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知覚機能と判断機能

MBTIにおける知覚判断とは、“脳の働き、脳内システムの認知の癖”である。人間のふるまいに現れる、文章や普段の会話の中で表現されるような性格特性とは異なる

対して性格“特性論”とは、この認知パターンを指向して人が行動した結果、人間社会の中で他人にも見て取れるレベルの特徴・特性(16Personalitiesで示されるような)を帯びて現れたものであると考える。

本記事は前回の記事の用語補足記事です。
※随時加筆中。


知覚機能:情報を集めるための機能

直観:iNtuition:N 
主機能/補助機能に直観を持つタイプ  NT,NF
直観第六感)で捉える

感覚:Sensation:S
主機能/補助機能に感覚を持つタイプ ST,SF
感覚五感)で物事を捉える

直感とは感覚的に物事を感じとることで、(で答える)のような日常会話での用語を指すが、直観は、合理的かつ分析的な思考の結果に概念化された知識の実体が論理的に介在する(すなわち思考や、概念という仲介物が知識の持ち主と対象の間に論理的に置かれる)ようなすべての知識の形式、とは異なっている。

パースの言うアブダクションという仮説形成の操作にも直観作業が用いられていると考えられている。この場合、経験や知識と前提への理解が無意識に落とし込められるほど強い場合意識せずとも正しい認識に至ること
簡潔に言えば直観というものを完全否定していたパースでさえ自らの考え方に直観の能力を使っていたということである。

直観は本能とは異なっている。本能は必ずしも経験的な要素を必要としない。直観的な基礎による見解を持つ人間は、その見解に至った理由を即座に完全には説明できないかもしれない。しかしながら、人間は時間をかければ、その直観が有効である理由をより組織化して説明するべく論理の繋がりを構築することで、直観を合理的に説明できることもある

直観(ちょっかん、英語: intuition) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B4%E8%A6%B3

例えば、私がこの記事のように16タイプを全部正確に出すことができたのは、おそらくこの数年でMBTIおよびタイプ論全般について学んできた知識と、これまでの人間観察などから得たパターンの間の包括的な点と点を結び付けて理解し、無意識下にまで落としこまれているからと考えられる。(両者別物とはいえ、このように他のタイプを演じて選択することが可能な以上、似ている部分も確実にあり、明らかに参考にしている)

直観は、今までにため込んできた知識や経験などの、中身を目視できないため池があるとして、そこに手を突っ込んで、その脳内の情報自体を目視・参照しなくてもすぐに正しい情報にアクセスできる・引き出せる、ようなイメージ。

テスト勉強で単語を覚え、それを思い出したり捻りだすような行動とは違い、情報を思い描く隙も無い感じだから、どこから引っ張り出された情報かもすぐにはわからず、その結果、根拠を説明するのに時間を要する
これをT思考で補っているならNT、F感情で補っているならNF。逆もしかりで、感情で判断した物事を無意識下にため込んでおり、直観的に引き出すのならNFで、思考で判断した物事を無意識下にため込み、直観的に引き出すのならNT。

感覚はその真逆で、視覚聴覚などの五感で捉えたものをそのまま正確に認識・記憶するイメージ。

例えば、5㎝程度の丸い石を河原で見たとする。

S感覚を指向する人は、その石の具体的な大きさや見た目(5cm程度のなめらかで黒い色をした丸い石、縦に茶色い模様が入っている)、いつ(2年前の夕方、西日が照っていたことを覚えている)どこで(近所の河原の橋の下で)どんな状況で(小学校の帰り道に友達と寄り道中)見たのかを記憶していたりする。また、連鎖的にどんな匂い(雨上がりの湿った匂い)がしたのかも思い出すだろう。

S感覚を指向する人は、数年経って、再び同じ場所に探しに行ったとしても、当時と全く同じその石を見つけることができるかもしれないレベルで、正確に記憶しているような感じ。

もし同じ状況下のN直観指向なら、その石の特徴を抽象化してとらえており、似た石をいくつも発見し、あの石と似てる!といちいち反応するみたいな違い。S感覚ならこういうN直観に対して、確かに似ているとは思うけど、その石は色が大体同じで形が丸いだけのどこにでもある石に過ぎず、あの石とは違う、と正確に区別して捉えそう。

丸くてこれくらいの(イメージ・画像みたいな感じで記憶)大きさで、黒い色をしていて、川にあるような磨かれたようなきれいな石。

存在しない石の記憶を、感覚ならこうするだろう、と感覚型の人になりきって書いてみた。これが私がNTを自認する所以。

当時と全く同じ石を見つける能力ならきっとSの方が得意だが、
関連付けた似た属性のものを集めるのならNが得意。

絵で言えば、デッサンや精密絵画みたいな絵はS感覚が上手そう。
線を寸分たがわず正確に描写できる(というかそうしてしまうし、美学的にそうしたいんじゃないかと思う)

対して、見たものや現実には見えないものすら視覚化したり、省略=デフォルメ(抽象化)するのが得意なのはN直観
線がない所にもためらいなく線を引けるし、それが間違ってると言われても本人の中ではこれが適切だと思えていて迷いがない。
けど、説明はできない
みたいな。

たぶん分類好き類型論とか生物の分類学をやりだしたのも、S感覚型の人なんじゃないかとか勝手に想像している。

結論。SとNを見分ける時は、
まったく異なる物質や人を2種類見た時に良くする反応を考える。

Nはあれもこれも結びつけるが、Sはあれもこれも区別する

のだと思う。

私は今まさにこの記事で、これまで直観で捉えていた心理学全般や、なんとなく理解していたMBTI理論の法則性合理的に説明している。前回の記事のルールも、そうやって見出した。

NT指向がちな私の思考回路

私:AとBは似ている(特に考えずに見た瞬間にそう思う)
Q:それはなぜ?

私:え~~~~~~っと、勘?……(熟考)
  うん。わかんないけどたぶんあってる。

~2 years later~

AとBは似ている!何故なら、これとこれが同じだからだ。だからこのタイプはここの部分が似ているのだ。けれど、こことここは異なっている。そのためこの二タイプが似ている理由は、この機能にある(根拠)のだ。

といった具合。私はMBTIをこのようにして理解した。草


判断機能:集めた情報を整理して結論を出す

思考:Thinking:T ⇒ NT,ST
 ⇒ 思考で結論を出す

感情:Feeling:F ⇒ NF,SF
 ⇒ 感情で結論を出す

知覚機能と判断機能をセットで用いる。TFやNSのような組み合わせがないのはこのため。
知覚と判断の組み合わせとその向きによってタイプが異なる。


心的態度

判断的態度:Judging ⇒ XSXJ,XNXJ
知覚的態度:Perceiving ⇒ XXTP,XXFP


心理機能の序列

①主機能 
❷補助機能
③代替機能
❹劣勢機能



Q,芥川

必ずや活動費として還元します。或いは珈琲として血肉となります。