リスクか安全か
おはこんばんちは!
皆さんは、自分が守りに入るときや挑戦的になったことはありますか?
例えば勝負事ではよくある話でよすよね?
優勝候補の選手が、決勝戦で最初は実力を発揮して押していたのに、
後半になって、なぜか守りに入ってしまい、その結果形勢が逆転し、結果負けてしまった。
一方で、普段は親が借金を抱えたまま蒸発、返済を余儀なくされた息子は、一念発起し自身の努力で知り合いを集めYouTubeをはじめ。
そして、それがまさかのヒットでたったの2年で借金を返済した。
など。
こんな感じのエピソードは皆さん一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
偉人とかスポーツ選手とはでググればすぐに出てきますので、時間があったらみてみてください!
これらの「心境の変化」というのはどういう状況になると表れるのでしょうか?
守りに入る時と攻めに入る時
想像してみて欲しいのですが、
今、あなたはお金をコツコツと貯金しているとします。
貯金を始めた当初は、「よし!〇〇円、貯めるぞ!!」という意気込みで
貯金を頑張ってきたと思います。
そして、今は素晴らしいことに100万円までに達し、3ケタ越えを果たしました。
このぐらいになってくると(個人差はあると思いますが)
この3ケタを
・「維持したい!」
・「切りたくない!」
・「だから、あまり無駄にお金を使いたくない!」という気持ちが
芽生えてこないでしょうか?
そして、逆に
今、あなたはお金がなくて仕方ない とします。
・「お給料日が来たばかりなのに、もう次の給料日が待ち遠しい」
・「今月のやりくりどうしよう」
・「はあ〜。お金が空から降ってこないかな〜」
こんな感じの状態です。
この時に、あなたはwebサイトで
「誰でも、できる投資講座!初期費用無料!」
「今すぐ始められる!月30万円稼げる副業!」
「FXで不労所得。知識ゼロでも大丈夫!」
などの広告サイトを見つけたとします。
日々の生活費だけで精一杯、
自由に使えるお金なんてほとんど残されていない
という状況のあなただったら、どうでしょう?
クリックして、
「登録」なんてボタンを押してしまう方もいるのではないでしょうか?
投資やFXなどは素人ではほとんど使いこなせませんし、
そもそもこれ事態が確実性がないものですよね?
それでも、
「リスクがあるのは分かっているけど」という気持ちがあっても
手を出してしまう、もしくは、手を出そうとするのではないでしょうか?
もしかしたら、本物かもしれないですが、もしかしたら詐欺かもしれまん。
それに自分が分からないことに手を出すこと自体、リスキーな行為ですよね?
きっと、この記事を読んでくださているあなたも、
このようなことは分かっていると思います。
今あげた2つのケース
なぜ、人はこのような不思議な行動をしてしまうのでしょうか?
実は、前回紹介した「損失回避性」という心理効果が影響しています。
「損失回避性」とは、
簡単にいうと、「人間は損することを極端に嫌う」という心理効果です。
100万円まで貯金額が達したケースでは、
すでに、「自分はお金を十分もっている」と思えている状態です。
→そうなると、その現状の「基準を下げたくない」という気持ちが芽生えます。
→つまり、100万円を持っている状態が0(ゼロ)みたいに思えてくるわけです。
→そして、その0(ゼロ)という基準を下回る(=貯金額が100万円を切る)と
なんだか、気持ち的にマイナスになったような感じがするのです。
ここで、「損失回避性」が発動します。
人間は、そもそも得よりも損の方が大きく感じると言われているので、
マイナスになった瞬間に実際よりも「めっちゃ損した!」という感覚になります。
そして、この状況を是が非でも避けたくなるので、
このように「守り」の姿勢に入るのです!
逆に、お金がない状態のケースでは、
リスクがあるかもしれないが、リスクを負ってでもお金を手に入れようしますよね?
これも、「損失回避性」が影響しています。
「えっ!?でも、損したくないのに、リスクを負おうとする って矛盾してない?」と思う方もいるかもしれません。
念のため言いますが、これは「もうすでにギリギリという差し迫った状態」というニュアンスです。
つまり、生き残るためには、損だの得だのと言っていられない みたいな状態です。手段を選んでいる余裕がないとも言えます。
もう、這い上がるしかない状態だと、人間はリスクを承知で行動に出るのです。
リスクをとってお金が今より得られる可能でがある道を選ぶか
リスクを取らずに現状のままでお金がなくなっていく道を選ぶか
ということです。
確かにリスクも損ではありますが、
リスクという名の損 or お金が消えていく損
のどちらが大きな損かというと
お金が消えていく方なのではないでしょうか?
なぜなら、リスクという名の損を選べば、今よりお金が増える可能性が残されているからで、
お金が消えていく損を選べば、確実(100%)にお金がなくなっていくからです。
これらの例のように、
人は、得をしている もしくは 得をする見込みが高い時には
守りの姿勢に入り、
損をしている もしくは 損をする見込みが高い時には
挑戦の姿勢に入る
と言えます。
心理学の方では、
得をしている もしくは 得をする見込みが高い時のことを
「利得局面」と言い、
損をしている もしくは 損をする見込みが高い時のことを
「損失局面」と言っています。
そして、
「利得局面では、リスク回避的になり、
損失局面では、リスク追求的になる」
という言い方をしています。
この特性を活かせば、
「今から、新しいことにチャレンジしたい!」
「自分を高めたい!」
と思っているときは、
あえて、ギリギリの状況に自分を陥れる
などと言ったことも1つの方法かもしれませんね!
もちろん、さじ加減は大事ですけどね。
いかがったでしょうか?
今回は、得するか損するか という立場の違いで
心理に変化が起こることを紹介しました。
過去に、私も部活の試合とかで勝ちが続くと、ついつい守りに入ろうとする気持ちが如実に出てきていました。
「俺、めっちゃビビリやなー」と思っていましたが、
人間だったら、ごく自然な気持ちだったんだな と今は気持ちが楽にもなりました。
今ままで、紹介してきた心理効果は、もちろん私生活や仕事などでも活用できるものですし、知識として知っておくだけでも、気持ちが楽になったり、自分のただの思い込みだったのか!とハッとさせてくれるものでもあります!
ぜひ、自分を知るツールとして活用していただければと思います!
最後まで、お読みいただきありがとうございました!
では、次回もお楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?