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大人って、こどもだなぁ

電車に乗っていると、「大人って、こどもだなぁ」というヘルプマークの啓発ポスターを目にする。ポスターには、スマホを見ていて目の前に立っているヘルプマークをつけた人に気付かず、座り続けている大人が描かれている。

ついつい、目がいってしまう、印象に残るという点では良いポスターだと思う。

だが、この「大人って、こどもだなぁ」という言葉が私の中で何か引っかかっている。

席の譲り合いができないこと、自己中心的なこと、思いやりがないことを「こども」と表現して良いのだろうか。それは、「こども」を未熟な存在(大人よりも劣っている)とみなして見下し、バカにしてはいないだろうか。

「こども」は、ヘルプマークの存在は知らないかもしれない。多くの大人だって知らないのだから。ここで問題になるのは、「こども」であることではなく、「無知であること」「理解がないこと」である。

「こどもだなぁ」という表現は使われやすいが、それはポジティブな意味合いで使われることはほとんどない。はれは、子どもを見下す大人が多いことを示している。

「こども」を見下す大人は、子どもの人権を守ることはできないだろう。私たちは「こども」をしっかりと自分の意思を持った人間、考える力を持った人間として、捉え直していくことが必要なのではないだろうか。


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