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乾杯!10月27日〜365日の香水
シャンパンを飲む時
ナポレオンは「シャンパンを飲む時は二つだけ、勝利の時と敗れた時」と言った。ココ・シャネルは同じように「恋をしている時かしていない時」と。
随分前に、あるソムリエの方に伺った話ではシャンパンの発泡には気分を高揚させる効果があるそう。逆に赤ワインは熟成させるので気分を鎮静させると。
勝利の時や恋をしている時、その歓喜をいっそう輝かせ、敗北や失意の時には自身を奮い立たせる、そうやってシャンパンは特別で欠かせない飲み物になっていく。
毎日なのに特別感がある、そのことはマリリン・モンローの「夜はシャネルの5番、朝はパイパー・エドシック(シャンパン)」という言葉に象徴されている。
オスカーワイルドは、うろ覚えだけれどシャンパンに興味を抱かない人はクリエイティビティに欠ける人というようなことを言っていた記憶がある。
味わいだけでなく、泡立ちのきめ細かさや、コルクの抜ける音、歴代フランス国王がランスの大聖堂で戴冠式を行うたびに振る舞われた彼の地の酒というストーリー、シャンパンは五感と歴史から人々を特別な気分に誘うのだろう。
香水シャンパーニュ
香水シャンパーニュに関するnoteは過去に2回書いた。
昨年100日連続のチャレンジの初回、そして先月はシャンパーニュの後の姿イヴレスについて。
ここでも書いたけれど、訴訟という事態がインフルエンサーのような役割をはたし、瞬く間に拡散されたことは、私には最高のPR戦略ととれ、その手腕にいまだ感嘆してる。
クレオパトラ、楊貴妃
最初のnoteに書いた通り、シャンパーニュはクレオパトラのバラ、楊貴妃のライチをその特徴としこの二人を成功した女性のアイコンに、あらゆる女性の成功を祝福するという物語とともに登場した。
歴史上のクレオパトラも楊貴妃も悲劇的な最後だったし30代で人生を終えている。
それでも、その名は永遠に刻まれている。
この二人によく冷えた今の主流のドライなシャンパンを振る舞ったらどんな反応があるだろう。
クレオパトラはナポレオンのように勝利の日も屈辱の日もシャンパンとともに眠りについたかもしれない。
戦略家と天然、対照的な二人だけれど、確かに二人にはシャンパンがよく似合う。
champagne/Yves saint laurent/1991
香りの構造としては、これまでになかった「シャンパンの発泡」に似た感覚rをトップノートで表現した。アルデハイドの拡散ともシトラスのリフレッシュとも異なる「泡立ち」だった。
ライチやネクタリンのようなフルーティノートとモッシーノートのアコードに核心がある。
シャンパンがハニーやバニラ様の風味を包摂するようにこの香りも発砲した後は豊かな味わい、適度にスイートでシプレーやオリエンタルの温かみを醸していく。
貴重なパルファンエキストレのコレクション。
香り、思い、呼吸
10月27日がお誕生日の方、記念日の方、乾杯!