人生の振り返り | 転職 4社目 3ヶ月 全くダメなダメ会社もある #9
給与が減ってしまったこと、借金があることで、心に余裕が無くなっていった。はやく次を決めなければ。。。と。転職雑誌も見ていたが、ハローワークにも行ってみた。目についたところは、創設間もないベンチャー企業で、ベース給プラス成果給だった。すぐに面接を受け採用となった。
その会社の社長は、大手電機メーカー出身で機械装置を触れば右に出るものがいないほどの修理職人、性格は温厚・おとなしいタイプ・年齢は40歳くらいで若かった。
社長が修理を得意としている機械装置を使ってる会社にアポを取ってその機械装置の修理やオーバーホール、その修理部品を販売するのが仕事だった。
基本給15万円プラス売上合計額の10%が営業マンのマージンとなるのだ。売上実績は、毎月100万円から多くて300万円をなんとか達成していた。
しかし社長夫人(兼営業部長)の頭がぶっ飛んでいたのだ。新入社員3人を採用して、担当先はシャッフルした先をじゃんけんで決める。あとは適当にしてという感じだった。
訪問する会社規模は専門商社時代と同じような会社ばかりだったし、リストは販売実績ある会社や、担当者名も記されているリストだったのでアポも比較的簡単にとれた。
すぐに行き先を決めて訪問して、修理メンテナンスなどを決めてたのは良いが、行く先によっては小さな部品販売だけで終わってしまうのだ。会社側はそこまで計算をしてなかったのか、急に夫人は客先に訪問せずに(経費がもったいない)電話だけで修理を決めろというのだ。
行けばせっかく来てくれたんやからと何かと受注して帰れたものが、電話になったとたん、営業マン3人とも売上ががたっと落ちたのだった。
それに社長夫人は危機感を覚えてか、マージン率を一方的に5%にすると言い出した。これは、もはや会社ではないと思っていたが、実際そうだった。
夕方になると保育園に子供を夫婦で迎えに行くのだ。けっこう公私混同していた。やがて電話かける先も無くなり、売上も出ないので、新規で見つけようと営業マン3人で話し合ってたちょうどその時、夫人に呼ばれ社長室に。
営業マン3人とも座らされ、夫人が開口一番、あんたらのせいで会社が回らないので辞めてもらいますと急に解雇となった。社長は、だんまり小さくなっていた。
家族経営の会社でゴネても面倒だし、みんなあきれていたので、わかりましたで終了した。
こちら側も、もっと違う精神状態ならもっとお金を引っ張ってやめるとか考えたと思うが3人とも次のことで頭がいっぱいだったと思う。
その後、1年持たずに同社は倒産したようだ。
しかし、なんの前触れもなくクビとは。。。
帰ってからそのことを妻に伝えると大泣きされた。そのことの方が今まで迷惑かけてきてこれからも迷惑かけそうやなと、クビになったことよりその大泣きは私にとっては衝撃だった。今でも妻に申し訳ない気持ちと、今は感謝の気持ちでいっぱいだ。しかし、とんでもない会社やったなぁ。
転職は、まだまだ続くのであった。