1月27日の香り~サーカスとハーブ~366の感性と偶然
1月27日 レモングラスとパチュリー
確かな強さ、パワー、個性。それがあるからこそ、組み合わせによる洗練が生まれる。それはサーカスで見るパフォーマンスのように魅力的で華やか。
そのパフォーマンスには確かな身体性が不可欠なのに似ている。
曲芸を見ているような匂い立ちのストーリー
レモングラスが単体の時よりもずっと柔らかく立ち上がり、かなりの時間をおいて、徐々にパチュリの深みが現れる。バランスを保ちながら。
曲芸のようだと思う。
愛嬌たっぷりにきらびやかな衣装で観客を魅了するパフォーマーたち。
その笑顔や優雅な身のこなしを支えるのは、優れた反射神経であったり、筋力や柔軟性であったり、という高い身体能力。
今日のレモングラスとパチュリーも双方の明確な個性や強い匂い立ち、独特の香気があって、組み合わせにより、より優しい雰囲気、洗練が生まれた。
ジョルジュ・スーラの「サーカス」
サーカスならば、今日のアコードは、ジョルジュ・スーラのサーカスのような色彩と質感。
踊り子のレモンイエローの衣装とアルルカンの栗色の衣装、背景はその双方がまじりあったようなベージュのグラデーション。
白い馬の艶やかな毛並み。
それらの色彩を、まるで色彩の粒子が吸着していったような質感の点描画で描く。
サーカスというエンタテインメントの興奮とパフォーマーたちの自負。
淡く繊細な表現の中にある強いもの、パワフルなもの。
レモングラスとパチュリ
レモングラスはイネ科の多年草、パチュリはシソ科の多年草で共にハーブ、アロマセラピーの精油としても知られる。
レモングラスはオーガニック精油、パチュリは香料を使い濃度も各々調整したうえで、レモングラス4:パチュリ6で配合。
香料としてのパチュリはシプレーやオリエンタルノートに欠かせない深みのある香りで土っぽさを含む。
レモングラスはその名の通り、レモンのような香気を持つ。
いずれも原産はインドネシアやインド、マレーシアなど熱帯アジア。
今回のレモングラスもインド産を使った。
ハーブ×ハーブを香水らしく
ハーブの組み合わせにより、”ハーブっぽさ”が落ち着いて、香りが洗練されてきた。
出すぎず、控えすぎず、細すぎず、ふと過ぎず・・・バランスの良さ。
時々、自然のままということが現代人の私たちには強すぎることもある。
それが良いか悪いかではなく、受け止めきれないことがある。
レモングラスもパチュリーも香水という形の中で役割を果たすにはチューニングが必要だった。
一番無理のない、違和感のない形で良さをひき出す。
香り、思い、呼吸
1月27日がお誕生日の方、記念日の方おめでとうございます。
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