将棋は、まったくの素人ですが、IT業界歴30年以上なITコンサルタントからITジャーナリストに転身しつつある足立明穂ですw
とある方(実は、特許なんかの仕事をしてるすごい人!)とAIの話をしていて、将棋の事例を話したので、ふと、チャットGPTに将棋をやらせたらどうなるのかなぁ??って気になったので、実践してみました。
最後が、ちょっと笑える結果になったので、ご報告。
そもそも、将棋を理解できてるのか?
学習データは大量にあるものの、そもそも将棋とか分かってるのでしょうか?
そこから確認です。今回は、いきなりGPT4で、いきます!
将棋は、知ってますか?
はぁ?? 将棋盤が8x8だとぉ????
いくら将棋は素人でも、9x9というのは知ってるよ!!
あ、今回、Webで将棋を楽しめる『ぴよ将棋w』さんを使わせていただいています。
『スクリーンショットのSNSなどへの投稿や、対局動画の動画サイトへの掲載は問題ありません』ということなので、ありがたく使わせていただきました! 感謝!
また、ぴよ将棋で指しているところの動画も、この記事の最後の方にアップしておきました!
いきなり、間違っているので、正しく認識してもらいましょう!
何か違いますよ?
では、将棋の相手をしてくれませんか?
うっ・・・ 何かを察したのか(^^;)、逃げ腰です。
しかし、そんな簡単には逃がしませんw
え? 差し手は、テキストでやりとりできますよね? 古くは、差し手を手紙でやりとりすると言ったことも行われていましたよ。
おっしゃー! まんまと、こちらの術中にはまりましたw
あなたが先手でお願いします。
で、私の番になるのですが、将棋素人なので、ぴよ将棋に手伝ってもらいますw(ズルしてますwww)
8四歩
とまあ、こんな感じで進めます。
全部のやりとりは、最後に掲載しておくので、興味のある人だけ見ておいてくださいw
途中、チャットGPTが、ときどきおかしくなりますw
例えば、
銀は、2コマも移動できません。それを指摘します。
そこには銀を打てませんよ
いえ、歩が存在してるのではなく、銀はそこまで移動できなかったのです。「3八銀」ということなので、私は、3ニ金にしました。
とまあ、単純なコンピュータ将棋とは違って、間違いの指摘を会話しながら打つという『新しい遊び』が生まれていますw
何度か、そういう楽しい(?)やりとりをしながら、こちらは、ついに敵陣に入り、王手!!
とは言え、チャットGPT側は、金が両サイドにいるし、桂馬でも取れるので、全然痛いことはありません。
それに対するチャットGPTの答えは・・・・
逃げやがった!!wwwww
いやー、ほんと、チャットGPT、分が悪くなると、逃げますわ・・・(^^;
大規模言語モデルでここまでできるのは面白しろすぎる
さて、ここまで見てると、なんか、将棋のルールを理解して考えて打っているように見えますよね。
時々、間違うけど、それもご愛敬w
こういうのを見ると、
「チャットGPTは思考している!」
「将棋のルールを理解して戦略を立てている!」
「勝ち負けが分かっている!」
とか言いたくなりますw
でも・・・・ これ、あくまでも文字列生成器ですから。
おそらく膨大なネット上の棋譜を学習し、出てくる文字列の確立を計算して表示してるだけです。
盤面のことなどまったく理解してないからこそ、すでに駒があるところに打とうとしたり、動けない駒を動かそうとしたりしています。
ただ、逆に言えば、大規模言語モデルという文字の並びを大量に学習して計算するだけで、こんなことができてしまうのですよね。
これだけのことができてしまうと、人間が持つ「思考」というのも、どこまでが本当に「思考」してるんだろう??とか思ってしまいます。
例えば、最初に英語を学ぶときなんて、単純に、「これ」ー>「This」、「です」ー>「is」、「ひとつの」ー>「a」、「ペン」ー>「Pen」って、覚えるだけ。ルールも何もない。丸暗記するしかない。
そして
これはペンです。
↓
This is a pen.
と置き換えるだけ。
チャットGPTのやってることと、何も変わらないです。
あ、こんなことを書くと、通訳とか翻訳とかが、こんな単純なことって思うかもしれませんが、通訳や翻訳になると、その国の文化や価値観に合わせて、さらに文章を変えていくので、こんな単純ではありません。
もっと複雑なことをやっています。
こんな逸話があります。
外交の場で、エリザベス女王に、日本の議員が、「趣味は何ですか?」と質問したのを、通訳が「テニスはなさいますか?」と英語で伝えました。
その会談の後、議員は、「何が、テニスだ! 英語が分からないと思って、バカにしてるのか! 趣味は何だって聞いたんだ!」と怒っていたそうですが、女王に対して「趣味は何ですか?」なんて質問は愚問であり、すごく失礼になるのですね。そこで、そういう文化の違いを理解している通訳は、「テニスはなさいますか?」と『翻訳』したのです。
こういうことは、一流の通訳だからこそのテクニックであり、人間にしかできないこと。
あ、どこかのアホ議員は、アメリアとの会談で、「あなたの国は米国と書きますし、日本はコメが主食ですから、お互い米に縁があるということで仲良くしましょう」って言って、通訳を困らせたことがありましたねーwwww
以下、将棋のやりとりの全部です。気になる方は、チェックしてみてくださいw
名勝負(迷勝負?w)も動画で再現してますw