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5W2Hが揃わないから、いい。

スッキリしない、メリハリがない、漠然として、波がない。そういう日々に徐々になってきて、昨日辺りから、はっきりそうなりました笑。

そんな朝に、ふと何気なく手にしたこの箱。

手に入れたのはかなり前。アメ横のドラッグストア。

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最近はいっていないけれど、アメ横の老舗の化粧品店やドラッグストアには、輸入品として入ってきて、値段も当時のまま、中古でもアンティークでもない扱いで、お店のディスプレイの高い所とか、隅っこに、こういう商品がよく"売れ残って"いました。

これは、確か2000円とか1500円とかそんな値段。

Le galionは、フランスの老舗でナポレオン一世の義弟ナポリ王の子孫が1930年に創業、オーナーを変えながら1990年代まではブランドも存続していたそう。

これがいつ頃のものか、みればみるほど、丁寧で美しいパッケージ。とても、古い時代のもののように、この雰囲気からどうしても思えてきます。

蓋の裏面には、エッフェル塔とアレクサンドル三世橋。

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ミニボトルが納められてる台?も、この懲りよう。この柔らかいロイヤルブルーもボトルを引き立てていますね。(私の写真はいつも、斜めに傾く、、、)

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中に納められている香水で一番新しいものでも1950年のリリース。そうすると、これは1950年から1990年台までの間に日本にきたことに。エッフェル塔のようないかにもパリというデコレーションからすると、海外向けだったのか、あるいはブランドがアメリカ資本になった1980年より後のものか。

十年以上、大事にコレクションしていても、その時々で接点が変わります。香りそのもの、パッケージ、調香師。。。

いまは、俄然、このle galionのミニチュアセットの"旅路"が気になり出しました。いつ頃のものか、日本のアメ横にどうやって、とか、市場にどのくらい出回ったんだろう、とか。

5w2hが知りたい。わかってるのは、HOWMUCHだけ笑。

ふと、みれば、ボトルの裏にヒントが。

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これを輸入した会社の名前と住所。日本橋のそのビルは検索したら今もありましたが、会社は検出されませんでした。

が、社名は株式会社(個人名)商店、だったので、その個人名を検索したら、1件ヒット。

1962年の業界誌に、その名前の方の寄稿がありました。半世紀以上前。珍しいお名前なので、たぶん一致。記事は、旧約聖書と香りについて、これは、私もとても好きな分野。残念ながら、国会図書館所蔵でデジタル閲覧ができないため、開館を待つしかないですが。

楽しみがひとつ、少し先に見つかりました。

これを日本に持ってきた人と、le galionと、私の香りの旅路の接点ができそうです。

楽しいもの、好きなものにまつわる物語には、5W2Hが不揃いな方が、絶対いいですね。

知りたくなり、求め、判らずさ迷い、それが楽しいです。いつ頃、誰が、どうして、これを、どんな買い手をイメージして??

アナログな継承は、思いが膨らみ、ズシリと心地よい重みがあります。

納められた5つの香水については、また今度。

追記 ボトルの裏のシールに実は謎の文字があります。シール上部に"プリズン"もしくは"プリオン"と読める印字。刑務所、感染性因子、なんだろう、なんだろう。


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