柔軟性の高め方~お酢で身体は柔らかくなるのか?~
みなさんこんにちは。
お盆も過ぎ暑さも和らぐ…こともなくまだまだ暑い日が続いてますね。
ニュースを観ていると「危険な暑さなので冷房を適切に使い、熱中症に気を付けましょう」と再三言われてますね。
もちろん大事なことだとは思うのです。ですが、冷房によって身体が冷えやすい方(職場で冷風が当たる席だったり、部屋のサイズ的にすぐに冷却できる場合など)は冷房のせいで身体が硬くなった気がすると悩むことが多いようですね。
先日クライアントに「最近身体が硬くなってトレーニングがきつく感じるし、動きにくい」と相談されました。さらに「お酢飲んどけばいい?」と言われたので、やはり「柔軟性=お酢を飲む」神話は今だに健在なんだなと思いましたので、今回のテーマは「お酢で身体は柔らかくなるか」から始めていきます。
それでは、いってみましょう。
お酢神話は根拠なし
そもそもなんで「お酢を飲むと身体がやわらかくなる」という話になったのでしょうか。
もちろん、私も昔から耳にしているのでそれなりに古くからあるとは思いますが、出所まで考えたことはなかったです。と書いていてどうしても気になったので、ルーツを調べてみました。(グーグルで)
『料理の際にお酢を使うとお肉を柔らかくすることが出来る=人間の筋肉もお酢を浸透させれば柔らかくなる』
みたいな発想らしいです。
もちろん、誰が言い出したかまではわかりませんし、自然発生的に色々なところで思いついた(勝手に言い出した)人がいるのではないかという推測の域を出ることはないのですが、とりあえず家庭の台所発祥の話だということはわかりました。おばあちゃんの知恵袋的な話かな。
そんなルーツの話なので、もちろん根拠や科学的な結果などはありません。
日本のお酢の人気メーカー「ミツカン」さんの公式HPにも「根拠がない」と書かれていました。きっと問い合わせが多いのでしょうね。
なので、まとめるとクライアントに言われても「お酢飲んでも柔らかくはなりません」と答えることになります。
柔らかい身体は楽して手に入ることはない。ということになりますよね。
ですが、実は柔軟性をあげることに影響する栄養素というものは存在します。それは後半に。
硬くなった身体を戻したい
ここまでで、残念ですがお酢では身体は柔らかくならないということはわかりました。
でも、クライアントの方は「硬くなった柔軟性は戻したいし、もっと柔軟性を高めてしなやかな動き、キレイなボディラインにしたい」わけですよね。
どうするか?
ストレッチ
これが最善の答えです。しかも1回、2回じゃ意味ないです。
ストレッチを毎日続ける
これがベストアンサーとなります。
言われなくてもわかっているとは思います。ですが、これが一番効果的なんです。
特にトレーニングの前後にしっかり行うことで、トレーニング後に筋肉が硬くなるのを緩和・抑制できます。
これはしっかりとクライアントに伝えてあげましょう。
柔軟性を高めるためのストレッチのコツ
柔軟性を高めるためにはストレッチが大事なのですが、てきとうにラジオ体操をやったところで柔らかくならないのはもちろん想像できると思います。
ストレッチのポイントは
①静的ストレッチ
②呼吸を止めない
③90秒以上キープ
になります。順に解説していきます。
①静的ストレッチ
ストレッチにはたくさん種類があります。動きながら筋肉を使って伸ばすものや負荷に抵抗して伸ばしていくもの、ただただおとなしく伸ばすもの。
その中でも、「静的ストレッチ」伸ばしたい部分を伸張させたまま保つストレッチが、柔軟性の向上には一番いいかと思います。
この静的ストレッチは、ゆっくりと弛緩させるためのストレッチになるので、柔軟性を高めるためにあるようなものです。
逆に運動前には向いていません。力が抜けてしまいますので。
そのへんは詳しくはウォーミングアップについての記事に書いてますので、ぜひこの後でも読んでみてください。
②呼吸を止めない
柔軟性を高めるために静的ストレッチをしてくださいと伝えると、痛い方が効果がありそうだから痛いところまで頑張る人がいます。気持ちはわかります。効果はありません。
ストレッチで痛みを感じる→筋肉は無理やり引っ張られてる→本能的に切れたくないからよけい縮めたり、硬くする→ストレッチでさらに痛みを感じ…
永遠にループします。
呼吸が止まるくらい痛いストレッチは効果がないということです。
ゆっくりと呼吸ができる程度で伸びているのを感じながらストレッチはしてくださいね。
また、深呼吸すると副交感神経が優位になるので、筋肉自体が緩みやすくなります。
なので、深呼吸しながら(リラックスしながら)筋肉自体を弛緩させられたら、ストレッチも伸ばしやすくなり、効果が期待できるようになります。
まさにヨガがこれに当たりますね。深い呼吸とリラックスの中で筋肉を伸ばしていくわけですから。
③90秒以上キープする
人間の身体は同じ状態で90秒間特定の筋肉を伸ばすと弛緩する&筋力が低下することがわかっています。
なので、これを逆に利用すると90秒以上ストレッチをかければ、柔軟性が高められるようになっていきます。
(研究が30秒以内、60秒以内、90秒以内、90秒以上で差があったというものですので必ずしも90秒きっかりではなくても効果は期待できると思われます)
ただし、これは筋力が弱まるので、スポーツに必要な柔軟性とは少し異なります。
スポーツでの柔軟性を高めていくのであれば、60秒程度にしながら残りのポイントを守りつつストレッチをしたり、動的ストレッチ、PNFなども動員して実施していくことが望ましいと思います。
まとめ①
ここまでは、身体を柔らかくする上で一番重要なストレッチについて書いていきました。最初はお酢の話から入りましたけど、お酢神話よりも大事なことを書いてあります。これを参考にクライアントの柔軟性を高めるサポートをしてもらえたらいいなと思います。というのが前半パートのまとめです。
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ここから先は有料となりますが、柔軟性を高める裏技みたいな話についてまとめています。
「身体を柔らかくする栄養素」についてがテーマになります。
もちろん「〇〇を摂ったら劇的に柔らかくなる!」みたいな怪しい話ではないです。変なサプリの話でもないです。
気になる方はぜひご覧ください。コーヒー1杯分よりは価値があるかと。
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