先週に引き続き、『ニューコンセプト大全』を読んで
■初めに
先週、電通に存在する電通Bチームが織り成すニューコンセプト大全を読み、アウトプットをしました。
直近、現場では成果とは離れた部分でアイデア出しが求められる場面が増えてきました。
書籍購入者への特典やSNSでの特典など、またLINEでのユーザーとのコミュニケーションの仕方など含めて、色々な部分でのアイデアが必要となっています。
今までは、広告に関してや媒体を増やす際のアイデアが求められてきましたが、
まるで総合代理店の様に、今後はプロモーションの部分まで任せられる様になりつつあります。
御社のWebチームとして、先駆けでこの領域に入っていけているので、
より自分の思考の幅を広げるために先週から引き続き本書からのアウトプットをまとめていきます。
■書籍紹介
※割愛※
■プロセスを変える
一般的に物事を進めるには、順序があります。
広告運用であれば、ヒアリング→キーワードやクリエイティブの構成を練る→アカウントに落とし込むなどといった順序です。
しかし、時には正しいと思っていた順序が縛りを産みすぎてしまう事も考えられます。
電通の会議、日本人同士が会議している最中にあるロシア人の女性が放った一言
「どうして良い仕事をするのに、話し合うプロセスが必須なの?」
まだまだ企画の検討過程でディスカッションを挟む事で、アイデアを丸くしてしまっている事を彼女は示していたらしいです。
過去にも、DeNAでは決済の判断が遅く、一社員が企画したフリマアプリの企画を通す事ができず、メルカリやフリルを見て悔しい思いをしたとの事です。
以来、DeNAは経営会議での決議を取りやめて
企画→開発→リリース→経営会議といった流れにしたという事です。
この様に、既存の枠組みに縛られているとアイデアの幅は狭まる事がわかります。
今では閉店をした、日本で初のグラノーラ専門店『GANORI』は
物件を決めて、契約してから「何のお店を開くか」を決めた様です。
魅力的な物件とはいえ、博打に近い行動だと言えます。
現場でも、ある意味「会社組織」において順序を厳守し過ぎている傾向があります。
働いている中で、「この順序は変えた方が良いのでは?」という場面があれば、
進んで提言する事にします。
■#進化論
前回のレポートでは、#タグは独自のものを作る事で、
ブランディングに繋がる点を説きました。
ハッシュタグにも、ビッグワードとスモールワードの様な概念が存在すると考えられます。
例えば、単一の「#サッカー」です。
これは、
・サッカーが好きな人
・サッカー部の人
・サッカー経験者の人
…などなど
考えられるありとあらゆる層のユーザーがいます。
少し深堀ると
「#欧州サッカー好きな人と繋がりたい」などのタグも見受けられます。
これは、サッカーはサッカーでも、プレイや日本代表、Jリーグではなく
ヨーロッパに限定したコミュニティと言えます。
つまり、ハッシュタグでも大枠から小枠まで網羅していく必要があります。
いかに、小枠のハッシュタグで自社やサービスに近しいものがあるかをしっていて
網羅できるかはハッシュタグ戦術で勝つための秘訣です。
情報を探すユーザーからジャンルで繋がる事を意識する事で、SNSでの繋がりを強固にする事が可能です。
■新ジャンルを見つけるには大前提をひっくり返す
「おにぎらず」という言葉が少し前に流行りました。
文字通り、握らずにまるでクレープの様に具を包んでいく食事です。
玉子やハムなどの大きめな具でも挟む事ができ、一時期ブームを生みました。
また回らない回転寿司、これは注文された品が一直線のレーンによって真っ直ぐに届く仕組みです。これも、回るという大前提をひっくり返しています。
新潟県の北越急行は、超低速列車を開設しました。
通常1時間の片道が4時間になり、
トンネルの様子を細かく見れる点や景色をじっくり楽しみたい層に受け入れられました。
これは、乗り物は目的地により早く到着するものという大前提を覆し、別の意味をもたらした例になります。
北越急行の鈍足車両の導入には、ライバルであった北陸新幹線の新幹線開通が背景にあります。
スピードでは勝ち目がない状況となった時に、
ローカル線ならではの強みを考え、
地域活性化を目的とし、鈍足車両という決断に至ったのです。
開設当時はもちろんスピード重視だった北越急行も、時が変わり別の視点に目を向けました。
今現在を見た時に、現在の価値が不要だった。では、どうするか?これにより、イノベーションが生まれるきっかけに繋がります。
電通でも、まず大前提を出し合い、出た大前提をひっくり返す案を出す事で、
ビジネス創出を多く行っている様です。
斬新なアイデアを求められたら、
行ってみるのも悪くないかもしれません。
■脱ガチ思考
プロレスや野球観戦、当然と言えば当然ですが、競技そのものを目的に足を運ばれるケースが大半でしょう。
横浜DeNAベイスターズは、
活路を見出しました。これまで、野球観戦はいわゆる勝敗のみに興味関心を示す、ガチ勢の場として使われていましたが
調査をしてみると意外な結果がでました。
お酒を呑みながら、会話を楽しむ場として使われているのです。
つまり、上記は居酒屋か映画かといった他の娯楽の選択肢に含まれているというのです。
そこでスタジアム側では、
「ベイスターズ・ラガー」や「ベイスターズ・エール」などのオリジナルビールが販売されているのです。
一方でプロレスでは、音楽と合わせる事でアーティスティックな雰囲気にしたりと、従来のイメージを覆しています。
わかりやすいのはさかなくんです。
テレビなどでも取り上げられる一方で、
本業は東京海洋大学名誉博士・客員准教授という肩書きも併せ持ちます。
入口が小学生から大学生にまで、多岐にわたり話題を提供できるのは1つの才能でもあります。
多くのサービスの場合、プロやガチ勢を狙いがちですが
少し裾野を広げることで、ビジネスチャンスは眠っているのかもしれません。
ディープなファン意外にも、ファン層を明確に区切りわけて、都度サービスを提供していく姿勢も拡大の為には必須と言えます。
■まとめ
aじゃなきゃbができない。
できない事を言い訳に、物事を進めない場面は仕事の場で多くあります。
正直、「無理じゃないか」という一言で片付けてしまう事もあります。
そんな時に、逆境の思考や柔軟な発想があれば
ビジネスの飛躍や拡大に尽力できると感じました。
方法を知らないのではなく、知っていくそして作っていく努力を行い、
自分でノウハウなどを積み立てる必要があると感じました。
■具体的TO DO
・クライアントの業界の大前提をリサーチ
・#タグの大枠→小枠を理解
・既存のプロセスを変えてみる
(アカウント構築の順番など)