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歴史の生き証人!なーんちゃって鎌倉アルプス〜短縮版

またしても週一投稿が途切れてしまい、ダメダメちゃんだなぁ…と打ちひしがれている月曜日を迎えています(苦笑)

さて気を取り直して!

この間つぶやいた「鎌倉ウォーキング」のことをお伝えしますね。

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ちょうど乳がんの闘病生活をしていた頃のこと。
少しでも元気になりたくて見つけたのが「日帰り山さんぽ」という雑誌でした。

とてもじゃないけど「山登りなんてありえない」体調でしたが、小さな山でいいからいつか歩くことを目標にして、その雑誌を眺めていました。

そこの掲載されていたのが「なんちゃって鎌倉アルプス」というコースだったのです。

鎌倉といえば、お寺や大仏などが有名ですが、近年では大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも注目されたように、日本の歴史の重要な拠点となった場所。

南に相模湾があり、三方を山に囲まれているため、「天然の要塞」とも言われ、源頼朝はこの地形を生かして鎌倉幕府を開いたとされています。

山とはいっても小高い丘という感じですが、自然溢れる豊かな森と、その間に間にひっそりと佇む歴史的建造物や遺構には、「歴史の生き証人」という風格が感じられるのです。


さて、雑誌に載っているコースはというと、実はそこそこ体力が必要です。

「北鎌倉駅を出発し、時計回りに山々をぐるっと回るので、距離にして約13km」

ネットで地図を探したのですが、概要が分かりづらく
雑誌を写メしたものです

今回は来週行う「リトリート・ウォーキング体験セミナー」のための下見だったので、後半部分のコース(下半分)に絞って歩いてきました。

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とはいえ…

当初は鎌倉駅を出発し、「⑥杉本寺」までダイレクトに行くつもりでしたが、歴女魂に火がつき(笑)、「鶴岡八幡宮」でお参り後に源頼朝と北条義時を祀ってある「法華堂」をまわって「杉本寺」へ行くことにしました。

さて歩いたコースをご紹介しますね。

①鎌倉といえばここ!
誰もが知っている鶴岡八幡宮です。

思えば高校の時の初詣には毎年ここに来たなぁと、少々ノスタルジックに。
友達と由比ヶ浜でご来光を見て、夜通しワイワイしながらここでお参り。
若かりし青春!

鶴岡八幡宮から由比ヶ浜方面の参道を望む
私はここが一番好きです!

武家社会の起点とも言える鶴岡八幡宮。
今でも継承されている「流鏑馬神事」や「鈴虫放生祭」などの伝統的な行事があり、そして時代を経て観光地として多くの人々が訪れる場所であり。

やっぱり鎌倉の顔ですね!

②東の鳥居から出て「法華堂跡」へ
ここは源頼朝の法華堂があったと推定されている場所。

こんもりとした山の中腹にひっそりと
現在残っているこの塔は、1779年に島津藩主・島津重豪しまずしげひで
整備したものとされています


頼朝のすぐ東側には北条義時の法華堂があったとされる遺構があります。
鎌倉時代の終わりとともに、一度はこの法華堂は途絶えたようですが、2005年の発掘調査により、平面正方形の建物の遺構が確認され、「吾妻鏡」の記述が裏付けられました。

残念ながら建造物は残っていませんが、鶴岡八幡宮のすぐ東側に位置した小高い丘の上にあります。
当時、自分たちが治めた鎌倉の町並みや日本中を見ていることでしょうね。

目の前には小学校!
時代の先人たちに見守られ、日本を背負う子供たちが育っているんですね


③鎌倉最古の杉本寺へ
ここがウォーキングルートのスタート地点です。

実は何回も歩いているというのに、杉本寺に寄ったのは初めて。
まぁ歴史に目覚めたのは、数年前だったのでお許しいただくとして(苦笑)。

三体の十一面観音を本尊とする鎌倉最古の杉本寺は、天平6年(西暦734年)に、藤原房前ふじわらのふささき行基菩薩ぎょうきぼさつによって建立されました。
三体の十一面観音は非公開ですが、源頼朝が寄進した運慶作と伝わる観音さまや菩薩さまなどを間近で拝観することができます。

茅葺き屋根がそれは見事な御本堂


そしてもう一つの目玉と言えば「苔むした階段」です。
山門を抜けると目の前に本堂へと続く、それはそれは見事な階段が現れます。
この夏の猛暑で、苔の勢いは止まっていましたが「今か今かと雨を待っている姿」が印象的でした。

現在は保護のため通ることができず
横にある石段を登って本堂へ


④いざ衣張山へ!
杉本寺から民家を通り抜けると、衣張山の登山口が現れます。
そこから20分程度登ると標高121Mの衣張山の山頂に到着です。

が!!

登山道から道を見ると草が覆い被さっているではありませんか。
一応少し歩いてみたのですが、これはやめた方が良いと判断し、急遽迂回することにしました。

猛暑で人は歩かず→草木が伸びる

ということなのでしょう。
まぁ山ですからね、こういうのはアルアルです。

ということで残念ですが、以前撮った山頂からの景色をここで。

鎌倉市街地が一望できます!


⑤迂回したから行けた竹の禅寺・報国寺

山頂は諦め、途中からルートに合流できる方法で歩を進めることにしました。
その途中に寄った報国寺は、禅寺ならではの空気感が広がる凛としたお寺。
なんでしょう、いるだけで背筋がスゥーッと伸びてくるような…

竹林の青々しさは、心まで整ってくる気がします

⑥報国寺から先は道を知りませんでしたが、地図検索すると、なんとなく衣張山からのルートに合流できそうな感じがしたので、ぷち冒険へ。

再び、テクテクと住宅街を南へ歩いて行くと、衣張山と同じ山塊に上がっていく小道を発見!

よしこれだ!

と判断し森の中へ入っていくと、思っていた通り衣張山の山頂からのルートと合流できました。
山頂をぐるっと巻いた形です。

⑦お猿畠の大切岸
ルートに合流した後、再び山道をテクテクと進んでいくと「お猿畠の大切岸おおきりぎし」という看板が現れます。
少しルートから外れますが、また合流するので絶対に行くべしです。

切岸とは、山城などで敵の侵入を防ぐ人工的な崖のこと。

当初、ここは鎌倉幕府が三浦一族からの攻撃に備えるために築いたとされていましたが、平成14年の調査の結果、大規模な石切場の跡と判明したそうです。
どのような用途のためかは定かではありませんが、いずれにしても人工的に作り出した人間の叡智と言えるのではないでしょうか。

800Mに渡り続いている見事な遺構です


⑧ゴールは名越切通しなごえきりどおし
鎌倉と三浦半島を結ぶ要路のひとつ。
当時、三浦半島の三浦氏の脅威があった北条氏ですが、防御のために数々の切通を作りました。
現存している姿は鎌倉時代のものではなく、江戸時代に整備されたそうですが、鎌倉の地のりを実感できる要所です。

これは上から攻撃されたら逃げられませんよね??


最後は切通しから少し戻って、鎌倉大町方面へ抜け、再び市街地を通り鎌倉駅へ戻りました。

いや、正確に言うとカフェに寄り火照った体をレモンソーダで冷却し、ランチを食べてからです。

そんな瞬間、時代をタイムスリップしたような不思議な感覚に陥るのが、なんだかとっても好きな私です。

さぁ、本番は9月23日です!
昨年から少しずつ取り組んでいる「リトリート・ウォーキング体験セミナー」
鎌倉を舞台に、心身を整えながら歩く楽しさを提供いたします。

ご興味ある方はこちらへどうぞ。
9/20日まで受付いたします。














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