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自然を味わう「雪国のゴミ捨て」事情
北海道大荒れの昨日、1泊2日の大雪体験?に満足した友・ゆきぷうは嵐と共に去っていきました。
いやいや、去れただけでも儲け物ですよね。
JR函館本線、スキーバスが全て運休となり、残る公共交通機関はというと、路線バスのみ。
しかも1日わずかに3便。
その内の1便に滑り込み、なんとか札幌へと旅立っていき、ほっと安堵となりました。
そう、世界的なスキーリゾート地と呼ばれているニセコですが、そうなる所以は雪が豊富ってことなのです。
豊富とはよく言ったもので、要するに豪雪地帯ということです。
この時期は、常に「天候と雪が基準の生活」になります。
雪が降る→お月様は見えない→夜はまっくらが、ほぼ日常的な冬の朝。
ゴォ〜〜〜ガァ〜〜〜ゴォ〜〜〜
5時ともなれば、あたり一体除雪車の轟音が鳴り響き、否が応でも目が覚めてしまいます。
道路はもちろんのこと、契約次第で家の前も除雪車が雪を押してくれるので、めっちゃ枕元での轟音だったり。
話それますが、除雪と排雪は違ってですね。
読んで字の如く、「除雪」は雪を取り除くことで、「排雪」は雪を排除するために捨てること。
日常的な除雪は雪をどっかに持って行ってくれるのではなく、駐車場とか玄関とか生活に必要な場所を確保するために、敷地内の他の場所に押してくれることなのです。
話を元に戻しますと。
除雪車が入ってくれても玄関周りや車庫周りは、自分の手で雪を退けないといけません。
朝のゴミ捨てに行くためには、防寒具を着て帽子を被り手袋とスノーシューズを履き、まずはスコップで雪かきをして車を暖気して、ようやくゴミを捨てに行けるという状況なのです。
先日、ドカっと大雪が降ったときのこと。
朝、玄関を開けたら目の前まで大量の雪が降り積もっていました。
ガレージの前もたくさんの雪で覆われ…
ガレージや玄関の向きは、冬の風向きを考えて、できる限り雪の影響を受けないようにしているんですけど、その晩は風向きが違ったんですよね。
なんとかかんとか雪を退けて、車を出し、ゴミ捨てに行きました。
しかしゴミ捨て場にまだ除雪が入っていなくて、あたり一面が雪原になっていたのです。
結局その日はゴミを捨てるのを諦めました。
そこまで頑張ったのに、ゴミが捨てられなかった時の落胆といえば…(涙)
東京で生活(マンション暮らし)しているときは、なんでも燃やすゴミに捨てられるし、いつでもゴミ庫に置きに行けるし、それはそれは便利な生活でした。
今では、ゴミ捨てもひと苦労なので、なるべくゴミを出さないように生活を工夫するようになったし、ゴミの量にも気を配るようになりました。
そう考えると、なんでも便利に簡単にするって良いことなのかなぁ…
と呟きたくなっちゃいます。
そして日中ガイドなどで家を空け、夕方帰ってくると、また雪が降り積もっているので、再びスコップで雪かきをして、生活の場を確保し家の中に入る。
↑これはさすがに日常的ではなく、溜まりに溜まってしまった雪庇落とし。
そんな一日が冬の間、特に12月終わりから2月の初めは、毎日の日課になります。
当たり前だけど、「今日は日曜日だから、ゆっくり寝てても良いのよ」とかありません。
暴風雪警報が出そうだとなれば、食糧の買い出しや用事は早々にすませ、最悪は家から一歩も出ません。
いや、出れません。
毎日天気予報とニラメッコして、天候と雪に合わせた生活をするのです。
だからこそ極上のパウダースノーが堪能できるんですけど!
この記事が入るマガジンのタイトルは「spilits of nature」
私の造語なんですけど、日本語の意味はというと「自然を味わう」です。
味わうって良いことばかりではなく、大変なこと辛いことも全てマルッと「自然を味わう」ということ。
ゴミ捨てひとつとっても自然を味わってます!笑