ドリッパーのお話 Vol.2【HARIO switch編】
ごあいさつ
みなさまお久しぶりです。
焙煎やら単発出店やら商談やら確定申告やら諸々に追われて、当初「月1コラム」なんて言ってたのにすっかり時間があいてしまいました。
ドリッパーのお話だけに限らず、少しずつ更新していければと思います。
お付き合いいただけると幸いです。
HARIO V60の発展形とも言えるHARIO switch
さて、本日は前回もお伝えしたHARIO V60の発展形とも言えるHARIO switchです。
この商品は下記4点のパーツから構成されています。
ガラス部
ドリッパー本体に当たる部分で、形状はもちろんV60。
この部分は前回お伝えしたオリーブ材タイプのV60と共通。
シリコンパーツ
柔らかく厚みのあるシリコンでできており、ガラスパーツと他の部品を取り付ける土台の部分。
ステンレスボール
ドリッパーの排出口を塞ぐ役割を担うパーツ。
プラスチック製スイッチ
跳ね上げるとボールが排出口を塞ぎ、押すと排出口が開く仕組み。
以上4点から構成されるドリッパーがHARIO switchです。
商品の特徴
このHARIO switchの使い方は大きく分けて3通りです。
一つは排出口を開いたまま、通常のV60と同じく透過式ペーパードリッパーとして使用する。
もう一つは排出口を閉じたまま抽出をスタートし、浸漬式ペーパードリッパーとして使用する。
発展型として蒸らしのみ浸漬式、その後は排出口を開き、透過式として使用する方法や、先日粕谷さんがYouTubeで紹介されていたようなハイブリット利用なんてものもあったりします。
非常にシンプルな作りですが、工夫次第で無限の可能性を秘めているドリッパー、それがHARIO switchなのではないでしょうか。
ちなみにペーパーフィルターは通常のHARIO 02サイズのものがフィットします。
一般的なレシピ
取り扱い説明書に記載のあるレシピは以下の通りです。
コーヒー豆(中細挽き) 20g
お湯 240ml
1.ドリッパーに豆を入れ、スイッチをクローズ状態にしてお湯をすべて注ぐ
2.2分待ちスイッチをオープンにしてお湯を抜く
3.コーヒーが落ちきったらスイッチをクローズにし、ドリッパーを外す
ブリューレシオ(お湯と粉の割合)が12:1とかなり濃いめなので、飲んでみて濃いと感じるようであれば差し湯等で濃度調整してもいいかもしれません。
+ninth coffee的switchレシピ
個人的には浅煎りから中煎りまでの扱いが基本なため、焙煎度に合わせ15〜16:1程度のブリューレシオまで上げたほうが好みです。
基本的な抽出の仕方は同一ですが、一部変更を加えております。
コーヒー豆(中細挽き) 15.0g
お湯 240ml
1.ドリッパーに豆を入れ、スイッチをクローズ状態にしてお湯をすべて注ぐ
2.ティースプーンで3〜5回かきまぜる(これをアジテーションと言います)
3.2分待ちスイッチをオープンにしてお湯を抜く
4.コーヒーが落ちきったらスイッチをクローズにし、ドリッパーを外す
浅煎りのコーヒーは上記レシピで
中煎りのコーヒーを甘みたっぷりに楽しみたい方はコーヒー豆の量を15.5〜16.0g程度まで増やした方が味が安定します。
逆にスッキリ楽しみたい方は14.5〜7g程度まで落とすと中煎りでも重みがなくするすると飲みやすいコーヒーになります。
是非ご自身で美味しいと思うレシピを探してみてください!
まとめ
さて、そんなこんなで今回のコラム2回目、いかがでしたでしょうか。
世の中には様々な形状、方式のドリッパーがあります。
いつものドリッパーでいつものように淹れるコーヒーももちろん素晴らしいですが、触れたことのない抽出器具でワクワクしながら抽出するコーヒーもたまにはいいものです。
この記事がそんな新たなコーヒーの世界にまた一歩踏み込むキッカケになってくれると、私は嬉しく思います。
それでは、またの機会に。
+ninth coffee
ロースター 寺村
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