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構造と計算を 分けると簡単かも
◆スペインの建築家ガウディは、
超 有名 サグラダファミリアを構想しました。
彼は、放物線アーチを理解するため、
逆さ吊り実験と言われる試行錯誤を繰り返したといいます。
それは次のようなことだそうです。
紐の両端を掴んで、垂らすと、
紐は、放物線を描いて垂れ下がります。
これを上下反転し、さらに、水平回転させると
お椀を伏せた放物線の屋根になる。
この自然現象を絵に書き写し、幾何学図面に書き直し、
そうしてそれを、
数式に置き換えて、建物に再現します。
これを10年繰り返し、様々な建築物に役立てたといいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705038982672-wHPdE6uw0K.jpg?width=1200)
構造計算と一口に言いますが、
始まりは、自然現象の書き写しだと、改めて思います。
◆私たちは幸運にも、
こうした 先人の成果を、公式として使っています。
公式は、構造の成り立ちを
数式に閉じ込めた、数式パッケージだといえます。
公式は、それが成り立つ理由を知らなくても、
覚えれば、お手軽に、正解を再現できる優れものです。
◆だからでしょうか。
構造計算を習得した方々から、
「 構造計算というけれど、計算は簡単だ 」との声をよく聞きます。
そしてその後に こう続きます。
「 難しいのは、現場に適した公法を選ぶことだ 」
沢山の公式を覚えても、構造を知らないと上手く使えないものだ。
◆構造計算をはじめる方へ
要点は、構造(力の流れ)を見ることです。
それは、
力のリレーを見極める、3つのルールを掴むめば、わかり易い。
そして、そこまで行けば、
計算はパッケージだから、もう少しわかり易い。