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岐阜県飛騨地方の古都「高山」に行ってきました
こんにちはRYUです。先日「白川郷」を十数年ぶりに訪問した記事をUPしたのですが、この翌日、これまた十数年ぶりに高山に寄ってきました。今日はこちらの報告をしたいと思います。
まずは高山駅周辺の観光マップから見てみましょう。
「駅前通り」を北上して「宮川」を渡ると、左に宮川朝市(日曜のみ)、奥には上二之町、上三之町界隈の「古い町並み」エリアがあります。碁盤の目になっていて分かりやすいですね。
この日は日曜だったので、まずは「宮川朝市」に行ってみることに。宮川に架かる赤い欄干の「中橋」を久しぶりに渡りました。必ずガイドブックに登場するスポットです。
いよいよ屋台が見えてきました♪
このへんから朝市みたいです。コロナ前ほどではないらしいですが、賑わっています。
そんなに広い道ではないですが、店舗と屋台が多く営業していました。売っているのは野菜などの食材や、工芸品、食べ歩きできる飲食などです。
猛暑だったので生鮮品を持って帰るのはハードルが高い・・・のですが、気づいた時には野菜を何種類か購入していました(汗)。
あと、珍しく「マタタビ」の枝を売っていたので200円で購入。猫は本当にマタタビが好きなのか??今度、実家の猫で試してみたいと思います。
「朝市」といいながら昼ごろまで営業しているので、ホテルのチェックアウトが遅くなっても諦めず、ぜひ行ってみてくださいね。
休憩してビールを飲んだら、もっと暑くなりました(汗)。では、気を持ち直して高山のアイコンである「古い町並み」を見に行ってみましょう。
おお、風情がありますね♪
この界隈は、高山城の初代城主、金森長近さんによって約400年前に整備された商人町です。長近さんは織田信長、豊臣秀吉にも仕えた戦国時代の武将なんですが、「落語の開祖」とも言われているそうです。多芸な方だったのですね。現在は国が定めた「伝統的建造物群保存地区」になっています。
まさに「1点透視図法」の構図
整然としていて美しいです。ちなみに以前は雨樋がなく、屋根からの雨水を水路に落とすため、軒の長さが揃っていたのだそうです。
格子窓、卯建、蔵、松の緑が織りなす和の景観
風雅な佇まいだなあ♪ 来てよかったです。ではそろそろランチなんですが、奥さんが「飛騨牛食べたい」と言うので・・・
飛騨牛にぎり寿司ランチに♪
ほぼ生?に見えますが、低温で加熱された牛サーロインの「にぎり」と「細巻」です。サシ(霜降り)の入った部位だけに、口の中で脂の甘さと旨味が広がります。きっとあの人なら、「宝箱や~!」と言うでしょう♪
ちなみに「飛騨牛にぎり寿司」はこの界隈の食べ歩きメニューになっており、町のあちこちで見られます。寿司の食べ歩きは無理では?と思えるのですが、ここでは「丸い煎餅」の上に乗っかっていて、食べやすくなっています。
午後は引き続き猛暑になったので、暑さを避けてインドアの観光スポットも見ることに。定番スポット「陣屋」に行ってみました。
こちらが「陣屋」です。
水戸黄門でおなじみ、徳川家の「三つ葉葵」の紋が見えますね?飛騨国は1692年から江戸幕府の天領(直轄領)になったのですが、これに際して幕府が飛騨国支配の執務拠点としたのが「陣屋」です。今で言えば「岐阜県庁」のようなものですかね。
当時、辺境の地にあった飛騨をなぜ幕府直轄にしたのか?一般的には「森林資源が狙い」らしいのですが、これについては、興味深い説があります。
この地域では、蚕の糞と雑草から、火薬の原料である塩硝(硝酸カリウム)が生産され、幕府に保護されていました。塩硝は前回紹介した「白川郷」でも作られていたのですが、そんな重要なものが産出されるなら?「直轄領」にしたかったのも納得できます。
この施設、正面から見ると小さく見えますが、奥行きが深い!当時の執務スペースや倉庫をゆっくり観覧できるのでお勧めです。
ちなみに今回、高山にやって来た動機はもう一つありまして・・・それは「地酒」です。人気店は混雑するので、早めに夕食して目的を達成することにしました。高山駅周辺には多くの居酒屋があるのですが、こちらに行ってみることに。
とりあえず刺盛り2人前。海からは遠い高山ですが、さすが人気店だけに鮮度が良いです。
こちらは飛騨牛の石焼。なんと肉を石の上で焼く!のですが・・・。
上が平面ではないので、頻繁に肉が落ちます(笑)
変わっているのは肉に乗っかっているイカの塩辛。牛肉と塩辛を一緒に食べる!という変わりメニューです。相性は悪くないのですが、別々に食べてもいいかなと思いました(汗)。
待望の地酒は「久寿玉」を数種類吟味。
最近はどの地域も辛口志向の酒が増えていますが、こちらは米の甘みが程よく残りつつ、のど越しがスッキリしたバランスの良い味わい。気に入ったので、お土産用も買いました。
いかがでしたか?十数年ぶりに、素晴らしい景観と町歩き、飛騨牛、地酒を楽しめて大満足の2日間でした。皆さんも機会あらば、人生に一度は「白川郷と高山」をぜひセットでお試しください。他にない体験ができると思います! ちなみに追伸ですが・・・後日、実家の猫にマタタビの枝を与えてみたところ「関心を示さず」でした(笑)。 (RYU)