何もかも一気に良くしたいなんて、思わないで始めたい~今年の干支 丑年の香水
私自身もそう思う、「新しい年こそ」という言葉に感じることは、節目が行事として設定されていることのありがたさ。
人の叡智ですね。一人一人ではどうしたって、うまくいかない切り替えを、人々の共通行事としてちゃんとセットしてくれてる。
当たり前だけでみんなが一斉に新年を迎えるというのも、その最たることなんじゃないかしら。
さて、「新しい年こそ」の続きですけれど、その先描いた時、思いました。「もう少し待ってもいいのかな、焦らず」と。
状況を俯瞰して、何もかもを一気に塗り替えるのではなく、徐々に。
そのために知っておくこと、それは・・・やがては夜明けがくること、つまり、サイクル。
十二支は農暦、2021年の干である丑とはまだ植物が萌芽する前、外目には兆しがわからない状態をいうそう。
外目にはわからなくても、確かに始まっている。
この一見何もない状態を暦に織り込むというのが、素敵だなと思います。
「私は見るために目をつぶる」、とゴーギャンは言ったそう。
植物のサイクルで言えば、芽吹きの兆しの前、1日の時間で言えば深夜(丑の刻)。・・・あと数時間で明け方の正夢が起こる。
日はゆっくり昇り、ゆっくり沈む。心に夢を描く、夢を見る準備、気持ちを整えて、夢の大切さに気付く。
形になっていなくても、既に始まってる。。。
そういう思いでこの香りを選びました。
毎年やっています、干支の香水。丑年はミノタウロス(minotaure/paloma picasso)・・・と思いましたが、思い直してeve reve/RIGRAD/1957に決めます。
「eve reveとはthe dream of Eve」、という解説があるけれど、パッケージに「eve Reve」とあったので、夢の前夜、のようにも私には思えたのです。
今年はイヴ。ある意味一番ワクワクする時間かもしれません。
皆様にとって、素敵なことがたくさん始まるための一年になりますように。