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うちの夫は亭主関白

うちの夫はとんでもない亭主関白だ。noteという匿名性を使ってその凶暴性をありありと書いていきたい。

【ケース1】薬の飲み忘れ


私は短期記憶に死ぬほど弱いので薬の飲み忘れがまあ多い。その時は、「ああーやっちゃったねー」とサラリと流したかと思いきや、忘れないようにする『薬の整理表』を作ってくれた。いま薬の飲み忘れが起きると相当ヤバいので助かってる。
しかも朝・昼・晩・寝る前で、ちゃっかり頓服も分けて用意してくれている。片付けや整頓が無理な私に代わって、夫が即席で作ってくれた。で、亭主関白な夫は「これを使ってほしい」という。私は従わなければならないので、従ったが最後、薬の飲み忘れは全くと言っていいほどなくなった。

【ケース2】病院嫌いの私へ


健康診断でちょっとひっかった。ここ最近健康だったのにまた再発したか、体で具合の悪い部分について、再診するようお達しが出た。再診は自分で受診するので、なんとも行く気が起きない。でも不安だ。一回病気を起こしたところなので、また始まりの芽が出ていたらどうしよう。泣いたり、ギャーとわめいたり、病院嫌いの私にはハードルが高すぎた。
すると亭主関白な夫は私の手を引き病院へ行き、保険証やらなにやら出して、「じゃあ混んでるから外で待ってる」と言ってくれた。自分は何かすることがあるとかそういうことじゃなくて、ただ私を病院に連れていきたかったという。心配してくれる夫の優しさの海は、瀬戸内海よりは確実に広い。

【ケース3】診察に来る


通常なら月に1回の診察なんだけど、今は体調が優れないから週1回は診察に行っている。医師と1対1で話しても誰かが居ても話すことに影響はないので、結婚前は親が付き添ってくれていた。私の障害について理解をしたいというのが目的だ。
それが、結婚したらバトンタッチで「俺が行く」という。ルーティンを乱されて散々だ。確かに理解はしてほしかったし、私の言葉から伝えるより診察に来てもらった方が話が早い。夫は亭主関白なので、これを断れず、これまでずっと通院に付き添ってもらってる。なんなら診察メモまで作ってくれてる。知識の蓄積を行ってくれているのだ。自分の障害理解にも繋がって、なんだかんだ助かってる。

最後に


もう分かってると思うが彼は亭主関白なんかじゃない。彼の優しさをどう表現しようと思ったら、真反対の視線から食いついてみた。ほかにもいろいろ『亭主関白』っぷりはあるけれど、それはまた気が向いたときにでも話してみたい。

彼の優しさは瀬戸内海よりも深い。
どこまでも水平線は続いている。

愛はどんな理不尽さえ、ひっくり返してくれる。

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