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パーキンソン病 【3/3】 鍼灸治療
こんにちは
今日で3回目になりました。過去のはこちらからどうぞ
今回はパーキンソン病の鍼灸治療について考えます。
鍼灸治療でできること
そもそも第1選択は薬物治療になります。パーキンソン病は進行性であり症状が回復するということは今のところありません。そのため鍼灸治療でできることと言えば
薬物の量を減らせるようにする(これ以上増やさない)
筋の過緊張を緩和
QOLの向上
このあたりを意識しています。
もちろん病期によってもできることできないことあります。ですが初期段階のほうが治療の結果は良い気がします。
QOLの向上とは便秘であったり睡眠障害の影響により生活に支障がでてしまうのでそれを防ぐ目的で行います。便秘や睡眠障害やうつなどの鍼灸治療に関しては今後まとめていきます。
一番大事なことは鍼灸治療の目的を決めることです。そのためにも前後の評価、経過をしっかり残しておきましょう。
パーキンソン病の筋緊張緩和の鍼灸治療
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特に頸部の筋硬直は強い方が多いですよね。そのため振り向けない、頭が傾いているなどの症状があり、その結果、姿勢不良や疼痛が起こるなどの原因にもなったりします。
そのため筋緊張を緩和するだけで症状や疼痛が改善する場合があります。
狙う経穴についてまとめます。
パーキンソン病 ー経穴ー
まとめると以下の通りです。(一例)
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固くなりやすい部位に置鍼を行いましょう。ただし注意があります。
感覚が過敏になっているケースがあるので刺激量に注意
振戦などが起こり置鍼中に深くなってしまう場合がある
特にこの2つに気をつけましょう。絶対に目を離さないようにしてください。
感覚が過敏になりやすいのは頸部です。響きなどあるとめまいやだるさを誘発してしまう可能性もあります。丁寧な治療を心がけましょう。
僕は過去に曲池か手三里あたりに置鍼中に少ししてから急に手が震えだしました。少し気がつくのが遅れてしまい、鍼が曲がり抜けなくなりそうになりました。
あのときは焦りましたね…
というようなこともあるので絶対に目を離さないようにしましょう。
パーキンソン病の鍼灸治療でできることーまとめー
病気そのものを治すことはできないが鍼灸治療では随伴症状などを抑えたりQOLの向上にも役に立ちます。その結果服薬が減ったり、維持することが可能です。
特に筋緊張の緩和をすることで運動障害や姿勢障害の軽減、ADLの向上が見込めます。
治療は早期から行い、症状が強く出るまでの時間を伸ばすようにしましょう。
また重度の方に関しては随伴症状の軽減を目的にしましょう。
もう一度言いますが、パーキンソン病の鍼灸治療で大事なことは治療の目的を決めることです。この記事が参考になれば幸いです。
パーキンソン病と頭皮鍼
僕はYNSAも治療に取り入れたりしています。が、たしかに頭の反応も多く見られますが頭皮鍼をやったからといって症状が取れた!のような確実なことは言えない状況です。
もう少し勉強し、良い結果が出ましたらこちらでまとめていきます。
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