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マーブルクレヨンが広げる世界ー未来へのKAKEHASHI―株式会社リリフル②

未来へのKAKEHASHIインタビューの第2弾は、岐阜県大垣市で事業を展開している株式会社リリフルの金森社長です。
 
株式会社リリフルは、「最高に充実した人生を送ろう!」という経営理念を掲げ、企業主導型保育園を経営しながら様々なイベントの企画や高齢者自立支援事業など多岐に事業展開をされていらっしゃいます。今回は、マーブルクレヨンというSDGs活動についてお話しさせていただきました。

1本目のインタビュー記事はこちら

マーブルクレヨンプロジェクトとは

カラフルなマーブルクレヨンたち

「数年前から、保育所でも何かSDGs活動をやりたいなと思っていました。振り返ると、開設当初からペットボトルを使っておもちゃや遊具を作ったり、提携企業さんから不要になったものを頂き、保育の現場で使用していたりして、すでにリサイクル活動はしていたんです。でも0~2歳児の子どもたちでもできるSDGsって何だろうと思っていたところ、スタッフから『クレヨンって再生できるんですよ』という話を聞いてひらめいたんです。」
 
早速、スタッフにクレヨンを集めてもらい、マーブルクレヨンを作ってみたら、かなり簡単に素敵なクレヨンができることがわかり、子どもたちも一緒に作ることができるということで、このマーブルクレヨンを作るという活動を始めることになったそうです。
 
ただ、クレヨンだけでなく、何かクレヨンで書けるノートが欲しいなぁとか、クレヨンを持ち運ぶためにクレヨンを入れる袋が欲しいなぁと思い、今回のプロジェクトチームである(株)艶金さんに不要になった布と紐を、サンメッセ((株)さんに不要になった紙でノートを作って欲しいと協力をお願いして、すぐに賛同いただけたそうです。

「マーブルクレヨンプロジェクトは、地域と企業が「もったいない心」で繋がって始まった取組みです。地域から不要になったクレヨンを回収し、企業から不要になった材料を活かして、地域の子どもたちへ還元していくという活動です。
地域と企業がつながり行政がかかわることで、クレヨンを通して笑顔が広がるプロジェクトにしていきたいと考えています。
 
プロジェクト当初、使わなくなったクレヨンは各学校で集めて…と安易に思っていましたが、コロナ禍で学校からの協力を得ることが難しく、回収ボックスの設置場所は難航しました。しかし以前、「かえっこバザール」でお世話になったイオンさんなどに協力をお願いしてクレヨンの回収ボックスを置いてもらうことになったんです。他にも、市内の大型ショッピングセンターさんやガソリンスタンドさんや電気屋さん・美容室さんや病院などたくさんの事業所で回収ボックスを設置して頂きました。

年間800キロのクレヨンを回収!

クレヨン回収ボックス

予想を超えるスピードで回収ボックスは見る見るうちにクレヨンでいっぱいになり、1年目は市内全域で約800キロ近くのクレヨンが集まりました。
 
「集まったクレヨンを使って、マーブルクレヨンを作るワークショップを何回も実施するようになりました。毎回多くの親子さんに参加してもらっています。まずクレヨンを油でキレイにして、カットしてから型にいれてレンジでチンして作ります。1回で6個のマーブルクレヨンが完成しますが、1つは自分用に、他の5つは他のお友だちのために作ってもらいます。
 
2022年度の活動実績としては、主に大垣市内のイオンなどのショッピングセンターでワークショップを行った他、小学校や幼稚園とか保育園などでも実施し、約1500個ほどのマーブルクレヨンが誕生したので、大垣市内の小学校22校に贈呈させて頂きました。おかげさまで多くのメディアにも取り上げて頂き、各新聞社をはじめ東海地区のテレビやラジオの取材。他にも、婦人画報などの雑誌や岐阜県内の中高生向けのSDGs特集の冊子などにも特集で掲載させて頂きました。
あと、在日ウクライナ大使館にもマーブルクレヨンを寄贈させて頂きました。大垣市内の子供たちと一緒にメッセージを添えて作って寄贈したんですよ」

今後の活動

既に、この活動が口コミで広がり、京都や淡路島、飛騨高山などでもワークショップの開催が決まっているようで、今後の展開についてもうかがいました。
 
「この活動を全国に広めていきたいんですよね。東京でも何かやりたいですね~。きっと余っているクレヨンは全国に、いや、世界中にあると思うので。
マーブルクレヨンを通してウクライナだけでなく、自然災害で被災している子どもたちを勇気づけたり、将来は発展途上国の女性の雇用にもつなげられたらと思っています。」
 
SDGsは、人や環境を想う心が大切だと考えています。マーブルクレヨンのワークショップを通して、自分が作ったクレヨンで他のお友だちが喜ぶことや感動して頂くことで将来誰かのために行動できる子を一人でも多く増やしていきたい!ですね。
 
他に、マーブルクレヨンだけでなく型を使って他のものも作れたらと考えている金森さんの思考は、どんどん広がっていっているようです。
 
そして、今後、全国で展開していくためにも、新たにウェブサイトを構築し、インスタの情報発信も強化している金森さんの今後の活動に注目ですね。
 
Instagram:https://www.instagram.com/marblecrayonproject/

金森社長の1本目のインタビュー記事はこちら


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