トイレットペーパーの三角
こんにちは。
今日は、どんな一日を過ごしていますか。
おはよう~って背伸びをしたのかなぁ。
ねむねむ~で顔を洗ったのかなぁ。
どうか、何でもない日常が側にありますように。
今日は、ちいさな「祈り」について考えてみる。
暮らしの中で、なんとなく大切にしてることってありますか?
私は、"トイレットペーパーの三角"
トイレに行ったとき、たまに三角に折り畳まれているあれ。
掃除の後とかは自然と折り畳みたくなっちゃうあれ。
何だかちょっと嬉しくなっちゃうあれ。
私は、2年前くらいから何となく毎回トイレットペーパーを三角に折り畳むことに決めている。おうちでも、どこでも。
なんかいいよね、あれ。
ちょっとだけ、丁寧になる。
あわわわわ~ってトイレにかけこんでも、ちょっとだけ安心する(笑)
前の人からのささやかな贈り物の気分だ。
2年前くらいからと言ったけど、実はきっかけがある。
おばあちゃんが認知症になった。
これも自然の巡りだと思うから別にそんなに重く受けとっているわけじゃないのだけど、当たり前のようにだんたんといろんな事が前みたいにはできなくなっていく。
トイレに行くのもちょっぴり難しくなったり、
流すのを忘れちゃったりする。
2年前くらいの夏だったかなぁ。
私はおばあちゃんと住んでいるわけじゃないから、久しぶりに母とおばあちゃんちを訪ねて、母がトイレの付き添いをした。
その後、茶の間で親戚となんでもない会話を楽しんだ。
おばあちゃんはちょっと疲れちゃったから、別の部屋でやすむことになった。
おじさんとおばさんに支えられながら、おばあちゃんが自分の部屋にむかう。
それを見守りながら、お母さんがふとつぶやいた。
「おばあちゃん、ちゃんとトイレットペーパー三角に畳むんだよ。」
そう、おばあちゃんは昔からトイレに行ったらトイレットペーパーを三角に折り畳む。
いつからなのか、知らないけど、おばあちゃんにとってはそれはもう習慣で当たり前のひと手間なんだよね。
おばあちゃんはとっても丁寧なひとだ。
小さなからだでテキパキいろんなことをする。
本当にはたらきものだ。
商店をやりながら、孫4人のごはんをつくってくれたり。
「はぁ~い」って返事をしながら玄関に出て行って、鎌を買いに来たお客さんとお喋りする。
車は意外とブンブンとばす。(笑)
そんなおばあちゃん。
今は孫はみんな自立して、免許は返納しちゃったし、
お店も数年前にしめちゃった。
前のような「当たり前」はできなくなったし、
トイレも失敗しちゃったり、
名前も分からなくなっちゃたりするけど、
それでもおばあちゃんはトイレットペーパーを三角に畳む。
なんだか、おばあちゃんだなって、思う。
それから、わたしはトイレットペーパーを三角に折り畳むようになった。
なんだかちいさな「祈り」のようなものがこもっているような気がして。
あなたが、大切にしている** " ちいさな「祈り」"** ありますか?
ひなた
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