コーヒーと灰皿
今朝、とても久しぶりに煙モクモク系の喫茶店にモーニングを食べに行きました。
街なかのビルの地下2階にひっそり佇む、隠れ家的な雰囲気が素敵なお店です。このロケーションの金曜朝、というシチュエーションも良いですよね。
バターがたっぷりめに塗られたトーストをかじり、少し薄めのブレンドコーヒーを飲みながら店内を眺めていると、今この時代に"喫茶店"という存在が果たしている役割を強く感じざるを得ません。
多分ですけど、この時間からこの空間にいる人たちは、このお店が無くなったら相当困るだろうなぁ……と思います。
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僕は1本も吸ったことがないのでタバコの味も、その良さも全くわかりません。でも、愛煙家の人たちにとって大事なものである、ということはよく理解しています。
日々を暮らしていく上でのささやかな息抜き、癒し。それをすることを"許された場"がどんどん少なくなってきている中で、相対的に今ある場所の価値は高まっているはずです。
この場所に行けば、行かないよりはちょっとご機嫌になる。なんか良いじゃないですか、そういうの。
たまたま居合わせた見知らぬおじさんたちがこの場所で心を少し上向けて、今日もちょっぴりご機嫌に暮らせるように。そうすれば、そのおじさんたちの周りの人もちょっぴりハッピーに暮らせるはず。
コーヒーと灰皿がある喫茶店は、みんなの小さな幸せのきっかけづくりをしているのかもしれません。