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平成×絵本

絵本講演会参加

3月7日(日)刈谷美術館で行われた

『絵本は、いま・・・—平成の時代と日本の絵本たち―』という講演会に行ってきた。講師は石井光恵先生!!

平成の時代とそれにあわせた絵本の動向についてお話があった。

平成という時代

お話の中で自分が印象に残ったことをまとめる。

平成前半は、情報が世界を駆け巡る速さが急速に加速した時代である。世紀末ということもあり、不安感や危うさが生活を占めていった。

私たちはその中で、価値観の揺らぎを感じ自己探しアイデンティティの確立を模索した。そこで絵本の中に求めたものは確かさ。自分が関わっているという感覚。そのような思いから、絵本のインタラクティブ性が求められ読者が実際に関わることで成立する絵本が増えていった。

平成後半にかけ、情報は受容するものから発信するものへと変化していった。震災が続くことで理不尽に命が奪われることへの不安、どうしようも出来なさを感じる。一方で確かさ、関わる意識への強さは増し、絵本が確かな媒介としてある、読者が関わる、創造性の重要性はますます増した。

絵本がメディアとなり、読んだ人に自分としての創造性をかきたてるものに。

ミロコマチコ

お話の中で石井先生がミロコさんの絵本について?ミロコさんの描くスタイルについて「命の波動を絵で捉える、命が持っているリズム息吹を視覚的に表現しそれが読者に体験できるもの」と仰っていて納得すぎた。

平成の時代の傾向とも重なるけど、情報が行きかうようになりみんな正解を求める中で命という目に見えないものを目で見て安心したいんだろうな。

ミロコさんの絵本から溢れる躍動感って確かに生きているっていう実感に繋がる。生を意識する。

最終的にたどり着くのは、やっぱり絵本って良いな。奥深い。絵本の受け入れてくれる力、石井先生の言葉を借りるなら「懐の深さ」を実感した講演会。素敵な時間だったな。絵本の紹介もたくさんあったし、また読もうっと。

おしまい!

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