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「お水取り日記」 第1部(無料)

お水取り日記 目次

第1部
【まえがき】 

【いざ本文! お水取りに東奔西走】
●2018年●
7月16日/大吉方御水取り旅行で大垣へ
7月17日/岐阜の金運三神社巡り〜帰京
10月17日/松本お水取り旅行
10月18日/正味23時間の旅だったが……

●2019年●
4月16日/忙中閑あり成田山 

第2部
●2020年●
3月16日/大吉方お水取り旅行で水戸へ 
3月17日/二日目は日立駅の絶景 
6月10日/大吉方旅行・1日目は大洗へ 
6月11日/大吉方旅行2日目は佐原方面へ 
12月22日/大吉方日帰りお水取りドライブ 

第3部
●2021年●
4月9日/日光お水取りの旅1日目 
4月10日/日光お水取り旅行2日目 
5月25日/OS再インストール・仕事・三合金局で田無神社、そして新宿で桂花ラーメン 
7月14日/甲府でお水取り 
7月15日/仕事して稲積神社再訪して、帰京 
10月15日/大吉方前日、日光先乗り 
10月16日/お水取り&相方と夕食 

第4部
●2022年●
1月7日/仕事して日光。滝尾神社は難所だった! 
1月8日/ミッション達成!と深夜の絡み合い 
1月13日/お水取りで越谷を元気に歩くが午後失速。夜に回復して仕事 
4月10日/仕事して、甲府へ 
4月11日/帰京・仕事・POPの発送準備作業 

【あとがき】


【まえがき】

 合作小説家「安達瑶」の片割れ、安達Oと申します。Oは血液型です。かつては「SMからSFまで」を標榜しておりましたが、現在はひたすら「楽しく読める」エンターテインメント小説を書き続けております。
 そもそも僕は、スピリチュアル系に興味はありません。信仰心もありません。
 しかし……今から15年ほど前、書き下ろし文庫本が売れなくて時代小説やジュブナイルなどいろんなジャンルに手を出しても低迷してどん詰まりに状態になったときに、ある人物から「ウソだと思ってやってごらん」と言われました。
 「*時から*時まで、**の方位にいなさい」と教わるままにやってみたのが「吉方取り」でした。吉方に行ってその地に湧く自然水を戴いてくるのが「お水取り」で、奈良東大寺の「お水取り」とはまた別のモノです。
 とにかく、言われるままにやっていたら、スポーツ新聞の連載が決まったり書き下ろし文庫「悪漢刑事」の増刷が決まったりして(第1作は19刷の大ヒットになり、第19作まで続きました)、ハッキリと目に見える「御利益」がありました。スピリチュアルが嫌いでも、効き目があるのだから続けてみようかな、と思うじゃありませんか。
 「吉方取り」「お水取り」は、「方位学」に基づく「占い」です。「気学」とも呼ばれるようですが、細かいことは知らないまま、実践だけやっています。
 小説の合作相手の相方・安達bは僕と対照的に、スピリチュアルなものに興味があるのですが、「吉方取り」「お水取り」には懐疑的です。ハッキリ言えば、信じていません。それでも吉方が同じで、行く先が奥日光だったり奥飛騨だったりすると、旅行という意味合いで同行してくれたりします。
 「方位学」にはさまざまな流派がありますが、僕が「ある人物」から教わったのは、古代中国から続く方位学の理論「奇門遁甲」が元になっているものなのだそうです。かの諸葛孔明が使い続け、中国後漢末期から三国時代という長い時代に培われた、とされています。他には日本に於ける気学の祖と言われている園田真次郎が編み出したものもあるようですが、僕は知りません。
 「奇門遁甲」は気学の方位学で使われている九宮の吉凶判断の他に、十干、八門、八神、九星と呼ばれる項目や、東洋占術の「命術」と「卜術」の基礎知識がないと理解を深めることが難しいようです。
 とにかく、まずは自分の星を算出します。その方法はネットで検索すると出てきますので、それに従ってください。簡単に出ます。ちなみに僕の星は「六白金星」です。
 星の廻りは毎年違うので、毎年新な年盤・月盤・日盤(これらもネットを検索すると出てきます)から吉方位とその時間を割り出し、その時間にその方位の場所に行き、可能ならその場所で湧く自然水を戴いてくるのです。流派によりますが、ネット上ですべてまとめて調べられるサイトが幾つかあります。検索してみてください。

 この「お水取り日記」をまとめるのに際して、協力してくれた編集者のS氏から、以下のような質問がありました。

1 お水取りを知ったのはいつ?
2 お水取りってそもそも何(歴史も含めて)? 
3 なぜお水取りを信ずるに至ったのか?

 これらは既に書きました。

4 お水取りをするようになって、何かが変わった?

 正直言って、始めた頃は御利益がある実感はありましたが、今現在はというと、情勢に流されているという感じになってきました。
 今、出版状況は悪化する一方です。以前は吉方取りの御利益(と信じていました)で出す本すべて増刷がかかって順風満帆だったのですが……新型コロナ禍の影響も加わって、エンタメ文庫の主戦場たるエキナカ・駅近書店の閉店が相次いだことで、冬の時代です。増刷は滅多にかからず、初版部数も減り続けています。しかし……もうダメか、と頭を抱えていると、新しい仕事が舞い込んだり、不意の増刷が決まったりして、なんとか食いつないでいます。これが、御利益なのか、我々自身の努力の成果なのか、よく判りません。

5 お水取りの作法
6 お水取りに必要な容器
7 お水取りの方角・日時はどこで知る?
8 お水取りで取水した水をどう使っている?

 僕は「方位学」に関して、ズブの素人です。教わったことをただただ実行しているだけで、何がどうなってそういう判断が出てくるのか、全く判りません。ただ、法則に従って割り出されることに従っているだけなので、方位学について僕がなにかを述べるのはおこがましいし、正確なことを述べる自信がないので、それについては僕が使っている参考書をご紹介します。
「九星開運手帳」
「九星開運歴」(カレンダー)
 いずれも千葉の「泉妙易占学院」(https://www.senmyou.co.jp)が発行しているもので、割り出しに必要なデータはすべて載っています。
 「お水取りの作法」に関しては、お水が取れる時間と方位を割り出してから、その地に「安全に飲める水」が湧いているかどうかを調べます。水道水ではなく湧き水です。「日本の名水」のような本やサイトに、飲んで安全な自然水が紹介されていますので、そこで調べます。さらにアクセスも調べます。とんでもなく山奥で人跡未踏の地には行きません。深夜の場合は特に安全な場所に限定します。宿泊施設(と、その付近)で井戸水が汲めるところや、温泉を直接飲めるところもありますから、そういう宿も検索の対象になります。
 神社の境内に「御神水」が湧いている場合もあります。これが第一候補ですが、有名な場所だと物凄く混んでしまう可能性があります。休日のお昼時の有名な場所は、かなり混み合います。大きなタンクに大量の水を採る輩もいます。こういう場合、時間内にお水が戴けない可能性があるので、僕は避けます。
 お水取りの理想的なパターンは、
「その時間までにその場所に着き」
「先に当地の神社にお参りして」(中国で生まれた方位学なのにどうして日本の神社なのかという疑問は湧きますが、「神社には『よい気』が集まっているし、その土地の氏神様に挨拶するのは自然なこと」と言われて、そんなものかと納得しました)
「その時間内にお水を戴き」
「その場で一口飲んでボトルに入れて」
「その翌日から8日間かけて飲む」
というものです。飲む量はコップ半分くらいでいいそうです。どうしてそうなのかは当然、知りません。日本の芸事一般のように「こうだからそうなのだ」というカタチで、理論は飛ばして納得しました。勉強すればその仕組みや原理は判るのでしょうが、僕は勉強していませんので。
 お水を入れる容器は、洗ったペットボトルを使っています。特別な容器は不要です。夏場は保温水筒を使います。
 煮沸しなければ危険で飲めないような水は健康に悪いので、戴きません。東京近郊の水は農薬が含まれている可能性があるので、用心しています。なるべく水質検査済みの「大丈夫なお水」を貰ってきます。
 「お水取り」の時間が早朝の場合、交通機関を使うと辿り着けない時は先乗りして当地で泊まります。お昼とか夕方とか夜の場合は、お水を戴いた後、可能ならばその土地で一泊して、温泉に入ったりその土地の食べ物を食べます。時間もお金もない場合は、帰ってきますが。
 という感じです。
 いろんな星の巡り方によっては、お水が取れない場合があります。そういうときは、当然ですが、お水は取らずに、その地で2時間(最低でも40分。どうして2時間とか40分なのかは判りません)滞在して、帰ってきます。その地のファミレスやファストフード店で仕事をしたり本を読んだりするか、街をブラブラ歩いたりして時間を潰します。
 以前はその地のお砂を少し貰ってきたり、その地に五百円玉や水晶球や願い事を書いた人形の紙や木片を埋めたりしたこともありましたが、今は止めました。理由は、その土地の砂を戴いてくるのも、何かを埋めてくるのも、氏神様に対して失礼だという話を神社の神主さんに伺ったからです。

9 お水取り情報のネタはネットで(無料で)調べられる?

 その年の年盤・月盤・日盤は「気学」とか「方位学」「吉方」などのキーワードで検索すれば出てきます。これは基礎データなので、いろんな流派でも共通です。これに、「歳破」「本命殺」「本命的殺」五黄殺」「暗剣殺」という「五大凶方」や星の「相性」「相克」を加味して吉方位を出しますが、ここから先の「判断」は、流派によって違いが出ます。僕は前述した「泉妙易占学院」の会員になって毎年、データを貰っています。自分で調べる手間が省けるので便利です。

 前置きはこれくらいにします。
 では、僕が実際に「お水取り旅行」「吉方取り」をした「日記」をぜひお読みください。きっとツッコミ処が満載ですよ。撮った写真は、その日の本文の後につけてあります。


【いざ本文! お水取りに東奔西走】

●2018年

7月16日/大吉方御水取り旅行で大垣へ

 6時45分起床。
 快晴。
 朝のモロモロを済ませて、アサメシはイングリッシュマフィンに6枚切り食パンのトースト、ゆで卵、牛乳。
 本日は大垣へ「大吉方御水取り旅行」に行くが、お水が取れる時間は17時~19時なので大垣には18時に着くように予定を組んだ。今回、相方とは方位とスケジュールが合わなかったので、おれの単独行。
 大垣というと、以前は「東京発大垣行き夜行列車」が走っていて、今は臨時列車の「ムーンライトながら」が走っているはずだ(注 「ムーンライトながら」は2020年の夏に廃止された)。
 出発するまで仕事。しかし……本日、京都と岐阜は日本でいちばん暑くなるらしい。
 相方から「第2章」のメモが届く。それが刺激になって。いろいろイメージが湧いてきた。
 相方のアイディアを取り込んで、「第2章」を再構成。
 そろそろ時間になったので、シャワーを浴びて荷造り。リュックに荷物を詰め込もうとしたがギチギチになりすぎたので、ボストンバッグに詰め直す。
 くーたんに留守番をお願いすると、「にゃ~ん」とお返事。
 12時30分、外出。
 北千住駅まで来て、血圧の薬を忘れたことに気づいたが……1日くらい大丈夫だろう。フィクションの世界では「死亡フラッグが立つ」パターンだけど、まあ1日だけだから。
 12時49分の品川行き特別快速で、東京駅。
 駅弁を買おうと思ったが、日本中の駅弁が集まる売り場は大混雑していたので、敬遠。新幹線改札内の店で買って、14番線プラットフォームへ。 エアコンの効いた待合室でしばし待って、「ひかり515」が入線したので、乗車。
 定刻に発車。
 隣の席は小田原まで空いていた。品川を出たところで駅弁を広げる。
 車中で少しでも仕事をしようと思ったが、新幹線車内に飛んでいるWi-Fiは公衆無料Wi-Fiではないのね。
 MacBookで使えるWi-Fiは飛んでいないので、それを確認しただけで仕舞う。Wi-Fiが使えなくても仕事は出来るんだけど、久々の新幹線が嬉しくて(コドモだね!)車窓を見る方がいい。
 曇っていて富士山は見えず。
 三島からずっと曇っていたが、名古屋に近づくと晴れてきた。
 15時17分、名古屋着。新幹線のドアが開いた瞬間にもわ~っという空気が。
 東海道線に乗り換えて、15時30分の米原行き快速で、大垣。
 大垣は東海道線の他に養老鉄道と樽見鉄道が乗り入れているのでローカル私鉄マニアにピッタリの土地柄。しかし今回は乗っている暇はない。

 駅前のアパホテルにチェックイン。
 部屋は、狭い! まあ、安いビジネスだし、必要なモノは揃ってるし、文句は言えないか。
 シャワーを浴びようかと思ったが時間的にハンパになったので、止めて、ロビーへ。
 大垣に何度も来ていてこの地にとても詳しいライターの加藤文香さんと合流して案内して戴く約束。
 16時50分に文果さんがロビーに現れて、大垣八幡宮へ。大垣駅南口の近く、大垣城の近くにある。
 ここは本当に素晴らしい神社で、惚れ惚れした。
 神社の脇には水門川(大垣城のお堀だったらしい……清流!)が流れている。
 広々した境内を歩いて、まずはお参り。地元の人たちに親しまれて愛されている神社だというのが伝わってくる。境内にはとても素晴らしい空気が流れているように感じた。(写真1)


 そのあと、境内に自噴する豊かな泉から、お水を戴く。物凄い水量で、冷たくて、とても美味しい、素晴らしい水。(写真2)


 八幡宮の隣にも神社があって、行ってみると金毘羅さんだった。しかし拝殿はなくて、跡だけが残っている。
 とても可愛い猫がいて、ゆっくり近寄ってみると、猫はおれに親愛の情を表してスリスリしてくれてごろんと寝転んだ。たぶんメスだ。お腹を撫でると気持ちよさそうにしている。近隣の人たちに愛されているのがよく判る。
 そのあと、文果さんがもう一ヵ所の泉に行くと言うので、お付きあい。
 大垣の南口から延びる商店街は、木更津に似ている。ハッキリ言えば、シャッター通り。北口に大型量販店があるせいだろう。こういう風景は寂しい。
 もう一つの泉も豊富な量の水が湧き出していて、ここの水も冷たくてとても美味しい。
 水が豊かな街はもゆとりが感じられて、とても素晴らしい。
 近くの焼き鳥屋さんに惹かれるものがあったので、寄り道。
 生ビールに、焼き鳥のネギマ2本とアスパラベーコンを食べる。
 美味い!
 ここで明日の相談。暑いし3つの神社が点在しているので、レンタカーを使う事にする。ニッポンレンタカーの半額近いバジェットを使うことにして、お店からネットで予約。一番安い軽を予約したが、カーナビが付いていなくてもスマホがカーナビ代わりになるから、まあなんとかなるだろう。
 駅前は整備されていて、豊かさを感じた。
 そのあと、「18時までにオーダーすればドリンク半額券」を持っていたので、アパホテルにあるお店に移動して、夕食。
 ビールにライムサワー、炙り朴葉味噌、豚バラキムチ、湯葉サラダ、山菜の天ぷら、フライドポテト、鮎の朴葉味噌焼きなどなど。満腹。〆はナシ。
 明日の集合時間を決めて、解散。
 おれは部屋に帰るが、かなり酔ってしまったので、ベッドにひっくり返って、しばし休息。
 22時ごろに大浴場へ。最初は貸し切り状態で一人で寛いでいたら、あとから二人入ってきた。露天風呂もあるが、天井がないだけ。
 しかし、いい湯だった。
 部屋に戻って、汗が引くまで部屋のテレビを眺めて、23時43分、就寝。


7月17日/岐阜の金運三神社巡り〜帰京

 6時過ぎ起床。
 エアコンが寒いくらい効いていたので、朝風呂朝シャワーの必要はない。
 朝食は7時から。
 それまで仕事でも……と思うが、書けたのは昨日分の日記のみ。
 その後、「第二章」の構成を少し整理する。
 7時過ぎに朝食会場の、昨夜飲み食いしたお店へ。
 和朝食のおかずがズラッと並ぶ「いわゆるバイキング」形式。
 スクランブル・エッグにベーコン、ほうれん草のお浸し、肉じゃが、和風スパゲティ、など9種類のおかずを取り、ご飯に赤出汁の味噌汁に海苔。
 大変美味しい。特にスクランブル・エッグが半熟でとても美味。
 2回戦は、トーストにコーンフレーク、ヨーグルト、オレンジジュースにコーヒー。
 今回は朝食付きのプランにしたが、別料金だと1030円らしい。それだけの価値がある朝食だった。
 アパホテルは経営者がウヨクだけど、ホテルとしてはリーズナブルで、いいと思う。部屋には特定の思想傾向のある小冊子が置いてあるが、ヒマな出張サラリーマンがこれを見て感化されないことを祈りたい。
 部屋の窓からは大垣駅北口方面が見える。大型量販店が幾つもあり、広い駐車場もある。そちらに客が吸い取られて、昔からの南口に伸びる商店街が寂れているのかな?
 文果さんとの待ち合わせは、大垣駅改札口に9時30分。まだ7時30分なので荷造りを済ませても時間があるので、少しだけ仕事。
 が。
 昨日戴いたお水、冷蔵庫に入れておいたのだが、アパホテルは電気代節約のために、客が冷蔵庫のスイッチをオンにしなければならない。それを知らなかった。
 9時15分頃にチェックアウト。追加料金は発生しない。
 改札で文果さんを待っていると、少し遅れると電話が入った。
 じゃあ乗る予定の岐阜方面行きの電車(大垣始発)に乗って席を取っておきます、と返事。
 少しして、文果さん登場。部屋で仕事をしていてノートパソコンがうまく終了出来なくて手間どったらしい。
 10時前に岐阜到着。10分ほど歩いて、バジェットレンタカーの営業所へ。
 日産の軽自動車を借りたが、カーナビは付いていたので安心。
 しかし、クラリオン製のカーナビが、すこぶる使い勝手が悪い。行く先の登録がどうしてもできないので、営業所の人にキレてしまった。いかんいかん、いかんぞう。
 なんとか目的地の登録は出来たが、音声案内をしてくれない。普通は「あと300メートルで右折です」と声が教えてくれるのに、喋ってくれないので、ナビの画面をチェックしながら運転しなければならない。これって危険だと思うなあ。なんどか道を間違えてしまったし。
 本日は、岐阜にある「金運がよくなる三神社」を回る。
 まず先に、一番遠くにある「三光稲荷神社」へ。この神社は犬山市の犬山城の近くにある。
 事前に調べると39分で到着するはずだったが……出発に手間どったりして、1時間掛かって、11時14分に到着。どういうわけか裏道をえんえん走らされた。
 三光稲荷神社は、犬山城区域にあって、完全な観光地。

 銭洗い池で手持ちのコインを洗う。(写真1)


 お神籤を引いたら「大吉」。
 隣接する「針綱神社」「猿田彦神社」「犬山神社」にもお参りする。
 しかし……言うまいと思えど今日の暑さかな。
 とにかく暑い。日差しが痛い。
 国宝犬山城には行かず。
 犬山市は思った以上に遠かった。この段階で1時間押している。12時には岐阜市に戻っている予定だったのに……12時4分、発車。
 途中どこかいい店があったらそこに寄ってお昼にする。
 20分ほど走って、進行方向左側にある「パスタ・デ・ココ各務原三ツ池店」に入るが、ちょうどピーク時だった。頼んだモノがなかなか出て来なくてヤキモキ。
 注文したのは、「ミラカン」というソーセージやタマネギなどを炒めたスパゲティにトマトソースがかかったもの。これはもう、焼きうどんですな。
 ミラカンとは、ミラノ風カントリー・スタイルという意味らしいが、どの辺がミラノ風でカントリーなのか、全く判らない。
 しかし、量が多くて残してしまった。
 で、再び岐阜市に向かうが、文果さんがカーナビのツマミを触ったら、突然カーナビが喋り始めた! いったいどうしたんだ?
 ああ、ナビが喋ってくれると、凄くラクだ。
 そのあと42分かかって、岐阜市にある「伊奈波神社」に到着。
 ここは荘厳な雰囲気で、自然と背が伸びる。
 境内に滝が設えてあり、とても美しいけれど、風格と厳しさを感じる。(写真2)


 お神籤を引く。「末吉」。
 即移動。本当は、もっとゆっくりしていきたかった。
 少し走って、本日最後の目的地、「金(こがね)神社」。ここは「プレミアムフライデー」の日だけに授与される「金の後朱印」と「金のお守り」が大ヒットして、その日には3000人の行列が出来るようになったんだとか。
 境内近くに車を止められず、近くの駐車場に駐めて、お参り。
 お神籤は「大吉」。
 ここで14時30分になったので、車の返却は文果さんにお願いして、岐阜駅で降ろして貰う事に。
 いやもう、暑い。汗が止まらない。タオルは汗でびしょびしょ。
 岐阜駅に大きなお土産屋があると思ったのに、ない。いや、駅ビルの上の方に行けばあったのかもしれないが……。
 小さな土産物屋があったので、「フルーツ大福」と「わらび餅」を相方のお土産に買い、予定より1本早い14時53分発の新快速で名古屋へ。
 幸い座れた。
 名古屋では、トイレに入ってTシャツを着替える。かなり汗臭くなっていると思うし、自分が気持ち悪い。
 早めに着いたので、立ち食いきしめんでも、と思ったが、そんな気は起きず。駅弁も買わず。柿ピーとお茶を買って、15時42分発の「のぞみ232」に乗る。
 隣の通路側の人を気遣って、座ったっきり。
 車中で「きらクラ!」の録音を聞こうと思ってたが、そんな元気はナシ。
 とにかく暑い。冷房の効いた車内で、やっと冷えてきた。
 柿ピーを食べて冷たいお茶を飲んだら、眠くなってきた。
 ウトウトしていると、もう小田原を過ぎて新横浜。
 お隣も終点の東京までだった。
 無事、東京に帰り着いて、ホッとしたけど……せっかく岐阜まで行って、大垣ともどもいいところだなあ、歴史を感じるなあと思ったのに、時間がなくてオセオセだったのが悔やまれる。どうせなら、もっとゆったりと神社を回りたかった。
 おれの予定に合わさせてしまって、同行の文果さんには申し訳ないことをしたと思う。彼女はもっとゆっくり神社を回れたのだから。
 とにかく早く帰り着きたい一心で、北千住に到達。
 18時3分、帰宅。
 くーたんが迎えてくれて、ホッとした。
 室温は23度。おれという発熱体がないし、窓にはシェードを下ろしたから。
 くーたんを抱っこして留守番のお礼を言う。
 荷解も早々に、シャワーを浴びる。もうとにかく、汗みどろだった。
 そのあと再度外出。くーたんが「行くな!」と強く主張。せっかく帰ってきたのにまた出かけるのか、と。ご飯食べてくるだけだから。
 北千住ルミネで相方と夕食。
「比内地鶏の店」で親子丼を食べるが、疲れた身体に親子丼の優しい甘さがしみじみと効く。
 買ってきたお土産と、3つの神社で相方用に貰ったお神籤を渡す。

 20時12分帰宅。

 もう何もする気が起きない。
 だらだらとテレビを観て、録画した「月曜から夜ふかし」を見て、23時36分、就寝。


10月17日/松本お水取り旅行

 7時過ぎ起床。
 曇り~晴れ。
 「まんぷく」を見る。
 朝のモロモロを済ませて、アサメシはトースト1枚にゆで玉子、リンゴ1つに牛乳とコーヒー。
 仕事開始。
 今日は午後に出発して松本まで行く。それまでに少しでも進めておかねば。
 けっこう調子よく進むので、中断するのがもったいない。
 それでも、11時ごろに風呂に入って身支度を調え、荷造りもして、くーたんに留守番を頼み、12時過ぎに外出。
 しかし、ドアの鍵を締めたかどうかが不安になって、引き返して確認。鍵はきちんと締めてありました。
 上野東京ラインの特別快速が来たので、東京経由で新宿。
 新宿駅で駅弁を買い、早々にプラットフォームへ。
 松本行きの「スーパーあずさ19号」は到着したが、車内清掃でなかなか乗車できず。プラットフォームにある弁当売り場で「助六寿司」を買い足す。
 発車15分前にドアが開いたので乗り込んで、早速弁当を広げる。山形牛の焼肉弁当。わさびで食べる。これはなかなか美味い。
 と、キャスター車に荷物を載せてゴロゴロ運んで来たサラリーマンが、車内で「作業」を始めた。荷物を段ボール箱に詰めてガムテで封をする。なかなか大変な作業らしくてえんえんやっている。会社でやる時間がなかったのか、乗車時間を活用するためか。そのあとデッキに行って電話したりと獅子奮迅の働き。しかし、関係ないおれたちにはちょっと迷惑。
 おれは弁当を食べながら、録音した「きらクラ!」を聴く。9月放送分の松本隆がゲストの回。
 薬師丸ひろ子が歌った「ウーマン」(映画「Wの悲劇」の主題歌)が会心の出来で、この世とあの世の間のような感じ、というので、流れるかなと思ったら、流れず。しかし歌詞を調べて読み、落涙。この歌は素晴らしい。
 そして、松本さんが感動したという、カザルスが弾いた「鳥の歌」(「私の故郷の鳥は、ピースピースと鳴くのです」とカザルスが言った有名な言葉も紹介)に歌詞を付けたものが流れた。これは大竹しのぶのアルバムのために書いたものだが、流れたのはEPOの歌。しかしこれも素晴らしくて、聴いていて落涙。
 弁当のあと、積ん読状態だった「MacFan」3冊を読む。ここしばらく、落ち着いて雑誌を読む気分ではなかったのだ。
 以前は「MacPeople」を定期購読していたのだが、実用的な記事は「MacFan」のほうが数段優れていた。それでも「MacPeople」を取り続けていたのは、あの雑誌の同人誌的な雰囲気が好きだったから。しかし売れなくなったせいか、誌面がどんどん変わっていって駄目になり、見切りを付けて「MacFan」に乗り換えたところで廃刊になってしまった。
 読み終わったら、甲府。そこからは車窓を楽しむ。
 中央高速が離れたり寄り添ってきたり、山の景色や渓流が美しい。
 定刻より5分遅れ(行き違う電車が遅れたため……あれ? 中央本線って複線じゃなかったっけ?)で松本着。
 駅の観光案内所で地図などを貰って、今夜の宿「松本ツーリストホテル」へ。
 ホテルのサイトを見ると、新館は有線LANと書いてあったのでフロントで確認すると、「無線と有線、両方あります」とのこと。
 部屋はアパホテルより広くてなかなかいい。
 部屋に入って荷物を置いたが、モーレツに眠い。このままベッドで寝てしまいたいほど。
 しかし、17時過ぎ、外出。

 目的は「お水取り」だ。大吉方ではないけど、今回のチャンスを逃すと来年2019年はお水を取れないので、今回、頑張ってやってきた次第。
 15分くらい歩いて、パワースポットらしい「四柱神社」にまず、お参り。水が豊かな街は、美しい。街がゆったりしている。(写真1)


 iPhoneで写真を撮ると明るく写ってしまうけど、実際はもう夜に近い。

 四柱神社の近くに、美味しそうなカレーの香りが漂うお店があって、とても美味しそうなのだが、まだ腹は減っていないし、今回最大の目的も達成していないので、我慢。また松本に来る事があったら、絶対この店で食事しよう!
 四柱神社から15分ほど歩いて、有名な「源智の井戸」へ。本当は「源智の水源」に行きたかったが、ちょっと遠いし、もう暗くなったし、この井戸は一番有名なところだから、いいでしょう。
 夜の松本の、裏通りは、とても幻想的で魅力的だ。美しい。雰囲気がある。
 大垣もいい街だけど、松本も素晴らしい。外国人の観光客も多い。
 裏通りをしばらく歩いて、「源智の井戸」、到着。(写真2)

 誰もいないので、ゆっくりお水を戴く。
 井戸の説明書きとかを読んでいると、大量のペットボトルを持ったおじさんが登場。100本くらいあるペットボトルに水を入れ始めた。商売にしてるのかな?
 で。
 目的は達成したので、メシ。
 ホテルの1階にある店で済まそうかと思ったが、相方にお土産を買うこともあり、駅へ。
 駅ビルの土産物屋で美味しそうな林檎パイを買い、その上の階にある「松本からあげセンター」が美味しそうだったので入る。
 山賊焼きが名物らしいが、ハーフサイズの定食を頼む。
 出てきたものは「チキンカツ」。いや、「チキンのてんぷら」。
 美味い。何もつけないとちょっと物足りないのでマヨネーズをつけると非常に美味。
 食べていると食欲が出てきて、少し足りない気分なので、「鶏ラーメン」の小を頼む。これも美味い。「小」のはずなのにたっぷりあった。
 20時前に宿に戻り、仕事をしようと思ったが、ちょっと疲れたのでベッドに横になって、「きらクラ!」を聴く。ふかわがお休みでヴァイオリニストの三浦さんが代打の回。大河ドラマ「真田丸」のテーマを弾いた人だ。久々に「真田丸」を聴いて、モーレツに懐かしさが込み上げる。そんな昔のことでもないのに……。
 しかしこの「真田丸」は面白かった。毎週の放送をワクワクして待ち、BSの放送を見て地上波の放送を見て土曜の再放送も見たりした。毎回趣向を凝らしていたし、人物の動きも面白いし……本当に素晴らしい大河ドラマだった。三谷幸喜だからと、まったく理屈にならない理由で否定する人物とFacebookで喧嘩して絶縁したしなあ。
 Facebookと言えば、あの大傑作「カメラを止めるな」を貶した某人物の発言を読んで、しばらくFacebookとは距離を置くことにした。映画の感想は人それぞれで、すべての人が称賛する映画なんかこの世に存在しないと思うけれど……常々、世情に一家言を放って敬意を持っていた人物にしては乱暴な貶し方にがっかりしたのだ。
 だからと言ってそれに反論を書くような野暮はしないが、その代わり、他人の書き込みに反応しないことにする。おれの書き込みにコメントしてくれた場合は丁寧に応じるけれど。
 Facebookを始めて、これに使う時間がけっこう多い。昔のニフティサーブなんか、仕事もしないで深夜まで書き込みばかりやっていて、チャットまでやっていた。それでグッタリして仕事をした気分になっていたという本末転倒も甚だしい中毒状態だった。しかし、これではいかん。もう60歳。残された時間はそう多くはない。
 22時過ぎに聴き終わり、23時に風呂。このホテルは一つしかない大浴場が、時間帯によって男湯と女湯が交代する。男湯は23時から。
 部屋のバスに入って済ませてしまおうかと思ったけど、せっかくだし。
 なかなかいいお湯(温泉ではない)だった。
 部屋に戻って、コンビニで買ってきた缶ビールを開ける。
 酔っ払って爆睡しようという魂胆だが……どういうわけか、酔わない。目が冴えてしまった。かと言って起きて仕事をするという感じでもない。しかし眠くならない。
 困ったね、どうも。
 予定としては早起きしてアサメシまでに仕事をしようと思っていたのに……。
 なんとか1時頃には眠りに落ちた。


10月18日/正味23時間の旅だったが……

 6時の目覚ましで起きる。
 いつもは目覚ましが鳴る前に目が覚めるので、今日も5時くらいに目が覚めるんじゃないかと思ったのだが……。
 眠りに就いたのが遅かった。で、眠いので、目覚ましを6時30分にセットし直してもう一眠りしようと思ったが、15分後に起床。
 曇り~晴れ。
 シャワーを浴びて髪を洗い、着替えをして荷造りをし、昨日分の日記を書く。
 すべて書き切る前に7時20分になったので、朝食会場へ。
 1階のお食事処は狭いようで広い。和食と洋食が並んでいて、メニューは少ないと思っていたのだが、そうでもない。しかも、美味い。
 いつもならけっこう粘っていろいろ食べるのだが、今朝はそんなに食べられないし、8時までに部屋に帰って「まんぷく」を見なければ。
 小さなお茶碗にご飯2杯、スクランブル・エッグに肉団子、とろろ、ワサビ葉の佃煮(?)、生姜の煮物(?)、各種漬け物と味噌汁。すべて美味い。
 このホテルの朝食はとても気に入った。松本に来ることがあったらまた泊まりたい。
 オレンジジュースと牛乳をコップに1杯ずつ飲んで、部屋に戻る。
 MacBookAirを閉じてバッグに入れて荷造り完了し、「まんぷく」を見る。
 8時25分、チェックアウト。ホテルから「松本バスターミナル」まではゆっくり歩いて10分足らず。シャカシャカ歩けば5分。
 8時50分発の高速バスに乗る。
 松本というところは、左右(東と西)を山脈に挟まれて、遠くに霞んで高い山が聳えている。
 以前、黒部ダムというか関電トンネルの取材で夜行に乗って信濃大町で朝を迎えたとき、夜の間は判らなかったが、明るくなると、目の前に屏風のように巨大な山が出現したのには驚いた。
 こういう環境で育つと、海の街で育った場合とは少なからず違いが出てくるだろうなあ。
 しかし、トシを取ってくると、何故か、この山の風景が物凄く美しく崇高に感じるようになってきた。
 車内では仕事が出来ない。結構揺れるので、MacBookAirの画面を見ていると酔ってしまう。
 録音した「きらクラ!」を聞こうと思ったが、なんとなく、静かにしていたくなったので、聞かず。
 ネットで予約したこのバスの便の詳細を読み直していると、ヤバいことに気づいた。
 新宿まで買ったはずなのに、何故かその手前の「中央道日野」で下車することになっていた。
 どうりでバス賃が安いと思ったんだよなあ。
 高速道路の日野バス停からモヨリの駅までの足を調べる。
 徒歩7分。歩けない距離ではないけど……一番便利なのは、このまま新宿まで乗り越すこと。
 双葉サービスエリアで休憩があるので、その時に運転手さんに乗り越しをしたいと申し出る。こういう客は滅多にいないようで、車内での処理に手間どった様子だったが、なんとかなった。550円の乗り越し運賃は高いのか安いのか?
 とにかく、そのまま新宿まで乗られて、予定より早く到着。12時過ぎには新宿駅にいた。
 お昼時だが、腹が減らない。カレーとかハンバーガーとかラーメンとかチャーハンは食べたくない。胃が弱っている感じ。
 今日はバスに乗っただけだけど、なんだか疲れている。
 日暮里で常磐線に乗り換えて、北千住に帰還。
 くーたんのお出迎え。
 しかし、くーたんはデスクの上にゲロを吐いていた。キーボード(使わないときはタオルでカバーしてあるが)には影響はなかったが……。
 荷解きしてから、くーたんにご飯を出す。
 録音した「きらクラ!」9月23日放送分を聞きながら、今朝書きかけた日記を完成させて写真を挿入してアップロード。
 Facebookで、もうあんまり積極的に他の人のアーティクルには反応しないようにしよう……と言った舌の根も乾かないうちに早速、反応したくなる話題があって、ついつい書き込んでしまった。この話題を振った方は、自分が発信することがメインで、他人の書き込みはあまり注意深く読まないタイプ。この方も世相についてあれこれたくさん発言しているのだが、自分がリンクした記事もきちんと読んでなかったりする。まあ、他人のことは言えないので、批判はブーメランでおれ自身に返ってくる事も多いけれども。
 昔からディスプレイ上に表示されるネット書き込みは、きちんと読まれない宿命にある。その点、紙の本や新聞は、けっこう斜め読みしても読み落としは少ない。メディアの特性の違いなんだろうけど。
 なんだかんだで、一仕事やり終えた気分になってしまった。
 疲れているのか疲れていないのかよく判らない。なんか、内臓が疲れている感じ。こういう時は食欲がないんだからメシを抜いた方がいいのかも。
 結局、お昼を抜いてしまったので、凄く空腹になってきたが、「5時に夢中!」を見る。
 この番組は今日で3333回らしい。それで、6666回になったとき、どんな放送をしているかを推測する企画があったが、一番面白かったのはご当人も言っていたが、中瀬親方の老けた姿。 食事に出る。
 くーたんのキャットフードとサプリを買わなければならないので、北千住東口へ。
 キャットフードを買ってから、「レストラン三幸」へ。ハンバーグを食べようかと思ったが、豚生姜焼きとエビフライの盛り合わせ定食にしてしまった。
 美味い。ここはやっぱり美味しい!
 キュウリとおにぎりを買って帰宅。
 やっぱりさっきの定食だけでは足りなかった。シーチキンのおにぎりを食べ、リンゴを食べる。
 糠床をかき混ぜてから、キュウリ4本を漬ける。これは古漬けにしないで、普通の状態で食べようかな。
 なんだかんだで22時を回り、風呂に入る。
 ゴミ出しをして、今日の分の日記をあらましを書く。
 23時40分、就寝。


●2019年

4月16日/忙中閑あり成田山

 7時起床。
 晴れ。富士山が見える。
 パリのノートルダム寺院が大火災。修復工事中の出火らしい。街のシンボルが燃えてしまうのは、パリ市民にとっては堪らないことだろう。
(割愛)
 今日は、久々に成田山に行く。数日前から何故か「成田山にお参りしたい」と気分が強くなっていた。
 11時53分北千住発の常磐線~成田線の成田行きに乗る。
 京成線で成田まで行くと、町中を走るので味気ないけど、成田線は車窓を楽しめる。
 グリーン車が付いていたら奮発しようかと思ったけど、普通車のみ。まあ空いていたけど。

  成田には、「お水取り」で何度か来ているが、夜間に2時間いて帰ってくるようなことばかりで、昼間の参道をゆっくり歩くのは本当に久しぶり。この前来たのは10年以上前になるかも。
 参道をゆっくり歩く。
 暑い。成田の牧場で採れた牛乳で作ったソフトクリームを舐める。濃厚で、美味い!
 13時を回って腹が減ったので、参拝の前だが、先に昼メシにする。
 成田山と言えば、ウナギ。高級店も多いけど、中には安い店もある。ランチタイムにうな丼1800円という店を見つけてあったのだが、更に安い「うな丼&そばセット1600円」という「鰻福亭」に行くことにする。(写真1)


 出てきました!しかし……うな丼は「お試しセット」みたいな感じで、圧倒的に足りない。いやいや、1600円だから。
 うな丼自体はとても美味しかった。今度はきちんとうな丼なりうな重を食べよう。
 おそばは、上品な更科系。
 ウナギに未練を残しつつ、お店を出る。

 趣のある建物が並んでいるのは素晴らしい風景。
 新勝寺には外国人観光客も多い。
 しかし……躊躇らいつつも神社と同じように二礼二拍手一礼をする人が結構多い。これは外国人に限らず。
 まあねえ、神社の中でも独自のやり方(二礼二拍手一礼ではない参拝)があるところもあって、なかなかややこしい。「ここはお寺。神社にあらず。よって神社と同じようにやっては駄目」と片言の英語で教えてあげようかと思ったが、もうやってしまった後だし、新勝寺の参拝の仕方が普通のお寺と同じ(一礼して手を合わせる)方式なのか確認していないから、何も言わず。まあ、心が込めていれば信心は神仏に伝わるのであろう。
 お神籤を引くと「大吉」だった。なんだか天下を取れそうなお告げが並んでるぞ。
 境内の片隅に「出世稲荷」の看板を見つけたので、行ってみる。お稲荷さんと言うことは、神社だよね……新勝寺にあるけど神社だよね?。
 行ってみると「合掌一礼」の表示があったので、それに従う。
 後からネットで調べてみると、『お寺の境内にある神社への参拝は「二礼二拍手一礼」でなくお寺での一般的作法「合掌一礼」です』という記述があった。(写真2)


 しかし、暑い! Tシャツ1枚でも汗をかくほど。
 裏通りの道を、ゆっくりと駅に向かう。
 ハデハデな参道とまったく違って、普通の田舎町。それがいいねえ。静かで。
 帰りは京成で。
 お水取りとは違うけど、成田山ちょろっと旅。
 簡単に行けるし、もっと行くのもいいな。筑波山だって日光だって簡単に行けるんだけど。
 京成の車内で、「きらクラ!」の後半を聞きながら、「最終章」の展開を考える。午前中、名案が出なかったが、出ました!そうか、こうすれば良かったんだ! 上手くまとまるぞ。これは成田山のご加護か? 
 スーパーに寄って、16時頃帰宅。早速、構成をメモ。その後は、ついつい、ネット。Twitterで「四国新幹線」について、新幹線を愛する人に反論してしまった。愛するものについてじゃ贔屓の引き倒しをしてしまうのは人の常。だから、相手がこよなく愛するものについては反論すべきではない。ただ、その方のスタンスはやり取りをしている道中で判ってきたことなので……。とは言え、こういう事はしない方がいい。自分がされたら嫌なことなんだし。 
 ゴミ出しして風呂に入り、なんだかんだしていたらMacのバックアップが始まってしまった。これを強制中断させると、翌日の外付けHDDの調子が悪くなるので、バックアップが終わるまで、待つ。午前1時を過ぎて終わったので、就寝。

第2部へ続く……

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