子どもの言葉の遅れチェック#4:注意を持続させることができますか?
お子さんの集中力はどれくらい?
お子さんは、好きなおもちゃで一人遊びができる時間はどれくらいですか?
あなたと一緒にいるとき、あなたと対話できる時間はどれくらいですか?
「うちの子が今、一番ハマってるのはタブレット。タブレット持しておけば、結構長時間1人で遊んでてくれるから、助かるわぁ」
含めない遊び
残念ながら、タブレットはここに含まれません。
タブレットやテレビゲーム、TVやDVDの視聴は含めないで、子供の集中力を観察してみましょう。
また、「一人遊び」と言っても、例えば一人でずっと外を見ていたり、
「おもちゃで遊ぶ」と言っても、そのおもちゃの本来の使い方とは違う遊び方(例えば、プラレールの線路だけを集めるなど)をしている場合は含めません。
また、「本を読む」と言っても、本のページをペラペラめくることを楽しんでいる場合は、「本を読んでいる」とはいえません。
幼児の平均集中力時間は?
研究によると、一般的に2~3歳の幼児は、一人で活動に参加できる時間は3~6分で、3~6分を過ぎると活動を続けるために大人のサポートが必要になると言われています。そのため、5分程度集中できてればOKです。
集中力の大切さ
集中力をコントロールするスキルは非常に重要です。
なぜなら、集中力がなければ、人の話を聞くことができないからです。
人の話を聞くには、話し手に注意を払い、その人が言っていることにしばし集中する必要があります。
言葉を聞いて、理解できるようになるまでは、話すことはできない
聞くことは言語発達の重要な部分です。子供は言葉を聞いて、その言葉の意味を理解するまでは、話し方を学ぶことはできません。
ですから、子どもたちが聞き方を学べるようにすることが大切です。これは言語発達に限ったことではなく、子供が習得しようとするあらゆるスキルに当てはまります。また、幼児だけでなく、年長の子供たちや大人にとってもそうです。仕事の会議が長引いている時、ちょっとぼーっとしてしまった時など、聞き漏らしてしまうことがあります。
集中すること、人の話を聞くこと、聞いたことを理解してすること、それをもとに考えること、これらはまさに学習の基礎となるスキルです。
ママ&パパのできること
日常生活の中で、話し手に注意を払って話を聞く練習をさせましょう。
そのために、気が散りそうなものは片付けましょう。
軽度の難聴であっても、言語を学ぶ能力に影響がでます。
神経学的な違いや、感覚処理や感覚調節に問題がある子供たちも、数分間落ち着いていられないことがあります。
日常の生活の中で、少しずつ練習していきましょう。
それでも改善しない場合は、専門家に相談されても良いかもしれません。
ABAでも、これらのスキルを伸ばすためのアクティビティを数多く取り揃えています。