移動。あまり時間がなかったので、お昼は駅前の「立山そば」でみょうが山かけそばと黒とろろこんぶのおにぎりをいただきました。
夜は岩瀬地区のゲストハウスへ行く前に、富山駅周辺で食べなければ。ベタだけど一人で入りやすくて、安くて激ウマではないかもだけど外れはないといえば、このお店だ!
5組くらい並んでいたけど1人客が多いからか回転がめちゃ速くて、待ち時間は15分くらい。普段から富山のお酒はよく飲んでいるので(弟からの直輸入)、今日は瓶ビールだけでちょっと節約。
お寿司はもちろん美味しいのだけれど、やみつきになったのはコレ!マナーとしてギリギリ許されるか微妙なラインまで食べたよね・・・笑
宿泊&おふろ@ゲストハウス岩瀬
宿泊は富山ライトレール東岩瀬駅の近くにある「ゲストハウス岩瀬」へ。ドミトリーは男性専用なので、私は2階の個室に2泊滞在させてもらいました。広い和室でゴロゴロできて居心地がよい!まぁ、全身筋肉痛で手すりがないと階段の上り下りすらできない状態だったので、トイレ(1階)に行くのが大変だったんですけどね・・・。この日は時間的にお風呂屋さんへ行くのが難しかったので、宿のシャワーで。
ワーケーション2日目
ワーク@ゲストハウス岩瀬 → SCOP TOYAMA
午前中は宿の自室で仕事。お昼ごはん(後述)を早めに食べてから、富山県の運営する創業支援センター「SCOP TOYAMA」へ行って、午後はここのドロップイン利用で仕事をします。なんと利用料500円/日!破格の値段!
場所は富山ライトレール蓮町駅から馬場記念公園を通り抜けて徒歩5分。富山駅からでも30分弱あれば車がなくても電車だけで来られます。
この施設はもともと築50年以上の古い県職員住宅だったそうで、誰も住まないまま放置されていたものを大胆にリノベーション、創業支援×移住促進の拠点になっています。建物内部の階段なんかは団地当時のままのコンクリート造りで、迷路のようにくねくねした造りがいろんな人との会話を生み出す仕掛けになっていて、建築としてもすごく面白い。2023年度のグッドデザイン賞にも選ばれています!
月額でワークスペース利用している人も結構多いみたい。大きなモニターがついている席もあって、仕事がすごくしやすい。オンライン会議用の部屋もちゃんと用意されていて(別料金不要)、不自由なく集中して仕事ができました。ちょっと疲れたら外に出て公園を散歩するもよし、共用リビングスペースでスタッフさんと話すもよし。
富山出張の機会があれば、富山駅から少しだけ足をのばして、この建築とコンセプトデザインにぜひ直接触れてみてほしい!
ごはん@四十萬亭+岩瀬海の幸いっかく
お昼ごはんはゲストハウスのご主人一押しの四十萬亭へ。11時半の開店より前に着く方がよいと進められ、ゲストハウスの自転車を借りて10分ほどかけてきました!
運よく並ばずに入れてカウンターに通していただき、店を見回すと地元の方でいっぱい!そこまで空腹ではなかったので、おススメしてもらったさくら御膳(1,500円)ではなく、運よく残り1食だけ残っていた日替わり御膳(1,200円)を注文。う、うまい!!!!茶碗蒸しのお出汁が極上。
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晩ごはんは、東岩瀬の街歩きエリアにある居酒屋「岩瀬海の幸いっかく」へ。富山の唯一残念な点が、とにかく夜店が閉まるのが早いことなんですが、このお店も例にもれず、21時閉店。19時半過ぎに入った時点で私ともう一人の女性しかいない・・・。でもここで食べないと食いっぱぐれてしまうので、何とか入れてもらいました。
刺身の盛り合わせ、冷やしおでん、鮎のセモリナ焼と、勝駒(純米酒)!
どれも素材の味と繊細な味付けが相まって、旨いーーー!!!!
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最初はちょっと怖かった大将ですが、話すうちに少しずつ打ち解けて、いろんな話を聞けました。もともと富山駅前で大きなお店をやっていたけど、コロナ渦を機に地元の岩瀬に戻ってきたそう。「富山のお米は富山の水で炊かないと。他の地域の水で炊くと全然味が違う」「岩瀬と富山駅前だと水の味がちょっと違う」んだそうです。富山の人、どんだけベロが敏感なんだ・・・。
宿泊&おふろ@萩の湯+ゲストハウス岩瀬
晩ごはんの前に、岩瀬の海沿いにある小さなお風呂屋さん「萩の湯」へ。町の銭湯なので入浴料は470円ぽっきり。なのに温泉成分豊富な地下水のお風呂に浸かれます!!湯温はぬるいのに、上がった後も身体がポカポカ。まだ治らない筋肉痛に効果があるというので、浸かりながら一生懸命脚もみしました。
どうやら昔はサウナと水風呂もあったようですが、今は電気風呂とジャグジー風呂と温泉のシンプルな組み合わせ。地元のおばあちゃんが集まるのんびりしたお風呂屋さんでした。ここも21時閉店(人がいなければもっと早く閉めるらしい)なので要注意です。
ワーケーション3日目(最終日)
ゲストハウス岩瀬 → SCOP TOYAMA
今日はチェックアウトの時間まではゲストハウスの自室で、その後はSCOP TOYAMAで仕事です。
ライトレールで2駅だけ乗って、馬場記念公園を歩いて、SCOP TOYAMAへ。ぐんぐん気温は上がっているものの、普段いる名古屋や大阪に比べたら全然暑くない!陰にいて風が吹くと気持ちいいな~と思えるくらい。
お盆前で夏期休暇を取る人が多いのか、あまりチャットもメールも来ないので、ずっと先延ばしにしてしまっていた原稿記事の作成にとうとう着手。やっぱりちょっと違う環境だとこういう類の仕事がすごくはかどる。
ごはん@ISOYAのパン
SCOP TOYAMAの難点は、徒歩圏内に飲食店がほとんどないこと。自転車もしくは車がないとコンビニもあまり多くないので昼食の確保が結構大変です。
前日、公園のそばにパン屋があることを見つけていたので、この日の昼食はパンに決定!ホームメイドベーカリーISOYAさんです。
知らなかったのですが、なんと創業30年を超える、この地域の誰もが知る老舗のパン屋さんでした。味・大きさ・価格全部二重丸!!!!(美味すぎて写真撮り忘れました涙)
せっかくなので一人で自席で食べるより共用リビングで食べようと思い立ち寄ったところ、SCOPのスタッフさんと県庁職員さんがいたので、いろんな話をしました。
私が薬師岳に登ったついでにここで数日仕事をさせてもらっていること、弟はもう12年以上富山に住んでいて、富山に永住したいと言っていること、などを伝えるとすごく興味を持って話を聞いてくださいました。それくらい、若い人が都会に出て行ってしまうことが課題なんだなと思ったし、その感覚は大阪生まれ・育ちの私はなかなかピンとこないものだなとも思いました。
でも私がいかに富山が最高だと思っているかを熱く話したら(笑)すごく喜んでくれて、富山の人たちの富山愛も存分に伝わってきました。そりゃこんな素晴らしい景色やゆったりした時間の流れや美味しい水・米があれば、誰でもそうなるよね。
おふろ@いなり鉱泉
仕事を気持ち早めに終わらせて、SCOPのスタッフさんに丁寧にお礼を伝えて(必ずまた来ます!)、最後のお楽しみ、天然水の水風呂があるいなり鉱泉へGO!
富山で「鉱泉」とつくお風呂屋さんは、天然の地下水を使っているそうです。白湯も水風呂も天然水なので、肌触りがさらさら柔らかくて本当に気持ちがいい!!
いなり鉱泉はスーパー銭湯ばりにお風呂の種類が充実していて、ジャグジー・露天風呂・炭酸泉・熱め/ぬるめ・サウナ・水風呂がそろっています。これで入浴料470円(サウナ代込)はもう意味がわからない!富山地方鉄道稲荷町駅から徒歩7~8分程度で行けて、比較的旅行者でもアクセスしやすいところが良き。
時間があまりなくて短め3セットしか入れなかったけど、やっぱり水風呂は格別だった・・・!!極上のトトノイタイムで富山最後の夜を〆ました!!!
ワーケーションをやってみて思ったこと
すごく人間らしい生活を送れている感覚
いつもと違う環境で仕事をすることで集中できたこと、お盆前でそれほどシビアな仕事がなかったこともあって、本当にストレスフリーな3日間でした。さらに、富山のお店が夜早く閉まってしまうこともあって、仕事を早く切り上げないとごはんを食べられない、という状況のおかげで(?)、ちゃんと18時過ぎに仕事を終え、お風呂に入り、21時までに食事を終え部屋に戻る、という規則正しい生活ができました。
部屋にテレビがなかったことも、夜中までオリンピック中継をつけっぱなし、みたいにならなくて、眠くなったら寝るというリズムが保てたので、よかったです。
美味しいごはんを食べて、しっかりお風呂に浸かって、夜は眠くなったら寝る。明るくなったら目が覚める。仕事している時間帯は集中するけど、時々周囲を散歩して町の雰囲気を感じ取る。1日を通してすごく心身がリラックスしているなぁと感じていました。
環境を変えると仕事がはかどる(気がする)
普段自宅で仕事をすることが多くて、ついつい携帯を見たり部屋の片づけをしたり余計なことをしがちでしたが、違う環境に身を置くと、周りで集中して仕事をしている人がいたりして、ちょっと気合い入れてやるか!と思えてくるのが不思議。
気持ちがリラックスしているからなのか、原因はもう少し考えてみないとですが、時々環境を変えることは金銭面以外のデメリットほぼなし、という感じですね。
小さくトライすればいいのか!
今回のワーケーションは大げさに考えたわけではなく、登山の後急いで名古屋に戻るのも身体が辛いしな・・・というものすごく単純な理由で始めたもの。とりあえず3日間だけトライしてみたのが良かったです。
普段から旅行は大好きなので、荷物はあまり多くないし、そこにちょっと仕事する日を追加しただけ、という感じ。重要かつ深刻な案件のときは避けた方がよいと思いますが、みんなが休みを取るので仕事があまり進まない時期はすごく向いていると思う。
また富山にするか、別の場所にするかはまだわかりませんが、時々今回みたいな数日間のワーケーションを取り入れることで、ほどよく変化と刺激をもたらし、仕事に還元していけたらなと思います。