午後2時半、ベランダから

今日はとても風が強い。

師走というけれど
ただでさえこれでもかと必死に走っている師の足を
まだ走れるだろうと急かしているかのようだ。

風が吹く度に
日の光に照らされた木々から
一つまた一つ葉が落ちていく。

この葉たちと一緒に私の不安や悩みも
どこかへ吹き飛ばしてくれたらいいのに。

こんな考えが頭をよぎったけれど、
宙を舞っている葉に対して失礼だと思った。

葉は、その樹の一部であることの役割を全うした。
だから風によって新たな旅へと向かった。

それなのに私は、やらなきゃいけないことを後回しにしてしまっている。
まだ、自分のすべきことを全うできていない。

不安はあるけれど
目の前のことをちゃんとやれば
それらは一つ一つ目標につながっていく。

よし、やろう。

私を覆っている不安や悩みが気にならなくなるくらい。

大丈夫、きっと大丈夫。

あの葉たちはどこに行ったのだろうか?
地面に帰り着いたのかもしれないし
また別の風に吹かれて旅を重ねているのかもしれない。
いずれにしても彼らの新たな旅の行く末が
良いものであることを願っている。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集