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ロールモデルは本当に必要か?

「ロールモデルがいない」という言葉を耳にする機会が多い。
特に女性がキャリアや生き方を考える際によく使われているように思う。

しかし、実を言うと、私は昔から「ロールモデル」という言葉にあまり共感できていない。

環境も性格も家族構成も、これまでの経験も異なる。今やりたいことや、これからの人生の目標も、人それぞれで違う。

それなのに、他人の生き方を参考に真似することが本当に自分にとって最適な道なのだろうか?自分に合わないことの方が多いように感じるのだ。

結局は、誰かの人生を真似るのではなく、その都度自分で考えて行動していくしかない。外に模範を探すよりも、自分自身の内側を探る方が良いと私は思う。

先を走っている人の後追いをした方が楽なのは確かだ。でも、それだと自分の人生を生きていることにはならない。

真の問題は、ロールモデルがいないこと、ではなくまだ誰も通っていない道を自分が先導を切って歩む勇気が持てないことではないだろうか。

これまでの私の道のりも、誰かを手本にしてきたわけではない。むしろ、周りからは「え?なんでそっちの道を選ぶの?」と言われるような選択をしてきたことが多かった。

理系学部卒業後、9割以上の学生が大学院に進学するのが一般的な中私はそのまま就職。離職率0.01%と言われるホワイト企業を3年半で辞め、その後異業界のITベンチャーに転職し、1年半でやりたいことができて再び転職。さらに、30代で服飾の専門学校に通い始め、在学中にアパレルブランドを立ち上げ、会社を設立。7年半在籍していた優良企業を辞めるという選択をした。

これらの選択は、自分の身の回りに同じようなことをしている人がいたからそうしたわけではない。全て自分がその時そうしたかったからだ。

新しい環境に飛び込むということは未知の世界にいくこと。
身近にロールモデルがいないのは、むしろ自然なことだ。

人生は逆算して選択していくことはできない。
その時描いていた将来像のまま計画通りにいくことはほとんどなくて、むしろ予想外の展開が面白い。

「ロールモデルがいない」と言ってどうしたら良いかわからなくなる人もいるかもしれない。しかし、ロールモデルがいないと嘆くより、自分の内側に答えを求める方がずっと自分の人生を生きることができるように思う。

ロールモデルがいないと動けない、というのは言い訳の一種かもしれない。

大事なのは、自分に向き合って、どう進んでいくかを自分で決めること。憧れの誰かがやっているから私も、ではなく、自分で選び人生をデザインしていく。

他の誰でもない自身がロールモデルであり続けることを目指したい。

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