アイドルマスターミリオンライブ!の6thライブに行った話と青と声と熱
パッ…チ……ハロー、おれは鷺ノ宮だ。今回は「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!! 福岡公演」に行ったレポート記事になる。AqoursのLIVEに行った時同様、おれがまたコンテンツを勉強していくところから始めていく。お前はアイドルマスターミリオンライブ!を知っているか?……知っているやつもそうでないやつも、御託はまあいい。1人のオタクの、いや、1人のプロデューサーの話を書き連ねていくことにする。おれの見た物語を……今までと同じように。
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・前回のラブライブ!サンシャイン!!**
AqoursのLIVEは、終わりへと向かうSTORYだった……コンテンツはいつか終わり、夢から醒める日が来るだろう。人はいずれ死ぬ、だからこそ今を全力で駆け抜ける。そういう最高のLIVEだった旨を、おれは記事にしたためた。
それによってできた新しい繋がりや変化がたくさん生まれたが、中でも一番大きかった変化は、前回の記事でも登場したラスフェンこと室井さんだ。
「人間はいつか死ぬのでとにかく好きなものは今すぐやるべき」ということを直に伝えてしまった結果、室井さんは今まで行ったことのないオンリーに一人で参戦したり、急に8月のRoselia単独に申し込んだりと熱が加速していた。
そしてその熱は巡り巡って自分のところへ返ってきていた。つまりおれも気づけばバンドリをやっていた。
バンドリ、ガールズバンドパーティーがどれだけ良かったかはここでは一旦省略する。今回はミリオンライブ!の6thLIVE、Fairy公演の記事だからだ。
だが一つ言っておくと、もともとミリオン6thLIVEのチケットを申し込んだきっかけは、昨年のミリシタのD/Zealのイベントの際に感じるものがあったからに他ならない。
バンドリもミリオンも先にザッとだがキャストを確認していたので、ジュリア役の愛美さんと最上静香役の田所あずささんが出てるし大丈夫だろうと、たかをくくっていた。実際はAfterglowとハロハピの曲ばかり遊んでいたので、全然大丈夫ではなかったが……
そんな中、気づけばFairy公演までは一週間を切っていた。いくらなんでもたかをくくりすぎである。
今回ばかりはマズイかもしれないと思っていた矢先、良いタイミングで開催されたちゃばさん主催のボドゲ会で、「Fairy公演のLVに行くのに勉強していない」という、おれと全く同じ状況のるあくんと知り合った。
情報の共有をしていくために「ミリオン勉強対策本部」というDiscordサーバーを設立。メンバーはおれ、るあくん、先輩プロデューサーでもあるちゃばさん、そしてなんか近くにいたたぬきちの四人。
こうして猛勉強の一週間が幕を開けた。
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・6月23日(日)**
まずは福岡公演に来るキャラクター/キャストを確認するところから始めた。今回のミリオンライブ!の6thLIVEは、アプリゲームのアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ、通称ミリシタでのPrincess・Angel・Fairyという3つの属性ごとに分かれて公演を行うというものだった。
ミリオンライブ!に登場するアイドルは52人。そのうち13人がミリオンになる前から居る「765AS(ナムコオールスターズ)」で、残る39人がいわゆる「シアター組」と呼ばれている。今回の6thLIVEは、その39人が13人ずつ登場する。
大好きでよくやる茶番、仗助と億泰ごっこ
公演ごとに出演する13人が、実は更にユニットとして分かれて楽曲を披露するということをこのタイミングで知った。今回もそのくらいのノー勉から始めています。
各キャラの簡単な紹介をちゃばさんから受けつつ、どの音源を聴けばいいのかな〜と改めて楽曲を確認しているタイミングで事件発生。
ソロ曲どれやるかわからない問題。
時期的に直前にリリースされたCDシリーズの収録曲をやるだろうと思いきや、最後にソロ曲が収録された「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE」シリーズは5thLIVEの頃にリリースされており、5thLIVEでも既に多くが披露された後ということで、今回はほとんど予想できない状態だということが判明。
「コンテンツを知る」ということは大事だが、しかしLIVEへ行く以上は楽曲の予習をすることはマストだ。
なので色々と手広くてアイマスに詳しい佐城雪美さん担当Pの藤崎こぴあさん(佐城雪美さんCV獲得おめでとうございま〜す!)に相談しつつ、現状できる限りでのセットリスト予想をした。自分でまとめたのが上の画像。(なぜサーバーのみんながでてこないかというと、夜を徹してこの作業をしていたから)
更にそれを噛み砕いてどこまで聴き込んで行くかをレベル表にした。多分Lv5が限界だと思うけど……。
「これをベースに可能な限り音源を聴き込めばOK」というところまで、とにかく持って行きたかった。楽曲に関してはこれでだいぶわかりやすくなったはずだ。
だがLIVEに必要なものは音源だけではない。出演する人物、キャラクターの情報も必要だ。
コンテンツとしての媒体を考えると、ミリオンライブ!はアプリゲームのミリシタが現状唯一の媒体である。
去年D/Zealのゲーム内イベントの時に、こぴあさんの手ほどきで言われるがままに少し走ったりしていたくらいで、おれ自身それ以外は殆どゲームを遊んでいなかった。
そこで途中で止まっていたパネルミッション埋めを兼ねて、メインコミュを進めてみることに。
……しかしこれがどうにもしっくりこない。
3Dモデルの会話のテンポの悪さとか、楽曲のピンとこなさ、Fairy公演に来ない子達のコミュを観ていることの遠回り感だけじゃない、妙な違和感を感じていた。
たまたまそのタイミングで家に遊びに来ていた室井さんと飯を食べている途中、ふと気づいた。
「出会いのエピソード」を、観ていないのだ。
メインコミュはあくまで「当該のアイドルがセンターを任されたらどうなるか」という実験と、それによって発生した周囲のアイドルたちとの摩擦、関係性の構築が主であった。そうではなく、おれが観たかったのは、なぜその子がアイドルになろうと思ったのか、その動機、最初の一歩の話だ。
おれのTwitterでは何もしなくても周防桃子さんとロコさんのファンアートが毎日流れてくるが、なぜ周防桃子さんがおれのことを「お兄ちゃん」と呼ぶのか、おれは何も知らないままだった。
こうしちゃいられんと家に帰ってきて早速出会いのエピソードを観る方法を探してミリシタ内を右往左往したが、一番最初のアイドルコミュを観るのに親愛度を50まで上げなければいけないのには正直驚いた。
シンデレラガールズスターライトステージ、通称デレステではアイドルごとの個人コミュは「ファン数」で解禁される。アイドルの"最初のファン"であるプロデューサー自身と出会った時のエピソードは、そのアイドルが加入した段階で解禁されているのが常であった。
とりあえずFairy公演に来る13人に関しては親愛度を上げコミュを解放して出会いのエピソードをすべて読んだが…、この時点でおれはかなりミリオンライブ!に対して「とっつきにくさ」を感じていた。
ミリオンライブ!のキャラクターグラフィックは、他のアイマスに比べてかなりデフォルメが効いている。それはミリオンライブ!の魅力の一つでもあるが、外見から年齢などの情報を得にくい、どういうキャラなのかわかりにくい部分があると感じていた。
初見で天空橋朋花さんと二階堂千鶴さんが並んでいるのを見てそれぞれの年齢を当てることは不可能だし、舞浜歩さんやジュリアさんが外国の方ではないこともコミュを観なければわからなかった。
あと周防桃子さんのお兄ちゃん呼びには何の理由もなくてめっちゃビックリした。そんなことあんのかい。
・6月24日(月)
楽曲、キャラクターと来て、次に必要なのはストーリーだ。
思えばラブライブ!サンシャイン!!はTVアニメが軸になっていることで、コンテンツを追う分には非常に楽だったと言えるだろう。必要最低限の栄養素が全て含まれているという点でアニメは偉大だ。
現状唯一の接点であるミリシタは、しかしメインコミュでは基本的に1人ずつ順番にやっていく形で、ストーリー的なものを追いにくい。
キャラ同士の絡みを観る分には重要な媒体ではあるが、全然プレイしてなかったのでゲーム内のプロデューサーレベルが低いままなこと、Fairy公演ではうち13人しか来ないことを考えると、このままメインコミュを進めていくのはかなり厳しく感じていた。
とにかくゲーム以外のタッチポイントを得る必要がある。
そんな折、ちゃばさんからゲッサンで連載していたコミック版のミリオンライブ!をお借りした。
これが一本ストーリーのある媒体としては非常に有用で、本当に素晴らしい出来だった。
765の先輩方をレジェンド的に立てつつ、未来を後追いの新人として主人公に配置して他のシアター組メンバーも紹介するという隙のない構成。
メイン3人にはどうしても触れるとなったとき、翼のストーリーをやるにあたって静香を横に置くと絶対血を吐くため、彼女の個性を理解する人員としてジュリアを使うシナリオ考えた人、天才だと思う。
楽曲、アイルも後追いで聴きましたがほんっとうに良かった。今回のLIVEで聴けなかったことが残念なほどに。
新人としてスタートした未来と静香の、アイドルとしての歴もレベルも、なんなら時間軸さえも違うがゆえの軋轢を描きながら、同じユニットとして活動するにはステージが違いすぎるはずの二人を、プロデューサーのいち手腕でそのハードルを乗り越えさせるクライマックス……一言で言って完璧だった。
……思えばミリシタを軸に各キャラに触れていくうちに気づいた「歪み」があった。
最上静香さん、その人である。
この子は最初のアイドルコミュで「自分には時間がない、今しかない」という旨を伝えてくる。媒体にもよるが、その理由がなかなか明らかにならない。
元々媒体であるブラウザゲーム・アプリゲームを考えると、どちらも「ユーザーに長く遊んでもらうこと」が目的のはずだ。初期のアーケード版アイドルマスターや、後発のシャイニーカラーズのようなゲーム内部での時間制限は、ミリオンの世界にはない。
なのに、この世界でこの子だけが時間制限を背負っている。
基本のステータスは高いのにシステムの恩恵を受けられない、そういういびつさを感じていた。
その歪みをストーリーの主軸にしつつも、静香自身を主人公にすることはなく。
新人アイドル・未来を主人公にし、あえて静香との距離を一歩置くことで、彼女の孤独との間にセーフティを敷いて。
物語としてすべてが解決するわけではないが、望んだ道を進もうとする彼女の背中を押してあげる、最高のエンディングまでを描いたゲッサン版ミリオンライブ!。
最終5巻の限定版の表紙が静香さんだったことも含めて、まごうことなき100点の出来だった。
門司雪先生は天才。読んでないやつはFAKE。
・6月25日(火)
ゲッサン版を通しおおまかなキャラクターが把握できたところで、楽曲の予習も兼ねて「MILLION THE@TER GENERATION」シリーズ、通称MTGを聴いていくことにした。
今回の6thLIVEに出演するユニットはどれも、このシリーズで一枚ずつCDが出ており、基本的にはCDに収録された曲を2曲ずつやる。これは前2公演から観ても確実だ。
重要なのは、このMTGシリーズ……ユニットのCDにはどれも、ユニットのメンバーが活躍する一時間強のドラマパートが収録されている。
それらドラマパートの実質的なOP/ED、ないしは挿入歌としてユニット曲が機能しているのだ。
つまり、今回のLIVEに向けて知るべき必要なストーリーとはこれだ。このドラマパートを元にした演出やカバー曲を入れてくることは自明の理。
ということで、今回出演する夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-、D/Zeal、EScape、Jelly PoP Beansの四枚を聴いたが、これがどれも………良かった。
どれも良く、たまらずミリシタのイベントコミュも観たので、各CDの感想を書いていくことにする。なるべく内容には触れないようにしているので、少しでも気になったらみなさんもぜひ聴いてください。CD収録のドラマパートって媒体的にはマストのはずなのにオタクはこういうのスルーしがちなの本当によくない。曲聴いて終わりにすな。
・夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-
ほぼサンホラみたいなもんかくらいのテンションでいたが、ドラマパートのバッッッッッッチバチのバッドエンドに震えた。
これは他のCDにも言えることだが、舞台の変わらなさ(同じ場所にいる)や、登場人物が多過ぎないこと(把握がしやすい)が、実際の演劇に近いような気がしてすごくすごく良い。ドラマCDの尺的に大きく展開を動かせないということもあるだろうけど。
イベントコミュでは恵美さんと千鶴さんが自分の役に対して向き合う葛藤が描かれているのが本当に良かった。これがおれにとって二人とのほぼ最初のタッチポイントになるわけだが、真摯に役ヘ向き合っていて、特に千鶴さんは何度も練習を重ねるシーンなどがよく一瞬で好感度が爆増した。
とはいえ「昏き星、遠い月」の曲中でセリフがモリモリ出てくるとことか、そのままLIVEで披露されてもちょっと受け止めきれるかわからないし、これに加えて765ASからのカバーをどう入れてくるのか予想もつかない…。
・D/Zeal
このCDだけは唯一発売週に買っていて、PCに取り込んだのちドラマパートは聴かずにいたが、これが本当に、良かった………。
「ハーモニクス」も「餞の鳥」も曲が流れるタイミングが"完璧"で、単曲で聴いた時の何億倍も心に届くし、とにかく刺さった。CD発売のタイミングで聴いていたら今よりももっとミリオンに執心していた可能性すらある。
これをこれから週末に、生で、聴ける?マジ??ちゃんと働いていた頃にチケットを申し込んでおいてくれた過去の自分、本当にありがとう。君の分までおれが聴き届ける。
そして、如月千早の使い方が本当に上手くて震えた。イベントコミュとドラマパートとの接点でもあるし、カバー曲では流石に千早の曲をやるだろうことは新参のおれでもわかる。
・EScape
イベントコミュではユニットとしての在り方を探るにとどまっていたが、CDのドラマパートが全力で泣かせにきていてヤバい。ユニットのビジュアルイラストが完全にドラマパートに即してきていて涙腺決壊パンチだ。
配役と設定が全面に出ていて、逆にアイドルそのものの魅力は少し薄れているような気はしたが、D/Zealも夜想令嬢もすごく濃かったのでこのくらいがちょうどいいまである。
あとこれも如月千早が上手いというか、率直に言って、感情のないアンドロイドに感情を与える人間代表、という役に今井麻美さんを起用したことが素晴らしいというふうに感じた。765から続いてきたコンテンツの本当に美味しい部分を食べさせてもらったというか。
普段ミリオンだけ追ってても765ASの存在って全然気にも留めないけど、こういう形で取り上げられるとやはりアイマスって凄いんだなと思う。アイマスは、凄い。
・Jelly PoP Beans
ロコさんの持つ"良さ"がメチャメチャに全面に出ていて超可愛い〜〜〜。なにかを作るタイプのオタクは全員ロコさんのファンか担当。
イベントコミュでは英語が全然できない歩さんと、距離感を計りかねる桃子さんはすごく可愛かった。聞き役に徹していた昴さんは……聞き役に徹せて偉い……。
レトロポップのレトロさがどのくらい正しいのか(ユニット的にもジャンル的にも)はわかりかねるけど、ロコさんは自分の影響受けてるものやどう思ったかをちゃんとその場で言語化できるしとにかく真摯だし、アートの分野や歴史にも詳しいのでもうおれの三十倍くらいすごくて、この先さん付けを忘れないようにしたいと思った。
MTGシリーズのCDを聴いた後は、全体曲と個人のソロ曲の予習に充てた。
ソロ曲は37曲まんべんなく聴くことしかできないが、全体曲の「DIAMOND DAYS」「UNION!!」「Brand New Theater!」はセットリスト的に確実にやるのでなんとなくコールを意識しつつ聴いていく。
セトリ予想ではやるかもレベルではあるが、「Blue Symphony」「Sentimental Venus」「Eternal Harmony」「Shooting Stars」もいっぱい聴いた。なぜならいい曲だから…。
ちなみにこの予習期間中は、ずっと今年の夏コミ合わせのアスタリスクwithなつなな合同誌の原稿をやっていました。宣伝宣伝。あっちもアイマスこっちもアイマスたあ幸せなことだねえ。
・6月27日(木)
合同誌の原稿を無事脱稿し、木夜に発車する高速バスで一路福岡へ。
前日入りしたのは単純にバスを予約したタイミングで金曜に向かう交通手段がすべて埋まっていたからで、別に金曜日に用事とかは、ない…。
福岡自体は一度行った際にひたすらラーメンを食べ比べたりしていて、歩きで行ける範囲にたのしいものがすべてまとまっている超好きな街だからなんでも大丈夫だろう。最悪海ずっと見てれば時間は潰せるし…。
乗ったバスはかの悪名高い「はかた号」、しかも四列だったのだが、ずっとミリオンの曲聴きながら普通に消灯までゲームして寝て起きてゲームしてたらなんかすぐ着いた。深夜バス慣れしておくとこういう時だけ良い。シャドウバースの新弾直後だったのでずっとopen6をやっていた。
・6月28日(金)
到着したタイミングでちょうどルピが切れたので、"カブトムシ"ことアンリミの豪風リノセウスエルフのリストを9tableの空洞から貰って試す。
そしたらもう夢中!open6をやりすぎたせいか、相手の盤面やハンド差を考えずに守護だけ処理してサクッとリーサルできるこのデッキが性に合いすぎ。
このまま一日中カブトムシの出し入れでランクを上げててもいいなと思っていたら、そんなおれを見かねてか現地のプロデューサーであるが飲みに誘ってくれたのでありがたく会うことに。
めっとくんとその友人のあたごくんと天神の立ち飲みに入って大盛り上がり。最初は「明日もあるし1時間くらいで帰りましょう」とか言ってたけどそんな程度で済むはずなく、結局めっとくんの別の友人を交えつつ二軒目にも行き、あわや終電に間に合わなくなりそうになって二人が走って帰るまで飲んだ。
めっとくんは音楽のオタクそして現場に行くオタクなのでかなり色んな話聞けてよかった。以前書いたシャニマスの記事がきっかけでフォローしてくれた繋がりなので、書いてよかったな〜。
二軒目に行く途中に、「ジュリアの聖地」を教えてもらいました。ここがそうらしい。
アイドルコミュの1つ目、ジュリアと出会った時のエピソードの背景がここ、天神駅の近くのところ。一軒目で長く飲んでたからかライトが消えてて印象違うけど、ライトが付いてるとまんまこの絵になるそう。
この日は雨が降ったりやんだりだったのでいなかったけど、普段は実際に路上ミュージシャンも多くてたいてい夜に行けば誰かが演奏してるらしい。そう聴くとかなりジュリアっぽい。いる感じがしてきた。
ちなみに天神に行く前にミリオンのPが歌声に気づいたこの場所が博多駅(しかも山笠が設置されてる7月の時期でしか見れない景色)なのに、出会った場所が天神なので、現地のプロデューサーからすると嘘っぽくて違和感があるらしい。地下鉄で二駅、徒歩30分くらいの距離なのが近いっちゃ近くてちょっとおもしろいな。
・6月29日(土)
1日目は雨が降ったりやんだりする中、現地へ向かい連番のてんじょーさんと合流。
てんじょーさんとは、デレマスのナゴド6thの事前物販の日に、同じ李衣菜の担当の人がいると思って名刺交換した際、ミリオン6thのアソビプレミアム先行の当落が出たあとで、たまたまその話題になって当たった日を聞いたら1日ずつズレていたので、その場で両日現地に行くことを約束し、この日会うのが二回目というすごい流れ。(なのに一週間前まで勉強してなかったのか??)
会場ではてんじょーさんがこのパネルを提げていたので、一緒にいると名刺交換したいプロデューサーが自動的にすごい集まってくる。
そう、アイマスには「名刺交換」という文化がある。自分でデザインした名刺に担当アイドルの名前とTwitterのIDなんかを入れ、コミュニケーションのきっかけにするのだ。(おれが作った名刺はこの記事の下の方にまとめています)
アイドルマスターのユーザーは全員「担当アイドルを持つプロデューサー」なので、現地に来るのもお仕事、交流を深めるのもお仕事だ。
所詮ごっこ遊びではあるが、これをきっかけに仲良くなった人も沢山いるし、インターネットとはいえ相手に身元が知られている以上ひどい厄介行為はやめようという自浄作用にも繋がっているような気がする。
ライブ会場現地では、名刺交換の際に相手方の担当の話を聞いたりして、今日のステージに期待を高めていくのがおれは好きだ。
まだ自分にはミリオンライブ!での担当も推しも決まっていなかったが、決まっていないが故にミリオンの担当アイドルの魅力を語ってもらえたり、担当のソロ曲のどれを聴きたいかを尋ねたりしていてすごく楽しかった。
ちなみに他のコンテンツの現場では全くこの文化がなく、初めてナナシスのLIVEに行く時に「支配人なら近い文化だろう」と思い、わざわざおたクラブで名刺を作って持っていったが全然使わなかったことがある。
ちなみに現地ではコールをまとめたガイドブック(写真右)や、昴さんのソロ曲のコールを啓蒙するカード(写真左)を配っていたりと、プロデューサー有志の配布物のクオリティが異様に高いのもアイマスの特徴と言えるだろう。
特にコールガイドは中綴じ16Pフルカラーでイラストも描き下ろし、紙も90gくらいあって上質と素晴らしい出来……。これも間違いなく現地の楽しみの一つだ。
そんなこんなで迎えたFairy公演1日目は、おれの予想を遥かに超えていた。
Fairy全体曲である「Fairytaleじゃいられない」を歌いだした瞬間、おれがプロデューサーとなる前からこの曲を聴いていたこと、この曲が聴きたくて福岡公演に申し込んだことを級に思い出した。
そして全体曲の直後に初っ端からD/Zeal!!二人の完璧な「ハーモニクス」のあと、どのカバー曲が来るかと身構えていた直後にジュリアさんがギターをかき鳴らして歌いだしたのは………
………ジュリアのソロ曲の「流星群」!?!?!?
……からアコギに持ち替えての「SING MY SONG」…!?!?!?
………!?!?!?………!?!?!?
思えば最初にストーリーのある媒体として触れたゲッサン版ミリオンを読んだとき、「Catch my dream」は本当に美しく、良かった。最上静香という一人のアイドルが辿り着いた、ひとつのエンディングのように聴こえた。
順番で言えばその後にリリースされた「SING MY SONG」は、夢に到達したはずの静香が唄うには少し、余裕がなくなっているような気がしていた。三歩進んで二歩下がっているのか…?と勘ぐっていた。
でもそんな彼女の余裕のないところ、必死で悲痛で歌おうとするところも、魅力の一つだと思っていた。
金曜にめっとくんたちとソロ曲何やるかの話題で盛り上がった際には「Catch my dream」をやらなかったら嘘だろうと聞いていたが、おれ自身は「SING MY SONG」を聴きたかった、聴いてみたかった。
静香さんは……ゲッサン版ミリオンと「Catch my dream」を経て、歌でぶつかりあえる関係に辿り着いたんだと。
たった1フレーズを、1小説、1音の、かけがえない時に全てを賭けて歌う彼女を、優しくギターで背中を押しながら、一緒に歌ってくれる、最高の相棒に巡り逢えたんだと。
おれにはこの日のステージが、そう見えたんだ。
そして、「餞の鳥」。
ステージ上で聴いて、初めて理解した。これはドラマパートの、「千早」への曲だ。
もっと早く気づいていればよかった。この曲があるんだから、二人が千早の曲を歌う必要などなかったんだ。千早の曲をやると考えていた自分が浅はかで仕方なかった。
圧倒的な歌唱力の前にペンライトも振れず、棒立ちのまま聴いていたおれの前に、
降り注ぐ金色の羽根の中、
一枚の青い羽根が舞った。
思えばアイマスにハマるきっかけは今までに沢山あった。実家が中野なのでアケマスのロケテに並んだし、XBOX版も千早をプロデュースしたが選択肢の難しさと周回前提のデザインに諦めたこともある。アニメがやっていた頃に異様な熱を帯びた友人も確かにいた、モバマスではR千早+で5コス殴りも延々とした。
最初に公開されたアーケード版アイドルマスターのPV。youtubeさえなかった時代に、Windows Media Playerののストリーミングで繰り返し見ていた。
その最後に流れる「青い鳥」から巡り巡って、ここまで来たことと。
時間の重みと、百万の想いと。
この一瞬で、自分の中にあった点と点が、全て繋がって線になった。
…声を上げて泣くことしかできなかった。
今まで観てきたアイドルマスターのLIVEで(といってもまだキャリアは一年半くらいですが)、一位二位を争う最高のステージだった。
…………ってまだ5曲しかやってないのマジ!?!?!?!?!??!?
1日目開始30分で福岡公演の減価償却が完全に終わったので、ここから先のLIVEは完全無料になりました。LIVEって無料になることがあるんですね〜。
・夜想令嬢
感情がグチャグチャになったおれの前で始まった夜想令嬢のステージは、これも一切予想のつかなかった全編ミュージカル調!!765ASのカバーやるって話はどこに行ったんだ???
でも見せ方としてはもうこれしかないなという完成度だった。「昏き星、遠い月」の作中のセリフを拡張する形、どころか「Everlasting」までシームレスに繋がる構成、声だけでなく演技として全力で向かう4人に魂が打ち震えた。
実は1日目に名刺交換していたとき、デレマス6thのナゴヤドーム公演で知り合ったたらこさんと会っていた。
再会するまでたらこさんが夜想令嬢ガン推しPだったことを知らなかったのだが、失礼にも「ドラマパートって(「昏き星、遠い月」の曲内で起きていること以外)特に何も起きてなくないですか?」と言ってしまっていたのだが、それは違った。
あらゆる行間にこの後どうなるだろうと想いを巡らす余地があることを、舞台を観て気付くとは愚かにも程がある。恵美さんや千鶴さんが悩んでいたことこそがその行間であるというのに。ミリオンというコンテンツを舐めていた、この一言に尽きる。
たらこさんと2日目の公演前にもう一度お会いした際にちゃんと謝罪しました……。最高の舞台だった。夜想令嬢を聴いてない奴はフェイク。
・EScape
765ASのカバーを2曲交えていてセットリスト的には予想通りだったものの、舞台の演出で度肝を抜きにかかってきたのがEScape。衣装のLED電飾とバックモニターをふんだんに使った演出はLVでは抜ききれないし、これは本当に現地にいてよかったと思わされる。
ミリオンは歌のうまい人か歌がうますぎるバケモノのどちらかしかいないことで有名だが、EScapeは3人とも歌がバケモノ級、特に表現力の幅が凄まじいことを改めて再確認するステージだった。
765ASカバーの「Mythmaker」と「LOST」はユニットの持ち味を存分に活かしてきたなという選曲で、特にセットリストの最後に如月千早も歌っていた「LOST」を持ってきて、イベント時のユニットビジュアルそのままの倒れる演出を完璧に合わせる構成は見事の一言に尽きる。
前2ユニットで涙も枯れ果てたと思っていたがまだ体内に水分が残っていてよかった……。
・Jelly PoP Beans
どういうステージ構成にしてくるか一番予想がつかなかったのがJelly PoP Beansだったが、全ての予想を裏切ってロコさんのソロ曲「ART NEEDS HEART BEATS」のアレンジからスタート。
レトロポップのレトロが指す、古き良きアメリカの空気感そのままのステージに、4人の可愛い声が響く!BIOSHOCKのラプチャーで観たやつだ!!とメチャメチャにテンションが上がりっぱなし。
(正確にはJelly PoP Beansは70-80年代で、BIOSHOCKは架空の60年代アメリカだから厳密に言うと違うけど)
「月曜日のクリームソーダ」ではタップダンスチームも登場して、おれたちの課金がタップダンスに!?!?
絢爛華麗なステージにコールも合わせて超楽しかった〜〜!!
あと、この日初めて観た周防桃子役の渡部恵子さんが、歌もトークもダンスも本当にそのまんま、周防桃子さんそのものがそこにいると思わされるほどの周防桃子さんだった。本当にすごい。1日目はアリーナ席の左寄りだったのでド正面のほうに移動して来たのもあって、本物おるやんと思って正直メチャメチャドキドキした。
MTGシリーズのユニットのステージがこれで一段落し、後半はソロ曲とユニット曲のターン!
アイマスのLIVEはどれも基本的にソロ曲とユニットごとの集合曲披露がメインですが、キャストが曲ごとに被らないのでとにかく矢継ぎ早にどんどん曲がぶつけられるのが凄い!疲れる!!
(というよりAqoursのLIVEに行ったら全員歌唱が多いからその分転換と休憩が多いなと思ったけど、アイマスがおかしいだけだと思う)
ソロ曲は百瀬莉緒さんのどセクシーな「Border LINE→→→♡」から始まり、
個人的にロコさんの曲で一番聴きたかった「STEREOPHONIC ISOTONIC」、
舞浜歩が気になってると言ってたるあくんも大喜びの「Oli Oli DISCO」、
やる率100%バッチバチの「瑠璃色金魚と花菖蒲」、
歌詞で言えば地元で唄うには絶対こっちだよなと思わされたジュリアさんの「スタートリップ」、
単なる個人曲ですって言われても絶対嘘だなんかのOPとかだろと思って全然納得いかない「Silent Joker」、
天空騎士団のコールは悩んだ末にスルーした「鳥籠スクリプチュア」。
ユニット曲はオリジナル歌唱メンバーと一切関係がなく誰も予想できなかった「Decided」、
今日この日にモダンのブルームーンのテーマソングが内定した「brave HARMONY」、
オリジナルメンバーで完ッ全にブチ上がった「Raise the FLAG」、
そしてまた予想が全然つかなかったがジュリア役の愛美さんがめっっっっっちゃカッコよかった「俠気乱舞」。
冒頭で減価償却が済んでいることもあり、満足感は100%を超える最ッッ高のLIVEだった。
LIVE後はそのまま初見の人ばかりの打ち上げへGOして、ビールをガンガン飲みながらミリオンPに無限に話を聞いて回るつもりが、気づけばデレマス6thのAlways良かったね……と泣きながら乾杯していたりなどしてあんまり話聞けなかったような気がする……。
この後、前日に泊まったカプセルホテルが埋まっていたので一人でフラフラと歩きで天神へ向かったものの、駅周辺は漫喫4店舗と個室ビデオ店が全て埋まっていて、あわや野宿かとなったところで、2キロくらい離れた位置の漫喫の空き状況を電話で確認してからタクシー拾って向かってギリギリ残2席に滑り込むというエクストリーム宿泊になってしまった。
タクシーの運ちゃん曰く、福岡はイベントごとは多いものの宿泊施設の数は全然足りていないそう。ホテルはどんどん増えているらしいのでそのうちバランスが取れるようになるんだろう。
・6月30日(日)
起きて装備の確認をし、近場のスーパー銭湯をしばいて、1日目で予習していなかった「Decided」「俠気乱舞」を聴き込みつつ現地へ。1日目に会えなかった、現場でよく会うプロデューサーの知り合いや友達に会いたかったので。
1日目の現地と打ち上げを経て、ミリオンのプロデューサーには割とナチュラルに狂ってる人が多いような気がしていた。アイドルたちへ注ぐ、なんだかわからないほどの熱量。
その一つがこれだ。
ミリオンライブ!全体の音楽プロデューサーを担当している、ランティス保坂拓也氏への寄せ書き色紙。
中の人どころかプロデューサーのイラスト描くってどういうことなん??しかも三枚???色紙印刷に5000円くらいかかったって言ってたけどどゆこと?
新参若輩とはいえこれも縁と思いおれも一筆書かせていただきましたが、んなことあるんかいと思ってずっと脳が混乱してました。
「プレゼントBOXの位置がわからないんですけど入れるとこあるんですかね?」って知らんがな。あとで確認したら「その他」のBOXがあったと思うので無事届いたと思う。
そうして始まった、2日目・福岡公演ラストLIVE。
2日目のLIVEは1日目よりも冷静に観れるはず……と思ったものの、全然そんなことはなく。
どの曲も明らかに1日目よりもクオリティが高く、キャストさんもこの瞬間に全て出し切ろうとする姿に心が震えた。
D/Zealは昨日と同様に吐くかと思うほどに泣き。
夜想令嬢では明らかに昨日以上に熱の入った演技にスタンディングオベーションが鳴り止まず。
Escapeは昨日以上に完璧なラストシーンを決めて見せて。
Jelly Pop Beansは昨日やらなかったロコさんの長台詞でユニットメンバーの名前を入れるサプライズにキャストも会場も涙……。
そしてソロ曲は2日をかけてキャスト13人の曲を披露するため、1日目にソロ曲を歌わなかったアイドルたちの曲をやることは確定していたが。
特筆すべきは、最上静香さんの「Catch my dream」が聴けたこと……ではなく、周防桃子さんの「ローリング△さんかく」がメチャメチャに可愛かったこと……でもなく。
ソロ曲の大トリを飾った、永吉昴さんの「HOME RUN SONG♪」だ。
1日目の打ち上げで向かいの席に座っていたのが昴さんの担当プロデューサーで、そこで初めて知った情報があった。
昨年の5thLIVEの際、シアター組39人のうち、永吉昴役の斉藤佑圭さんだけが産休で登場できなかったこと。
その影響でM@STER SPARKLEシリーズに収録されたソロ曲の中で、昴さんだけがまだ3曲目のソロ曲を歌っていないこと。
イントロの三三七拍子に合わせて、「かっとばせー!す・ば・る!」のコールをしてほしいこと。
それを伝えるために、現地でコールカードを配っている昴Pたちがいたこと。
ミリオン初現場、一週間前から勉強を始めたおれが知らなかった情報を、教えてもらっていた。
「ローリング△さんかく」を終えて、イントロが流れた瞬間、
おれも、連番のてんじょーさんも、全力で吼えた。
永吉昴さんと、斉藤佑圭さんと、全ての昴Pへ届くように!
「聞こえたよありがとう!!」
……声は、届いた!
その後、全力の「Raise the FLAG」と「俠気乱舞」で残りのエネルギーを全て出し切り、アンコールを飛ばしている間、おれはアイマスについて考えていた。
シャニマスの記事を書いた時、あるいは最初にモバマスの記事を書いたときから、おれは「アイマスとはアイドルとプロデューサーとの物語」だと定義してきた。
福岡に来てからもずっと、そのことについて改めて考えていた。
ミリオンライブ!は、確かにとっつきにくい。
ミリシタではストーリーを追いにくく、出会いのエピソードは読みにくいし、GREE時代の文献は多くが失われ、765ASのアイドルとも過去に接点がなければどう接するべきかわからない。
だがそれでも、アイマスの本質は変わらない……むしろ765ASのアイドルたちが近くにいてくれるから、アイドルマスターの本質にはきっと近いはずだ。
アイドルマスターは、担当アイドルとプロデューサーの物語だ。
そこで見える景色は、一人ひとりにとって全て違う物語だ。
福岡に来て多くのミリオンPと話す中で、聞かなければわからなかったこと、知らなかったことが本当にたくさんあった。
舞浜歩役の戸田めぐみさんは、歩さんと違ってダンスに対して苦手意識があったのに、それがMCで「私ダンス好きかもー!」と言えるほどに成長したこと。
天空橋朋花さんのPは、「プロデューサー」「騎士団」「子豚ちゃん」でどれも異なるってこと。鳥籠スクリプチュアの騎士団のコールをする担当Pも、しない担当Pもいるということ。
永吉昴さんの「HOME RUN SONG♪」もそうだ。
ユニット曲の歌割りでソロの部分がキャラに重なっていることや、ソロ曲を通して成長が感じられる部分。
そのアイドルのことだけを見ているが故に解るポイントが、本当はいくつもある。
ふとした偶然で出会い、好きになって、支えたり、支えられたりしていく。
アイドルを追い、キャストさんを通じて、イベントや現場を重ねて深くなっていく。
"担当プロデューサー"にしか見えない景色が、物語がある。
それはきっと「推し」とは違う角度で、もっともっと面白いステージへ繋がっているはずだ。
アイドルマスターの世界で、おれが担当プロデューサーを名乗り始めてから一年と少しが経った。アイマスを通じていろんな人に出会って、様々な感情に巡り逢った。
こうして振り返ってみて、つくづく思う。アイマスの面白さは、担当アイドルと担当プロデューサーがいることだ。それはアイマスの現場であれば、どこへ行っても同じことだ。
その面倒くさくて、熱くて、輝いている感情を、おれはもっと知りたい。これまで知り合った人とも、これから知り合う人とも、それを語り合いたいし、読みたいし聴きたいし目の当たりにしたい。いまおれの一番したいことは、きっとそれだ。
……そういう点で言えば、今回のミリオン6thは不完全燃焼とも言える。おれが観たものはFairy公演だけで、Angel公演もPrincess公演もスルーしてしまったから。
各属性のMTGシリーズがそれぞれ4枚ずつリリースされていて、6thに登場しただけでもまだ8ユニットぶんが手付かずになったままだ。
担当や推しを決めるにも、Fairy公演の中で決めるのは早急すぎてきっともったいないし、全部追ったところで各公演の円盤やディレイビューイングを観るのはだいぶ先になるだろう。なんと言っても、次のLIVEが決まっていないのだから……。
μ's・Aqours・虹ヶ咲の集うラブライブ!フェスが来年頭のさいたまスーパーアリーナであることを考えると、やはりオリンピックの影響は凄まじいのだろう。きっとミリオンの次のLIVEは一年以上先になるに違いない。
実際周囲の友人でPrincess公演やAngel公演に行っている奴もいたし、おれも乗っかればよかった。アイマスに逃して良い公演などない……。それを胸に刻み込んで、今日は今日でアンコールで全て出し切るぞ……。
と、本気でそう思っていたおれの前で公開されたのは、UNI-ON@IR!!!!追加公演!!!!!!!!!
く、9月!?!?!?!
さいたまスーパーアリーナ!?!?!?!?!?!?!2DAY!??!?!?!?!?!
特別ゲスト!?!?!?!?!?!?!?!?!?
しゃ…社長ーーーーーーーッッ!!!!!!!!!!
・未来へ…!
Aqoursの5thLIVEから三週間あったが、結局勉強を始めたのは一週間前だった。ミリオンライブ!に真剣になるのはきっともっと早くてもよかったかもしれない……LIVEが始まる直前までおれはそう思っていた。
だが今は少し違うように考えている。どんなタイミングで出会うか、始めるのかさえも含めて、アイドルマスターの物語であると。
それはきっとこれを読んでいるお前も同じはずだ。
では先日二周年を迎え、7月14日まで1日1回10連ガチャが、無料……しかも期間中なら引かなかった日の分も一気に回せる。14日の日曜日に新しくインストールすれば名実ともに180回ガチャ無料だ。
…安い笑いを取りに行ったお寒いキャンペーンだとお前は嗤うかもしれない。だがこの広告がお前に向いていないからといって、ミリオンライブ!がお前に向いていないわけでは決してない。
こういう広告が届くような層に新しくプレイしてほしい、そういう思いでミリオンは新しいプロデューサーを求めている……なぜか?プレイする人が多いほうがいろんな話や感想が聞けてたのしいからだ。そうに違いない。
お前は、置いていかれるな。チャンスの前髪をつかめ。いや、こういうキャンペーンに乗れなかったことも含めて、お前のアイドルマスターの物語は、もうはじまっているのかもしれない……。
なんかいい曲がある、でも、ちょっと気になる子がいる、でもいい。この記事から始めたって構わない。お前のアイドルマスターの物語を、お前も始めるがいい。そしておれはいつかその話を聞ける日を、待っている。
一緒に連番で最高の二日間を過ごしたてんじょーさん。
情報ゼロのおれに様々な手ほどきをしてくれたちゃばさん、こぴあさん。
一緒に勉強したるあくんとたぬきち。
金曜日にカブトムシの出し入れしかすることのなかったおれを誘ってくれためっとくん、あたごくん。
ナメた口聞いたおれを笑って許してくれたたらこさん。
1日目の打ち上げを企画してくれたュドウフさんとそこで会ったみなさん。
2日目の打ち上げにその場のノリで着いてきてくれたみなさん。
そして、
福岡で出会った全てのプロデューサーと、
これから出会う全てのプロデューサーに、
ありがとうを。