note blog #10 今のカラダはあなたの歴史がつくる
ツキモリです!
とある医師のFacebookの投稿を読む機会があり、このご時世の話題を綴っている投稿なんですが、はじめはさらっと読み進めていたのです。でもあとでその文言が気になり何度も読み返してしまい、blogに書き留めておこうと思いたちこちらへ。
日常の中の選択
病気への向き合い方に関しての投稿でした。
例えば、ワクチンを打つか打たないか、病院にかかるかかからないのか、そういう選択を人は何かの情報や経験をもとに判断して決めています。
それが家庭の環境からか職場なのか、影響を受ける人の言葉からか、はたまたメディアからの情報なのかは分かりません。
その先生はこう仰っていました。
今まで教育を受けてきた知識や経験、または生き方や考え方がその選択に至ったことであると。まさにその人だからこその結果だと。
それを聞いてその通りだなと思っていて。
その人だからこそ、その選択をして、体を守ってきた歴史があるんだと。これを否定もしないし、選択したことに関して良し悪しをつけることも無意味で、すべてはその人が決めたこと。それを受け入れられることが多様性に繋がると。とても感慨深い内容でした。
人にも歴史がある
人にも身体にも歴史がある。
私たち鍼灸師がいつも体を見る視点ですが、その人の体がどうなっているのか、そこに現在から過去の病態が潜んでいないのか、診察を通してみていきます。
私たち鍼灸師にも学んできたこと、経験してきたことで治療内容が違うと同じで歴史が存在します。
患者さんのお体にも勿論、歴史がある訳ですね。
生まれてきてから、どのような家庭環境で育ち、どのような食事を食べて、どんな遊びをして幼い時期に過ごしていたのか。
また、大人になってからは、どんな環境や職場で働き、どのくらいの時間働き労働に費やしていたのか、家族がいるのか、病気をしたのか、すべての選択でその人の体が成り立っています。
違う視点で言えば、
医療とのかかわり方、これまでの病気の乗り越え方、健康への向き合い方、習慣化された日常、たくさんの要因が関係していることが分かります。
体は一夜にしてならず
積み重なった日常、積み重なったストレス、それらがすべて体に変化を与え、形作っています。一夜にして体は出来上がらず、何度も何度も変化を繰り返し良くなったり悪くなったり。
患者さんの痛みや不調にも歴史があり
患者さんのカラダのサインにも歴史が潜む
鍼灸師ができることは、その歴史を聴く努力をし、歴史を紐解くこと。
体のサインを診察して情報として受け取り、そのまま受け入れ肯定し、その人の体が何を求めているのかを考えていく。その先の未来や幸福を見据えて、未来への想いを込めて言葉に発し、施術として提供していく。
目の前の疾患だけにとらわれることなく、
体を少しずつでも変化させ、その人自身の行動にもアクションが起こる様に取り組めれば、鍼灸師としても大きくなれるはずです。
月森