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誕生石のルーツ

誕生石のルーツには、色々な説があります。

旧約聖書の「出エジプト記」に記された、
ユダヤ教の高僧が胸につけていた、
12種類の宝石が縫いつけられたいたプレートに
由来するという説。

新約聖書の「ヨハネ黙示録」にある、
エルサレム城壁の土台に飾られた
12種類の宝石という説。

古いものでは、
バビロニア帝国で用いられていた
12星座と星座石に関係する
という説もあります。

このように、色々な説がありますが、
今日のような誕生石を身につけるようになったのは、
18世紀にポーランドに移住したユダヤ人だったといわれています。

誕生石のルーツにはユダヤ人の歴史が深く関わっているようです。

ユダヤ人は、古くからさまざまな理由で迫害を受けていました。14世紀にポーランドが国を統一し、国家の財政を立て直すために、商売にたけていたユダヤ人を重用したことで、ユダヤ人はこの地に根づきます。そして、宝石に関心を持ち続けたユダヤ人が、18世紀に誕生石の風習を広めたといわれています。ユダヤ人にとって宝石は、商売の品だったようです。その後、ポーランドは戦争や内戦で分割されると、ユダヤ人は行き場を失い、アメリカに渡り、そこでまた、誕生石を広めました。
誕生石は、元をたどるとユダヤ人の優れた商才によって習慣化されたものなのです。

現在の誕生石は1912年、アメリカの米国宝石商組合によって正式に制定されました。
その後、1958年には日本でも独自の誕生石が制定されています。

小さくて携帯に優れ、資産価値の高い宝石は、しばしば宝石商たちの販売戦略に使われていたのですね。

宝石が身近になった今現在、
宝石のもつ力を気軽に身に着けることができます。
宝石のもつ力を信じ、
幸せを願い、
楽しんでいきたいと思います。

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