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人見知りを纏い籠城する 9月3日~365日の香水

自己防衛本能
何らかの外的脅威から自分を守ろうとする本能的な反応。
取り繕おうとして咄嗟に嘘が口をついて出るとか逆に口を閉ざしてしまうとか。あるいは、うまくいかなかった時に「もともと本気じゃなかった」と言ってみたり。本当のことを言った時の周囲の反応、本気なのにうまくいかなかったことへの周囲の評価、それらが「脅威」になるから、脅威から身を守りたくて本能的にリアクションしてしまう。
振り返れば、誰にでも覚えはあるのではないかな。

自意識
自意識は、自己防衛本能からくる反応と現象はとてもよく似たことが起こる。嘘、だんまり、取り繕い。
自意識の場合は、誰もそんなにあなたのことなど見てもいない、、、のに「こう言われる」と脳内で先に想像してしまう、思いこんでしまうことで、心配になるケースが多い。後は恐ろしいほどの自惚れになるケースがあるような気がする。
前者は文字通りの自意識で、後者は極度に自己原因性を求める状態なのかもしれない。

人見知りにおけるシャイと警戒
そうやって考えると人見知りには厳密には二種類あって、自意識からくるシャイと自己防衛からくる警戒。現象としてはいずれも「人見知り」になる。
自分が人見知りかどうかは、あまりよくわからないけれど、シャイと警戒の心理は微妙な割合で両方持っていると思う。
つまり、自意識も自己防衛本能も微妙に行き過ぎるくらいもっているのかもしれない。

解き放て
当時に、私は年中「油断」もしている。安心していたのか、見込みが甘かったのか、あるいは気にしたり警戒することに飽きてしまったのか、油断はよくしている笑。
どれも”かわいげ”で”抜け漏れ隙”があるから毎日は変化に富むというもの。

farouche/nina ricci/1973
調香師がミシェル・イー(Michel Hy)の作品はその作品数の少なさに比して登場回数が多い気がする。
イボアール(ivoire/balmain)、カランドル(carandre/paco rabanne)、ヴィヴァラ(vivara/pucci)、Y(YSL)。
活躍気を反映してソープ様の香気とグリーンノート、華やかなフローラルアルデハイド、そんなタイプが目立つ。
ファルーシェ(farouche)は後者。華やかなだけでなく、質感が比較的ヘビーで、そうなのだけれどパウダリックで拡散性もある。
ジャスミン、ローズ、ミュゲ、イリス、ユリなどのフローラルのまとまりとウッディとバニラ、ムスクのベース。
この人の仕事は、今のパルファン・シャネルに通じるような手堅さがあって、外れがない。

人見知りを纏い籠城する
気にしすぎを気にするのではなく、全部あり、にしておく。
自分を解き放つとは、”そうじゃなくなることではなく”、”そうであることを当たり前のように受け入れること”なのかもしれない。
だから自覚的に自分の世界に閉じこもる日があってもいい。
そんな時に、FAROUCHEを纏って。
閉じこもった先にまた見ぬ自分の世界があるかもしれないし。

香り、思い、呼吸
9月3日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。


以前にこの香水について、間接的に触れたNOTE


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