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第1回 ChatGPTは、共通テストの「情報」が解けるのか? 間違うことも・・・w

今年度から共通テストに「情報」の科目が入って、ドキドキした足立明穂ですw
いや、だって、IT業界に35年年関わってるのに、分からなかったらどうしよう・・・ってwww
数か所、間違っちゃったのですが(ケアレスミス!! って、言い訳?w)、問題で何をきいているのか、何を答えるのかは理解できました。

んで、情報の問題なんだから、ChatGPTはどうなんだろう??って思ったわけですよ。

ただ、やらせて、正解かどうかの○×では面白くないので、問題の内容とかも分かりやすく説明しますね。でないと、大人たちが、高校生に偉そうに話せないでしょ?w

ChatGPTに、いきなり全問を読ませてみると・・・

試験問題のPDFファイルは、予備校のサイトとか新聞社のサイトにおいてあるので、それを読み込ませてみました。

はい、終了!!wwww

PDFファイル、読み込めないこと、多いのですよねぇ・・・

あ、使ったのは、ChatGPT 4oです。PlusとかTeamとかでよく使うモードですね。

こういう時に、あきらめてはいけません。画像にして読み込ませましょう!

画像を読み込ませられるだけ読み込ませたら・・・

4oでは、一度に読み込める画像は10枚まで。でも、情報の問題は、正誤表も含めると34ページあるので、一度に読み込ません。

そこで、区切りのいいところで、第一問の問4までを画像にして読み込ませました。

アップロードいただいた画像ファイルを順番に確認し、問題を解答していきます。それぞれの問題について詳しく説明を含めながら進めます。少々お待ちください。

【第1問】
a
問題文: デジタル署名を用いることで、送信された情報の「ア」に最も適切な選択肢を選ぶ。
解答候補:
複製されていないか
暗号化されているか
改ざんされていないか
どのような経路で届いたか
盗聴されていないか
回答: デジタル署名は情報が改ざんされていないことを確認できるため、答えは ③ 改ざんされていないか

b
問題文: 128ビットで構成されるIPアドレスが利用されるようになった理由として最も適切なものを選ぶ。
解答候補:
有線LANだけでなく無線LANにも対応するため
大容量データの送受信に対応するため
インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため
漢字など英数字以外の文字で表されるドメイン名に対応するため
HTMLの仕様変更に対応するため
回答: 128ビットのIPアドレス(IPv6)は、利用可能なIPアドレス数を大幅に増やすことで、機器の増加に対応することが主な目的です。したがって、答えは ③ インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため


【第2問】
7セグメントLEDの全組み合わせを確認する。ウエオの空欄には、点灯パターンの数が入る。
図1と図2を基に、7セグメントLEDでは0~9の数字表示に使用される点灯パターンが確認できます。
0~9の数字パターン + 全消灯 = 11通り
回答: 空欄「ウエオ」には 11 が入ります。


【第3問】
チェックディジット計算問題文: 生成方法AとBに基づき、特定の計算方法に従って回答を選ぶ。
生成方法A: 奇数桁と偶数桁を区別せず、それぞれを足し合わせ、10で割った余りRから10を引く。
生成方法B: 奇数桁を3倍し、偶数桁と加えた結果を10で割った余りRから10を引く。
問題で示される例に従い、回答「キ」と「ク」を計算する必要があります。
Rの値が具体的に与えられていれば解答可能ですが、この例では選択肢を考慮します。
回答:
「キ」は生成方法Bの結果です。
「ク」は 2連続桁の数字の順序を逆にする(③)

【第4問】
a
問題文: マウスカーソルの移動時間について適切な選択肢を選ぶ。
「大きな対象物ほど、移動時間が短くなる」という内容に該当します。
回答: 空欄「ケ」に適切な選択肢は (距離が短いほど、移動時間が短くなる)。

b
問題文: 項目5が特に利用頻度が高い場合の配置。
項目の配置は、頻度と近接性に基づいて決定される。
回答:
「コ」の選択肢: 頻度が高い(②)
「サ」の選択肢: マウスで素早く選択できる場所(②)


必要であれば、詳しい計算やプロセスの詳細を補足します!

おぉ!! すげぃ!!
・・・・
ん? なんか、おかしいぞ!!

このように、問2には、「カ」の問題があります。
しかし、上記の回答を見ると、これについては、スルーしていますw

このように、あまり大量な情報を与えると、正しく読み込めないことが起きるのですよね。

今回は、「カ」の問題に答えるという分かりやすい文章があるから、抜けているのに気が付きますが、例えば、手書きのアンケート用紙をスキャンして、10枚読み込ませて、「まとめて!」とかやってみたら、実は、そのうちの1枚、2枚の情報は読んでいない・・・・なんてことが起きているかもしれませんw

では、ここからは、もっと細切れでやっていきましょう。

第1問

問1

まず、最初のaの問題ですが、これは、デジタル署名って言われるもの。
どういうものなの?っていうと、ぶっちゃけ、印鑑証明!!w

印鑑証明って、「この印鑑を使っているのは、○○さん」って証明してくれますよね。さらに、書類に捺印するわけですが、さらに、書類を訂正した場合は、訂正した箇所にも印鑑を押します。

そうすると、明らかに、その訂正は、印鑑を持っている人が訂正したってことになります。

もし、訂正印が押されていないなら、だれかが改ざんしたってことに!!

実は、デジタル署名は、似たような機能を持っていて、本人が打ち込んだ文章を、特別に登録された暗号を使って、暗号化します。そして、受け取った側は、その人の登録されている暗号を使って元に戻します。
「暗号」が印鑑、登録されているのが、印鑑証明なのです(って、分かりにくいなぁ・・・・w)。

だから、別の人が、途中で改ざんすると、元に戻そうとしても戻らない、変な文章になってしまうので、訂正印を押さずに修正した文章と同じになっちゃいます(わっかるかなぁ????w)。

ということで、2の「改ざんされていないか」が、正解。

では、bの問題にいきましょう。

インターネットにつながっているスマホやパソコン、その他、さまざまな機器は、識別するためにIPアドレスという番号が割り当てられます。
まあ、いわば、電話番号のようなもの。

で、近年128ビットが使われるようになったって、サラッと書いてるけど、んじゃ、近年になる前があるってことですよね。128ビットになる前は、32ビットでした。

先の電話番号のように考えると、これまでは、32桁だった電話番号が、128桁になったということです(めちゃくちゃ、大雑把!w)。

ということは、電話機が爆発的に増えてるってことですよねw

なので、2の「インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため」が正解です。

では、ChatGPTの回答が、こちら。

【第1問】

(a)
問題文:
デジタル署名を用いることで送信された情報の「ア」に最も適切なものを選ぶ。
解答候補:
0. 複製されていないか
1.暗号化されているか
2.改ざんされていないか
3.どのような経路で届いたか
4.盗聴されていないか
解説:
デジタル署名は、発信者が本人であることを確認するだけでなく、データが改ざんされていないことも保証します。したがって、空欄「ア」には ② 改ざんされていないか が入ります。

(b)
問題文:
128ビットで構成されるIPアドレスが利用されるようになった理由として最も適切なものを選ぶ。
解答候補:
0. 有線LANだけでなく無線LANにも対応するため
1.大容量データの送受信に対応するため
2.インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため
3.漢字など英数字以外の文字で表されるドメイン名に対応するため
4.HTMLの仕様変更に対応するため
解説:
IPv6(128ビットのIPアドレス)は、インターネット接続する機器が増加し、従来のIPv4アドレス(32ビット)が不足したために導入されました。したがって、最も適切な理由は ② インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため です。

ということで、ChatGPTも正解です!!

問2

7セグメントLED!! 電卓とかで表示されてるのは、こういうスタイルですよね!!

で、この問題は、数字になるとかは関係なく、それぞれの部分を、つけたり、消したりで、どれだけの組み合わせがあるのか?って問題です。

こうやって、順番に書いてみて、数えてもいいけど、そんなことやってたら、試験時間が終わりますw

ここは、かっこよく計算しましょう!

点いてるか、消えてるかの2通りで、それが7か所でついたり消えたりする。

2x2x2x2x2x2x2 = 128通り!

ということで、ウ、エ、オは、1,2,8となります。

その次の問題は、ちょっとややこしい。エラーコードとか言ってますが、そんなことは、どうでもよくて、こちらも組合せの問題。

1文字目は、アルファベットの大文字になるので、下記の通り8通り

そして2文字目は、アルファベットの小文字だから、下記の通り5通り

3文字目からは、0から9になるので10通りです。

とうことは・・・・

 3桁 8x5x10 = 400通り
 4桁 8x5x10x10 = 4000通り
 5桁 8x5x10x10x10 = 40000通り

問題では、5000通り以上を表現したいということなので、4桁では足りないから、5桁必要になります。

ということで、「カ」は、5が正解。

では、ChatGPTの回答が、こちら。

この問題を解くために、7セグメントLEDの点灯パターンを基に空欄を埋めていきます。

図1・図2の説明
図1は7セグメントLEDの各セグメントの名称を示しています(a~g)。図2は数字0~9を表示する際に、どのセグメントが点灯するかを示しています。
問題文の空欄ウ~カを考える
問題文では、7セグメントLEDの点灯パターンの全ての組み合わせが何通りあるかを求めています。
7セグメントLEDの各セグメント(a~g)は「点灯する」または「点灯しない」の2通りの状態を取れるため、全体の状態数は以下のように計算できます。

27=1282^7 = 12827=128

したがって、ウ=128 です。

エラーコードの表示可能性について(図3・図4)
アルファベットは図3に示される通り、大文字8種類(A, B, C, E, F, H, J, L)と小文字5種類(n, o, P, U, Y)が使用可能です。また、数字は0~9の10種類あります。

エラーコードの形式は以下のように指定されています:
1桁目:大文字アルファベット(8種類)
2桁目:小文字アルファベット(5種類)
3桁目以降:数字(10種類)

ここで、エラーコードが5000種類以上あるために必要な最小の桁数を求めます。

条件を考慮した計算エラーコードの形式
各桁の選択肢は以下の通り:
1桁目:8通り(大文字アルファベット)
2桁目:5通り(小文字アルファベット)
3桁目以降:10通り(数字)

2桁の場合の組み合わせ数:
8×5=408 \times 5 = 408×5=40

3桁の場合の組み合わせ数:
8×5×10=4008 \times 5 \times 10 = 4008×5×10=400

4桁の場合の組み合わせ数:
8×5×10×10=40008 \times 5 \times 10 \times 10 = 40008×5×10×10=4000

5桁の場合の組み合わせ数:
8×5×10×10×10=400008 \times 5 \times 10 \times 10 \times 10 = 400008×5×10×10×10=40000

このことから、カ=5 です。

解答
ウ=128
エ=5000
カ=5

ChatGPTも正解・・・・
え??

エが5000??? なぜ、こうなった!!wwwww

とまあ、ちょこまか間違う!!

まだ、問題は続くのですが、ちょっと疲れてきたので、今回は、ここまでw

でも、これだけでも、途中までは、いい感じで回答してるのに、なんか、おかしくなってしまいます。

もちろん、生成AIの特徴なのですが、毎回、同じようにはなりません。正しく回答することもあるえしょうし、今回は正解でも、次は間違うこともあります。(こういうのをやると、「うちのChatGPTは間違ってないよ。プロンプトがおかしいんじゃない?」とか言う人がいますが、そんなことは、どーでもいいw 100%正解を導くわけではないということを理解してほしいのですわ)

このようにChatGPTのような生成AIは、意味を理解しているわけでもなく、理論的に考えているわけでもありません。数学オリンピックの問題が好成績で回答できたとしても、共通テストの問題を間違います。

こういう特徴があることを知っておくことが大事です。


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