何が足りない?シングルマザー支援
今日は西宮市男女共同参画センター主催の講演会「何が足りない?シングルマザー支援」にZoom参加した。
コロナ鍋におけるシングルマザーの実情を知りたい、また、私自身もシングルマザーとして今後のライフプランを考える上で参考になる情報がほしいなぁと思い、参加した。
今回の講演会は、シングルマザーへの住宅支援という視点からのお話だった。住宅支援を考えてみると、公営住宅は入居までに時間がかかるし、母子生活支援施設はより状態が深刻な人から入居となっているため、入居が難しい場合がある。
離婚前後が1番困るそうだが、離婚前の状況で事前に別で家を借りたり、公営住宅に申し込んでもなかなかすぐに家は見つからない。離婚後直ぐに入居できる家はなかなかないのだ。2008年の空き家活用と子どもの貧困がクローズアップされた頃から徐々に企業が母子家庭をターゲットにし始めたそうだ。シンママ向けのシェアハウスがでてきた。最初はシンママが集まり、お互いに助け合う、というイメージだったそうだが、実際には支援が必要な時間帯が一緒だったり、しんどい中での助け合いは難しい。ハードだけ提供しても問題は解決しなかった。そこで、シェアハウスの中には、ケアの共同購入という形で支援を入れるところや多世代型シェアハウスという形を取るところも出てきたそうだ。家賃や支援内容はシェアハウスによって異なる。シングルマザー向けシェアハウスの情報はマザーポートというサイトで詳しく知ることができるそうだ。
私ももう早くこのサイトの存在を知ってたらなぁ…
住まいを確保することが何よりも大切で住むところがなければ、働くことはできないし、保育園だって見つからない。離婚をした時点で、未就学児抱えている母親はかなり多いそうだ。
私も離婚し、大学院卒業後に住まいと仕事、保育園を探さなければならなかったが、どれから手をつけて良いのか、わからなかった。住まいを決めたとしても、初期費用を払うお金がないし、そもそも私だけでは家は借りれない可能性が高かった。それに運良くその近くで仕事や保育園が見つかるとは限らない。結局私は母と住むことに決め、まず先に仕事を見つけ、その近くで母名義で家を借りた(母と父はしばらく別居していたが、まだ離婚していなかった。夫婦の関係性は終わっているが、社会的信用を得るため父の仕事を手伝っており、未だに交流があるということにした。そのような体にしなければ、この時点ではまだ働いていない私とパート勤めの母では家は借りれなかっただろう。)。私一人では今頃路頭に迷っていたかもしれない。
こういう情報が必要な人のもとに届いたらいいなぁ。
就労支援も大切だけど、まずは一息つける安心安全な場がなければ、生きていこうとさえ思えない。働く意欲なんて湧かない。だけど、働かなければならない。離婚後いろんなことが押し寄せてくる。子供のために無理に働いて身体を壊す母親はどれだけいるだろう。離婚ってすごくエネルギーがいることだ。離婚して、半年、いや1年くらいは金銭的な不安、住まいの不安なくゆっくりと親子で過ごせたらいいのに。
シングルマザーへの住宅支援の大切さだけではなく、「住まい(居場所)」が私たちにとってどれだけ大切なものであるのかを改めて考えさせられた。
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